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自分の身の丈は超えようとせず、身の丈までは常に精一杯。 自分が自分の行動記録的な日記として残しているブログ。 失礼恐縮&無礼勘弁。

自分の日記

   

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久々の函館~その3

朝、起きて外に出ると非常に良い天気。
 ↓3日目の朝の津軽海峡
3日目の朝の津軽海峡
「かもめ」は良いホテルだった。競売に掛かったという過去を知らなければ尚良かったか。まぁいいだろう。

宿をチェックアウトして、まずは朝飯を食いに朝市に向かった。
駐車場に車を置いて、手前側に並んでいる食堂を見比べて、烏賊が一番元気そうな店に入った。
烏賊刺しを頼んだら、スルメかヤリか聞かれた。ヤリは早いんじゃないの?聞くと、今年は既に上がり始めているらしい。迷ったがスルメにする。それとサンマ丼を頼んで半分ずつ。
 ↓朝市の烏賊刺し
朝市の烏賊刺し
 ↓朝市のサンマ丼
朝市のサンマ丼
烏賊は、あんまり旨くなかった。同じような見かけで何が違うのか判らないが、味が薄い感じ。夕べのとは段違い。その代わりサンマ丼は旨かった。これも寿司屋で食ったらもっと旨いのだろうが。

腹が一杯になったので川汲(カックミ)温泉に行くことにした。
上湯川から山越えの道に入ってしばらく行くと、懐かしい情景。車を停めて中に入ると相変わらずのボロ宿。が、風呂に入ったら中が綺麗になっている。配置などは変わらないが、湯船と床のタイルが綺麗になっている。張り替えたみたい。
 ↓川汲温泉
川汲温泉
久しぶりに良い温泉。

夕方は飛行機に乗る前に晩飯。寿司屋では道南ナンバーワンの『雷門寿司』に行った。
ここも久し振りに行ったら建物が変わっている。建て直し。黒松公園を背にカウンターを作り、背中を窓にしている。カウンターの客から見ると非常に良い借景になっている。流石。
ここでもまずは活烏賊。旨い。以前より旨くなったか。
 ↓「雷門」の烏賊刺し
「雷門」の烏賊刺し

見ていると、昔は若い衆が2,3人いたのが大将夫婦と息子だけでやっている。
板前は息子がほとんど一人でやっていて大将は手伝い。世代交代を上手い具合に図っている。
ここの大将、寿司も良いが経営者としても立派。
たくさん食って大満足。次はいつ来れるかな。
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久々の函館~その2

朝はユックリ寝たが、カーテンが薄くて陽がまぶしくて起きてしまった。こういう所はホテルの方がいい。まだかなり熱っぽい。
元気なら温泉に入りたいところだが諦める
まずは朝飯。ベビーホタテが美味しい。
宿の朝飯
 ↑宿の朝飯

食べ終えてユックリと支度して宿を後にする。
どこに行くか迷ったが、昼飯ついでに八雲のケンタッキーファームに行くことにした。
行ってみると、周辺状況がかなり変わっていた。海から上がる道の右側にあった鶏の放牧場と番犬は跡形も無く、高速道路のインターチャンジみたいになっていた。見に行くと、以前は長万部までしか来ていなかった高速が、間もなく八雲まで延びるようだ。放牧場はその休憩所として整備されていた。
驚きながら道の反対側のレストランに入ると、ここは変わっていなかったが、よく見ると「ケンタッキーフライドチキン」の名前がどこにもない。内容は変わっていないから、或いは別会社にでもしたのか。
よく判らないが、昼飯にする。
ピザとローストチキンとサラダを一つずつ頼んで二人で分けた。結構満足。
昔はよくテラスの客席でカラスに食べ物を持っていかれたが、屋根にテグスを張り巡らせてカラスが近くで待機できないようになっていた。これは正解。
テラスから見下ろす噴火湾の風景は相変わらず爽快。遠くを見ると羊蹄山まで見えた。
八雲ケンタッキーファーム
 ↑八雲ケンタッキーファーム

一休みして函館に向かう。
宿は「かもめ」。大森海岸の浜沿いにある小さなビジネスみたいなホテル。ここ、函館に住んでいたときに元の所有者が破綻して競売にかかっていた。確か金額が3000万円くらいで、仲間内で半分冗談、半分本気で“皆で買って経営しようか”などと話していた。
新たなオーナーは女の人らしいが暫く使っていなかった建物の改修に1500万円くらいかかったらしい。
チェックインして一休みして、晩飯へ。
晩飯は、函館に住んでいたときによく使っていた「いわや」。事前に電話して活烏賊を取っておいてもらった。
店に着いてカウンターの一番右奥に座る。
まずは生ビールを頼んで、活烏賊。相変わらず美味しい。
同じ活烏賊の刺身でも店によって食べさせ方が違う。活烏賊はここが一番美味いと思う。
あとはツブ刺しと、大好物のタコの串焼き。旨い。
「いわや」のツブ貝
 ↑「いわや」のツブ貝

腹一杯になって、向かいのハセストに寄って宿に帰った。

久々の函館~その1

JALのマイルが年末で切れてしまうので、これを使って久々に函館に。
前夜、後輩がシドニーから一時帰国しているので3人で錦糸町で酒を飲んでいた。あまり遅くはならなかったが、若干寝不足。加えて、風邪が治らなくて少し辛い。

朝は5時過ぎに起きて、7:40羽田発の便で函館に9:05、ほぼ時刻表のとおりに到着。
レンタカーを借りて、まずは谷地頭温泉へ。鉄で黒く濁った湯で有名なところ。
ここ、函館に住んでいたときに改修されて綺麗になったが、それまではかなり凄かった。市営の浴場で高齢者は無料。函館はもともと高齢者が多いが、この周辺は特に多くて風呂に来る人も高齢者が多い。その中には半分ボケてしまった人もいて、要するに風呂の中で、本来はトイレで出すものを、出しちゃう。時々それがプカプカ浮いていたそうだ。その話を聞いて、当時はここには来なかった。それが改修されて綺麗になり、高齢者無料の風呂は別になったらしい。今は綺麗だから(たぶん)大丈夫。と思う。
置いといて、とにかく谷地頭温泉に入り、風で熱っぽかったから露天風呂に少しだけ入って出てきた。

引き続き、少し早いが昼飯。11時の開店早々に海岸通の回転すし「函太郎」へ。この時間だと空いていて宜しい。天気がよく、店の前には津軽海峡が広がり、青森もよく見える。
久々の「函太郎」は当初ほどの感動はないが、安くて旨くて満足。

函太郎から見た津軽海峡。向こうに青森が。

函太郎のハマチ

腹は一杯になったが時間があるので朝市に寄ることにする。

朝市の駐車場に車を停めてまずは一周。久しぶりに来たら市場はかなり綺麗になっている。

中に入って梶原昆布店の前に烏賊の釣堀がある。烏賊を1杯釣って捌いてもらって1回1000円。これは楽しそうだ。連れが呆れていたが、挑戦することにした。

朝市の烏賊釣堀

 烏賊を海で釣るときは、エギに烏賊が足で絡み付いて、それを釣る。が、ここでは針で烏賊の耳を引っ掛ける。水風船釣りに近いか。最初、針を烏賊の横から近づけると烏賊は逃げてしまった。で、尖った耳の先の方から近づけると、簡単に引っかかった。これを店の人に渡して少し待っていると烏賊刺しになって戻ってきた。これ、旨い。烏賊釣り、楽しい。

釣った烏賊刺し。

満足した。

が、体調が相変わらず良くないのでそのまま濁川温泉の宿に向かう。
宿は「新栄館」という古いところ。函館に住んでいたときに、このエリアには何度か風呂を入りに来たが、この宿には来た事がなかった。

宿は新館と旧館が繋がっていて、男風呂は旧館、女風呂は新館にある。寝る部屋も新館。
この旧館の風呂が素晴らしかった。

 八雲の宿の風呂

建物はかなりボロボロで傾いている。風呂は石がベースの作りだが、かなり年季が入っていて石がアチコチ削れている。湯も濃く、非常に良い風呂だ。湯はかなり熱いが貸切状態だったので目一杯うめて、好みの“ぬるめ”にして入れた。
残念だったのが、風邪で熱っぽく、あんまりユックリ入れなかったこと。
※ 宿のジイサンと風呂の動画が出てくる。
⇒ http://onsen.u-p.co.jp/get.php?action=get&code=181

晩飯は下の大広間に用意されていた。広間も貸切り。襖を閉めて1/3くらいにはなっているが、それでも広い。
食事は量が程ほどで良かった。最初にビールを頼んだら宿のジイサンが出てきて、かなりキツイ訛りで“お前は酒を呑むのか!”と嬉しそうに奥に消えたと思ったら、濁り酒を持ってきた。自家製のドブロクだと。製造許可は得ていないらしい。が、旨かった。辛口の甘酒の上等なヤツって感じ。

宿の晩飯
飯は山の幸が中心。飯付き旅館は量が多いので基本的に嫌いだが、ここは少なめで宜しい。それでも全部食べたら多すぎたが。



満足して、就寝。

湯殿山神社

月山に登ろうとしたが、今回は湯殿山神社にお参りしただけになった。
前日、仕事を終えて家に戻り、車で18:30に出発。白河と郡山の間の鏡石PAに着いたのが20:45。家を出てから2時間15分で220km。今日はここまで。晩飯に自作弁当、連れはサンドイッチを食べて21:40に消灯。混んでないだろうと小さなPAを選んだのだが、これが裏目に出た。PAに出入りする車だけでなく、本線を通る車の音もよく聞こえる。夜はトラックが多くて、かなりうるさい。夜中にも何度も目が覚めた。

今朝は6:30に起床。顔を洗って缶コーヒー飲んで、7:20に出発。目指す湯殿山神社までは残り215km。
湯殿山の駐車場に着いたのは9:45。大きな鳥居と茶屋がある。ここで蕎麦を食って腹ごなしを済ませ、神社へ向かう。駐車場から神社までバスが出ている。が、歩いても30分ということで、歩くことにする。
車道が終わったところに牛と竜の像がいて、ここから細い参道になる。ここからは写真撮影禁止だそうな。
少し登って下ると人が集まっている。いよいよ本殿に入る入口。本殿をお参りするには靴を脱がなくてはならない。裸足になって紙の人型を貰い、受付で500円払ってお祓いをしてもらって人型を川に流す。それから中に入っていくと、ご神体があった。
ご神体は大きな赤い岩。その天辺から湯が流れ出ている。これは面白い。その大岩の左から裏を回るように登ると、岩の天辺、ど真ん中から湯が流れ出していた。
さらに奥に入ると張り出した小さな展望台のような処に出る。この下にある御滝神社と御滝にお参りするようだ。
帰りも歩いて駐車場に戻る。
宿に向かう途中、志津温泉で湯に浸かってすっきり。まだ時間に余裕があるので、朝日岳の登山口の一つになる古寺鉱泉の駐車場まで山道を走って下見。
15時過ぎに今宵の宿の「孝庵」に着いた。
この辺りは登山と釣りがよいようだ。すぐ前に川があって、吊り橋からのぞくと魚がたくさん泳いでいる。岩魚らしい。次回は釣竿を持って来たい。
宿はたんなる民宿で風呂も温泉などではないが、晩飯が非常に良かった。
岩魚のいぶし焼きや山菜、キノコ類。〆には月山蕎麦で、冷たい蕎麦に鍋のキノコ汁をかけて食う。旨いが、蕎麦とキノコ汁は別に食わないと勿体ない気がする。

翌日、当初は月山を登る積りだったが、連れが体調を崩して出遅れて、さらに大雨になってしまったので今回は断念。宿のそばの大井沢温泉で湯に漬かり、途中、西川町の蕎麦街道で昼飯を食うことにした。
道の駅で聞いたところ、幾つか繁盛している店はあるらしい。これらを探していると道端に「手打・清右衛門そば」という小さな立て看板を見つけた。これを辿って店に入り、昼飯を食った。大当たりだった。大満足。
あとは渋滞を避けてユックリ帰るだけ。山形蔵王に寄って大露天風呂に入って帰ることにした。
晩の21時前に無事帰着。少し疲れたが大満足でした。

聖岳3013m赤石岳3120m~その4

朝は3:45に起きた。まずは下に降りてトイレに行く。上に戻ってもまだ真っ暗。が、他の人は眠っているから電気を点けられず、暗闇の中で寝具を片付け荷物を整理して身支度をする。
4:35 暗闇の中、ヘッドライトを点けて出発。気温は2.7度。日の出は5:10の予定。
いきなり道迷い。テント場を抜けて右に入るところを大沢岳方面に直進してしまい、10分ほどのロス。戻って斜面を赤石岳に向かって登り始める。
最初は樹林の中、徐々にハイマツとゴロ石に道が変わる。5時過ぎて明るくなってきた。少し歩いてヘッドライトとマイクロフリースを仕舞う。
朝の南アルプス
6:10 「大斜面下のコル」で小休止。ここからいよいよ赤石岳に登る。昨夜の残りのご飯を半分とサルナシ、アミノ酸でエネルギー注入。6:20スタート!
最初は岩の大斜面に斜めに道が付いていて中くらいの登りだったが、段々と急になってくる。後半はゴロ岩を這い上るなところも出てきてかなり急。見ると、上のほうの岩が朝日を浴びて赤く燃えている。赤石岳の所以だ。最後は少し緩やかになり避難小屋の下に出た。ここからユックリと頂上まで登る。
7:15 「赤石岳」の頂上に到着。
頂上は素晴らしい景色だった。いま来た聖岳、先の荒川三山、西の遠くに恵那山。その右手の奥には木曽駒と空木岳、荒川の奥には北岳とさらに奥に仙丈ケ岳。隙間から甲斐駒が頭を覗かせている。そして何よりも、富士山が秀麗な姿を堂々と見せている。天気は快晴、風も穏やかで最高の日和になった。
赤石岳頂上からの富士山
頂上では、後から来て途中で追い抜かれたオジサンとシャッターを押しあって写真撮影。そのオジサンはすぐに先に行ってしまい、しばらく絶景を独り占め。いやぁ、日ごろの行ないが宜しくて良かった、良かった。
7:40 赤石岳を後にして、いよいよ下山開始。正面の荒川三山にも未練はあるが、かなり急なのがよく見える。やはり止めておこう。
15分ほど歩いて荒川岳への稜線歩きから右に外れ、椹島への下山道を進む。かなり急な砂礫とゴロ石の道で、膝にかなり負担がかかる。
9:20 富士見平。いま下りてきた赤石岳、聖岳、荒川三山、富士山が綺麗に見える。最後の大展望か。
9:45 赤石小屋に到着。足がかなり疲れていて、ヨロヨロと辿り着いた。水を分けてもらって一休み。ベンチで足を伸ばせるのが嬉しい。ここから椹島へは3時間半くらい。まだまだ頑張らないと。
10:00 最後の大休止を終えて、赤石小屋を出る。
赤石小屋からの下り、前半は樹林帯の中を進む穏やかな道で、風が涼しく極めて快適。しかし徐々に急になり、下るとともに樹林が深くなって風も止んで暑くなってきた。急な下りが延々と続き、本当に辛い。
後半は30分おき位にリュックを降ろして膝を休めながら歩き続ける。とにかく辛い。
12:55 椹島に到着!!!!嬉しい。バスにも乗れる。
ここは登山基地というだけあって、かなり大きな施設。土産物屋と食堂のある建物で14時のバスの受付をする。木陰のベンチに場所を取り、ますは水をガブ飲み。あぁ、疲れた。
荷物を開けて昼飯にする。湯を沸かしてカップの天ぷら蕎麦の乾燥キャベツ入りに自販機のオレンジジュース。あぁ、極楽。

しばらくしてバスに乗り、畑薙第一ダムの駐車場に戻る。白樺荘で風呂に入って生き返って帰途に着く。
帰りも延々と山道が続く。清水ICまで95km、3時間。そのほとんどがウネウネ山道。自分で運転していて車酔いしそうだ。荒川三山を残してしまったから、また来なくてはならない。この山道には閉口する。
東名川崎で降りて府中に寄ってから21時半くらいに帰宅。疲れた。足が痛くて大変。

今回はとにかく辛く、苦行だった。でも天気には恵まれ、また予定を途中で切り上げたにしても17kgを背負っての縦走、非常に満足した。これからは近場の山に行く時は18kgくらい背負って体を慣らしていこう。

聖岳3013m赤石岳3120m~その3

朝は3時ころから周りがガサゴソし始めた。
4時20分に起きた時はすでに女先輩たちはおらず、残りの連中も準備が終わって出発しようとしていた。大イビキの2人も元気一杯に出て行く。こっちは少し寝不足。
表に出るとまだ暗いが、遠くが少し明るくなってきている。ヘッドランプを点けてトイレに行く。昨夜は10張りあったテントも2,3張り消えている。年配の団体さんが皆で準備運動をしている。ユックリ準備をして、そこらの人たちが出るのを待つ。
5:20 出発。上のほうにガスは残っているが、天気は良くなりそうだ。
最初は中くらいの登りが続く。朝一番の体には辛い。便ヶ島(「タヨリガシマ」だそうだ。「ベンガシマ」と思っていた。)との分岐から急登になる。途中少し緩やかになるが、また急登。小聖岳の手前からは路面が砂礫になってさらにキツクなる。
6:30 小聖岳に到着。目の前に聖岳が聳える。さらに登る。途中でバスを間違えたウッカリオジサンに追いつく。大阪から来たそうだが、元々は山形出身の61歳。昔はかなり登っていたらしい。子供も手が離れ、昨年仕事も終わって、家にいても粗大ゴミで余されるから山歩きを再開したそうだ。このオジサン、ノンビリしてるがよく喋る。歩いている後ろから一所懸命に話しかけてくる。返事をしたり相槌を打っているのも急登だとシンドイ。段々適当になる。中には“急登はベタ足だとフクラハギの負担が少ない”とか“緊急用に持つロープは6mmでも充分”とか為になる話も多いのだが、喋りすぎ。家で余されるのも理解できる。

7:45 「聖岳」の頂上に到着。
聖岳の頂上
ここまでの登りはきつかった。とても急な砂礫で、フクラハギが切れそうだった。途中でホシガラスが目の前でハイマツの実を喰っていた。こんな近くで見るのは初めてだ。やっと陽が出てきた。目の前、少し離れて赤石岳が見える。休んでいるうちにガスが動いて頂上が見えてきた。その左奥には荒川三山。中央の悪沢岳に左から登る道はかなり急そうだ。このあと登ると思うと嫌になる。赤石岳の左下の奥に本日の終点の「百間洞山の小屋」の赤い屋根が見える。
JALのラウンジから持ってきた小袋の煎餅とサルナシを食って軽い朝飯を摂り一休み。頂上で写真を撮った後、荷物を置いて奥聖岳に向かう。ウッカリオジサンは先に行った。
奥聖への道は緩やかで往復30分。でも頂上には標識も何もない。わざわざ行くほどではなかったが、行かなかったら未練を残したと思うから行ってよかった。二度と行くことはないと思うが。前聖に戻って一休み。
8:45 聖を出発。ガスが上がってきた。
このあたりはホシガラスが多いようだ。今まで鳴き声を意識したころはなかったが、この辺りではよく鳴いている。カァカァ、カァカァ、と街中のカラスの声より少し高く乾いたような鳴き声。
途中、尾根から右下に下りる道と尾根沿いに進む分岐があって、真っすぐ尾根沿いに行ったら違っていた。左下が切れ落ちている怖い道を進んだら途中でハイマツの行く手を阻まれ、怖々戻ったが今の自分には心身ともにダメージ大きかった。15分のロス。ここ、かなりタフな山。
聖からの下りも辛いが、兎岳への登り道、これもかなり辛い。10:15、兎岳の直前でついに行動休止。リュックを降ろして10ほど休む。小さなコル脇の日陰で涼しく気持いい。一昨日買っリュックの中で充分に揉まれていたカレーパンで昼食にする。
11:05 兎岳頂上。ヘトヘトで倒れそう。小屋まであと2時間半もある。とにかくバテた。最後に一つ残っていた一昨日の握り飯を食って水を飲む。水は今日すでに1リットル飲んだ。この調子だと荒川岳は無理かな。荷物が重すぎた。ここ数年、15kgまでしか背負ってなかったのを17kg、それにこのタフな道では無理があった。甘かった。ひとまず今日、百間洞の小屋まで頑張って、行ってから考えよう。
11:30 兎岳出発。
歩いていると雷鳥が番でいた。下りは急な斜面だが、道がジグザグについているから幾らか楽。下りて、また登る。
12:10 小兎岳。兎岳でかなり休み、その手前でガス補給したからかなり楽になった。が、それでもかなりキツイのは変わらない。明日で山を下りるほうに気持が流れていく。今朝、聖平の小屋を出てから既に7時間。今夜の寝床まであと1時間50分。あぁ、シンドイ。
12:25 小兎出発。
13:13 中盛丸山。ここの手前の登りもとても辛い。前半は砂礫の急坂、途中からはガレ場の急坂。頂上に上がったら大阪のウッカリオジサンが待っていた。なんか、気に入られたらしい。このオジサン、荷物が軽いから余裕の表情で、相変わらずよく喋る。
先に進むがウッカリオジサンが前を歩く。それは構わないのだが、前を歩きながら一所懸命に話していて、時折立ち止まって振り向いて話しかけてくる。昨日は先を歩いていたから話しかけられても適当に生返事して歩き続けていたが、前で振り向いて話しかけられると、こちらも止まらなくてはならない。キツイんだから止まらないでくれ!
14:25 百間洞の山小屋に着いた。9時間!!きつかった。
チャックインして寝床を確保。小屋は昨日よりもかなり綺麗。新築みたい。階段とか壁には塗りたてのニスが臭っている。3人ごとのブロックに分かれていて、指定されたブロックに行ったら先に夫婦連れが入っていた。この人たちは荒川三山から来たようだ。隣のブロックにウッカリオジサンがいて嬉しそうにしている。
かなり疲れた。明日はやはり椹島に下りよう。9時間くらいかかるようだから、14時のバスに乗るには4時過ぎには出ないと。膝が辛いから荒川に登るのを止めようと思うが、下りの9時間も耐えられるか不安。
晩飯の支度をする16時過ぎまで食堂を好きに使って構わない、ということで地図を持って居座る。もう終わりの積りになって缶ビールを買ってしまった。一番搾りのロング缶が800円。飲みながら本日の復習と明日の予習。今日は見込み8時間20分のところを9時間もかかった。普段は地図の見込みの7~8割で歩いているのに。やはり荷物が大き過ぎた。17kg背負うなら、もっと体を重さに慣らしておかないとならない。
食堂を独占していたら同じブロックの夫婦が入ってきた。奥さんだけビール飲んでる。旦那が一昨年に定年して、八ヶ岳に移り住んだそうだ。それでたまたま山に登ったら二人で嵌ってしまって、2年弱で百名山を78も登ったそうだ。すごい。行く時は車で1週間くらい出て、行き先の山を全部登って来ると。このあとも、1週間で鳥取の大山と九州の山を全部廻るって。平均すると週に2山ペースで登っているそうだ。羨ましい。
16時半に自分の寝床に戻って飯の準備をする。自炊は1階の自炊部屋で。この小屋は3階建てで1階は自炊部屋と水場、トイレ。2階に受付と食堂があって3階が寝床フロア。
本日の晩飯は「乾燥キャベツと小口切り唐辛子入りカップヌードル」、「トロいわし蒲焼」と「紫蘇わかめ御飯」を一口。ご飯は残して、主に明日の行動食にする。あと昆布茶をたくさん。今晩はシッカリ寝たいから水分も多目に摂る。加えて1合紙パック日本酒1個。
百間洞山の家での晩飯

17:30 晩飯を食い終えて片付けて、自炊室から撤収。水分を摂ったおかげでトイレも済ませ、18時くらいに就寝。宿の毛布と寝袋を使う。これなら明日の朝はすぐに出られる。さて今日は何時に眠れるか。
夜中は時々目が覚めたがよく眠れた。隣の夫婦は二人とも鼾をかいていたが軽めで問題なし。途中、寒くなってダウンを着た。

聖岳3013m赤石岳3120m~その2

6:00 起床。熟睡した。
車がポツポツと入ってくるが、通れるのは7時からの筈。みんな突破か?
ユックリ準備をして、6:45の井川観光協会のバスに乗るべくバス停に行く。このバスは今年からの運航で、誰も知らないみたい。様子を見に来て早い出発のバスがあるのを知って、慌ててリュック背負って来る人が3人くらい。
バスは6:50に出た。さらにひどい山道を走り、終点の聖岳登山口には7:50に着いた。バスの中で、後ろのお席のオジサンが話しかけてくる。聞くとこの人、椹島に行こうとしたみたい。単に“早いバスがある!”って聞いて慌てて乗ってしまったらしい。このバスに乗ったら聖岳に登るしかない、と教えてあげた。
登山口についてユックリと身支度。最初に一人、オジサンがスタスタ上がっていって、そのあとをバス間違えオジサンが上がっていく。3番目に登り始め、後には小柄なオジイサン。この辺りの山は小屋が微妙に遠い位置に配置されていて、スタートが一緒の人とは殆ど、同じ小屋に泊まることになりそう。
8:00 スタート。30分ほど、樹林帯の急坂を登る。いきなりキツイな。じきに少しだけど緩やかになってきた。木陰を歩くと風が涼しい。雲は残っているが天気は良くなってきた。
9:50 「造林小屋跡」に着いた。やっと平らなところで一休み。穏やかで良い天気だ。
10:40 「乗越」を過ぎたところで休憩。シャリバテか、少し前から体が急に重くなってきた。昨日買ったオニギリで朝飯にする。今日は起きてから水とアミノ酸1袋しか摂っていなかった。
11:45 「岩頭滝見台」。リュックが重く、キツイ。所々にシャクナゲの群生がある。夏前に来たら綺麗だろうに。
12:55 この辺りは沢に沿って登っていく。時々沢を横切る。水のある所にはトリカブトが群生している。
13:20 「聖平小屋」に着いた。くたびれた。小屋には思ったよりも人がいる。テントも2張り。人は合わせて20人くらいか。
チャックインして寝床を確保し、一休み。この小屋、2棟に分かれていて、素泊まりは奥の「冬季用避難小屋」になる。寝具を持っていても“寝具付き”で5000円。2階建ての小屋内部フロアは4ブロックに分かれていて、上にも何人かいるようだが、下は同じブロックの右に名古屋から来たオジサンが一人、左のブロックに(会社の?)女先輩と男後輩(らしい)の二人、通路隔てた向かいのブロックにオジサン5人組。
14:30 することもなく、地図を眺める。結構寒い。登って来る時は半袖Tシャツだったが、寒くて長袖Tシャツとマイクロフリースを着る。15時過ぎに雨が降ってきた。
16:50 晩飯の用意を始める。周りの人たちは16時過ぎから用意を初めて、もう食べ始めている。自炊、通常は外のベンチでするが、ここは雨が降っているときは小屋の中の土間で出来る。比較的優しい小屋だ。晩飯は乾燥キャベツ入りのカレースープに昨日買ったオニギリ2つ、あとコーンスープ。着いたときにテント場で生キャベツとソーセージを炒めている人がいて美味そうだった。晩飯が終わって、荷物が少し軽くなった。
18:00 飯の片づけをして、しばらくまったりしてから就寝。が、小屋の中の電気はまだ点いているし、周りの人も起きてゴソゴソやっていて、眠れない。仕方なくラジオを聴く。
じきに眠ろうと思ったが、今度は右隣のオジサンと少し左のオニイチャンがひどい鼾をかき始めた。19時のニュースのころには皆さん寝たようだが、二人の鼾がすごくて、眠れない人も何人かいるみたい。この二人、感心するくらいにすごい鼾で、特に右のオジサンは晩から朝までずっと、いろいろなパターンの鼾をかき続けている。ひとまず21時までは覚えていて、そのあとも夜中に何度も目が覚め、その都度しばらく眠れなかった。

聖岳3013m赤石岳3120m~その1

本年の一大イベント、南アルプスの未踏峰を目指す。
荷物は水2リットル入れて17kg。平成17年の春に母親が倒れるまでは余裕で背負っていた重さだが、それ以降は15kg止まりだった。今回は食料を大目に、あと怪我したときの薬類を入れて重くなってしまった。少し不安だが体重を2kg落としたから大丈夫か。

11:50 家を出て東名で清水ICから、南アルプス登山の入り口の「畑薙第一ダム」を目指す。
ETC割引を使うため、裾野ICで一度出たが、他でもするように料金所を出て、そのままUターンして高速に戻ったら、そこは上り線だった。東京方面に入ってしまい、御殿場まで行ってまた戻る。15分と300円のロス。
清水ICを出てから30分ほど街中を走るが、あとは山道。一応舗装はされているが、グネグネの細い山道が延々と続く。途中で雨が降ってきた。
17:50 ダムの手前の「白樺荘」に到着。ここから先の道は短いが、朝の7時から夕方18時までしか通れない。このまま行ってしまうか迷ったが、風呂に入りたかったのでここで停まる。駐車場があるから、晩はここに泊まればいい。
「白樺荘」に入ったら、風呂は18時までで看板も“準備中”になっていた。受付に人もいない。仕方なく食堂で宿泊客の晩飯を並べているオジサンに声をかけて、お金を払う。500円。オジサン、もう誰も来ないと思って受付も閉めたと。風呂に入ってサッと汗を流す。
風呂から出て駐車場をよく見ると、トイレがない。これは困る。仕方なく、18時で閉鎖された先の道を突破することにした。事前に確認したら、トラ柄の木馬で止めているだけ、とのこと。途中三ヶ所で木馬をどけて通り、18:20に「畑薙第一ダム」の登山用臨時駐車場に着いた。大きな駐車場に停まっている車は30台くらい。人の気配は全くない。
明日はここからバスで登山口まで行く。バスはこの辺りの山小屋を経営している東海フォレストが出しているが、関連の小屋に泊まらないと乗せてもらえない。一日2本で、午前は8時発。バスはこのエリアの登山基地になっている「椹島(サワラジマ)」を目指すが、その少し手前の「聖岳登山口」で降りる。因みにバスの終点は椹島のさらに先の「二軒小屋」だが、ここまで乗るには、「二軒小屋ロッジ」に1泊2食付きで泊まることが条件。これ、14000円もする。山に登るのも中々大変だ。
駐車場に車を停めてから入り口のバス乗り場まで歩いて、念のために明日の確認。見ると、東海フォレストのバスの他に、井川観光協会が出しているバスがあるようだ。これだと聖岳登山口までしか行かないが、出発は6:45と早い。こっちのバスは、井川観光協会で経営している小屋に泊まることが条件だが、ハナから聖小屋に泊まるつもりだったから都合がよい。これに乗ろう。因みに、どっちのバスも乗るときに3000円払うが、その領収書を山小屋で出すと、宿泊代から3000円引いてくれる。要するに、小屋に泊まればバスは只。
トイレに行って寝床を整えて、18:40くらいから途中で買ってきたコンビニ弁当で晩飯。携帯は全く通じない。遠くで雷。
薄暗い中、久々にマッタリした晩飯を食った。ファミリーマートの弁当、今回は失敗。豚の味噌炒めのドンブリ弁当だが、ご飯がベタベタ。温めて食べられるわけではないから、飯は白飯で汁などはかかっていないものが良い。
19時ころ、NHKのラジオニュースを聞いていたら雨が降り出した。かなり強い。トイレに行く気が失せる。飯を食ってニュースも終わり、しばらく暗闇の中でボーっとする。
20:20 消灯。雨は止んだ。

雨飾山1963m

昨日は家で早い昼飯を食って11時過ぎに出発、府中に寄って道の駅「小谷(オタリ)」に着いたのは17時過ぎだった。
夏休みで駐車場はほぼ満車、人も多い。この状況に加え、車を停めるスペースは全て道路沿い。眠れるか心配になるが仕方ない。奥のほうの少しでも静かそうなところに車を停めて寝床を確保。
風呂に入り途中のコンビニで買ってきた弁当で晩飯。21時消灯。

朝は5時半に起きた。夜中は思ったより静かでよく眠れた。
明け方、トイレに行きたくて目が覚めたが雨の音がしていたので我慢して寝ていた。
車から出るとひとまず雨は止んでいる。が、トイレに行って戻ってきたらまた降り出した。
天気予報によると、本日は曇りから晴れ。じきに雨も上がると期待してノンビリ朝飯にする。湯を沸かしてカップ味噌汁とオニギリ。食ってるうちに雨は上がって明るくなってきた。
モタモタしていたら、足を3箇所、アブに刺された。この辺のアブは「ウルル」というそうで、小さいがきついそうだ。
06:20 道の駅を出る。

登山口の「雨飾高原キャンプ場」には7時前に着いた。雨は止んでいる。身支度を整えているうちに晴れてきた。急に強い日差しに照りつけられる。
07:20 スタート。駐車場の奥から山道に下っていく。

しばらく木道を歩く。木立の中で周りは見えないが、所々に小さな川が流れている。15分もすると急な山道を登りだす。ゴツゴツした岩と黄色い粘土質の土の急坂で登りにくい。かなりタフでフクラハギがしんどい。
1時間もするとまた雨が降り始めた。強くなってきたので足を停めて雨具を着る。久々。今年初めての雨合羽。
北からの登山道と合流する前後の稜線は緩やかで歩きやすい。が、すぐにまた急な登り。

10:05 頂上到着。双耳峰になっている。
景色は全くなし。反対の耳もボンヤリとしか見えない。少し残念。
高いほうの耳(頂上)には石の祠がある。かなり古そう。景色がないので写真だけとって反対の耳に行ったら、こっちには石の地蔵が5体ほど。これもかなり年季が入っている。

10:20 下山開始。
登りも辛かったが、この急な斜面の下りも辛い。膝に来る。時々休みながら、小雨の中をひたすら下る。
13:00 登山口に帰着。降りてきたら、また雨は上がっている。
駐車場横のトイレ棟には嬉しいことに、手を洗う蛇口があった。ここで靴と泥だらけのパンツ、ストックを洗う。

車で少し降りたところの「雨飾荘」で「天ぷらそば」1200円を喰って風呂500円に入った。
蕎麦は手打ちの平麺。非常に上品な蕎麦で、量は充分だがダシが薄く、山から下りてき体には塩分が全く足らない。
途中でコンビニに寄って梅干を買って、ポカリスェットで食べながら帰途に着いた。
昨日アブに刺されたところが痛痒い。

幌尻岳2052m~その2

夕べはあまり眠れなかった。夜通しで誰かしらの大きな鼾。時々ウトウトしては目が覚める。
明け方の2時半、周りがガサガサ始まった。登りしなに抜いてきた団体だと思うが、昼間のような大声で話をし、ライトを人の顔に向けながら用意をしている。ひどいもんだ。
しばらくして彼らが出て行き、ようやく静かになった。鼾も止んだ。それから少しだけど熟睡できて、4時過ぎに改めて目が覚めた。
まだ寝ている人もいるからソウッと起きると夕べは満杯だった小屋の中はスカスカで、地下足袋オジサンも既にいなかった。
外に出て水を飲み、オニギリを1個食ってしばらくボウッとする。頭が起きてきたところでサブザックを背負って、いよいよ04:45スタート。周りは少しガスが残っていてボンヤリしているが、天気は良さそうだ。

しばらくは木の中の急登が続く。温まっていない体には結構きつい。エゾシカの大きな足跡がある。
05:40 小尾根に出てやっと明るくなる。快晴だ。まだまだ急登は続く。途中、前がポッカリ開けたところで遠くに大きな山が見える。後で聞いたら左が夕張岳、右が芦別岳。
06:00 ようやっと尾根に出た。幌尻岳と北カールが見える。北アルプスの大カールほど大きくは見えないが形が宜しく素晴らしい景色。
穏やかな快晴で雲は少し流れている。気持ちよい。山頂からの稜線、カールの縁に出ると風が出てきた。かなり冷たい風で半袖で足を止めると寒いくらい。

07:15 頂上到着。4人ほどの先客がいる。遠くに見える山を教えてもらう。さっきから見えている夕張岳の右のほうに大雪、十勝、トムラウシが大きく広がっている。逆に左の奥の方にはシリベシが霞んで見える。すぐ目の前には戸蔦別岳と北戸蔦別。写真を撮ってオニギリを1個かじったところで寒くなってきた。

幌尻岳頂上
07:30 下山開始。

09:30 下りは早い。小屋に着いた。後半の急な下りで膝が痛くなってきた。結構キツイ。
昼食にカップの天麩羅蕎麦を食って、大休止。ここは風もないし、ノンビリするにちょうどいい。
小屋裏からリュックを出して荷物を片付けてサブザックも仕舞う。沢靴を履いていよいよ帰途に着く。
10:50 小屋を出て沢を下り始める。
ひたすら渡渉を繰り返し、12:10に最初の渡渉開始地点に到着した。ここでノンビリと登山靴に履き替えていると、昨日のオジサンが降りてきた。聞くと、3時半に小屋を出て戸蔦別と北戸蔦別を廻ってきたそうだ。流石に足が速い。
12:40 最後の下りへスタート。
13:45に奥のゲートを通過し、14:20、登山口の駐車場に無事帰着した。団体バスの運転手がいて、挨拶。

~その後~
タイヤが緊急用に付き早く帰るべく荷物を積みこんで早々に出発。ボコボコ山道を行きよりは慎重に降りる。来るときは夕張ICからの北回りコースを通ったが、帰りは南回り。沙流川沿いに二風谷から鵡川に出る。タイヤがどこまで持つか判らないので迷ったが、少しでも早く帰ろうとして日高富川ICから高速に乗った。
17:00 替えたタイヤから空気が抜けていて高速で避難帯に停車。JAFを呼ぶ。
18:00 JAFが来た。

レッカー車の助手席にて。
19:00 レンタカー屋の苫小牧店にレッカーで到着。代車に替えてもらって札幌についたのは20時を少し廻っていた。
車を返すときはガス代の3500円くらいを払ったが、後からレンタカー屋から連絡があって、元のタイヤのパンクは仕方ないとしても非常用タイヤは修理も出来ない状態なので実費負担をお願いしたい、と。両方ともタイヤの側面から刃物でぶった切ったように穴が開いていたそうだ。
山の中のドロドロの状態でタイヤ交換をした身としてはタイヤ代を支払うのは少し抵抗があったが、調べてみるとパンク自体が保険・補償の対象にならないみたい。最初のタイヤの分を取られなかっただけ有り難いか。それにしてもひどい道だった。

幌尻岳2052m~その1

昨日は仕事を終えてから18時過ぎに札幌のレンタカー屋で車を借りたが、カーナビが使い辛いヤツで、行き先設定をしていたら結局動き出したのは18時半、ホテルに寄って荷物を積んで街を出たのは19時近かった。
日高の「道の駅」のすぐ近くの「小林旅館」0145-76-2760 まで、見込みは3時間。が、飛ばしたお陰で2時間チョイで着いた。少し手前のセイコーマートで晩飯と翌日、翌々日の山での飯を仕入れて宿に入ったのは21:10くらい。まずは風呂に入り、部屋でビール飲んで飯を食いながら荷物の整理。外は小雨で寒いくらいだが、殺風景ながら機密性の高い部屋は窓を開けても暑い。ここの少し北は占冠。寒さ対策しか考えないんだろう。

朝は目覚ましかけずユックリ寝て、起きたら8時過ぎていた。夕べ、寝たのは23時くらいか。
外は雨。参った。この雨だと沢が増水して登れないと思う。テレビをつけて天気の様子を見ながら準備をして9時前に宿を出る。宿のおばさんに“雨が降っているから山に行くのは諦めようかと思っている。”と話したところ、この辺りの天気は少し離れると違うから行ってみろ、と言う。ひとまず目の前の「道の駅」に行って暖かい缶コーヒーを飲んで時間を待って、9時になったところで平取町山岳会に電話して様子を確かめたところ“朝の無線では問題ないとの連絡があった。登って来い、と。”とのこと。下界は雨でも山は大丈夫らしい。
因みにこの登山家事務局の電話に出る女の人、元気だが能天気。小屋の予約をしたときは2泊目を断られ“来なくてもいいよ”くらいの雰囲気だった。今回はこちらの心配を他所に“ダイジョォ~ブ!!って”感じ。

9時過ぎの日高「道の駅」を出たが、幌尻岳への道がカーナビにが出てこないからひとまず振内のセイコーマートを目指す。30分くらいで振内の手前に幌尻岳方面の案内看板があり、これを左折して山に入っていく。じきに結構な山道になる。
これはひどい道。砂利道に深い穴がボコボコ開いている。そこに泥水が溜まっていて運転していてもよく判らず、時々ボコッボコッと穴にはまる。それを気にせず飛ばしていたら10:20、左前がパンクしてしまった。こんなところで携帯も通じず、かと言って擦れ違いも出来ない山道。仕方なく少し戻って若干道が広くなっているところで車を停め、タイヤを替える。
手を泥だけにしてどうにか左後ろのタイヤを左前に、スペースセーバータイヤを左後ろにつけ、タイヤ交換が終了。10:50に再度走り出す。

11:20 登山口となる駐車場に辿り着いた。ここから先も林道は続いているが一般車はここまで。駐車場には団体バスと普通車が7台くらい。ワゴン車から年配の夫婦が降りてきて話をすると、宿泊を申し込んだら満杯で断られて今日は車内泊するそう。明日の朝早くに出て頂上を日帰りで目指すそうだ。でも頂上日帰りは辛そうだなぁ。そこにバスから運ちゃんが出てきた。聞くと、宿泊申し込み電話に出るのはバイトのネエチャンで、山や小屋のことは全く知らん人で結構冷たいそうだ。そこで断られても小屋まで行くと泊めてくれたり、テント禁止と言いながら小屋が一杯だと張らせてくれたり、小屋番はもう少し優しいらしい。あと、ここから日帰りは可能だそうだ。かなりきついようだが。結局、夫婦は明日の日帰りにするということで、失礼して先に出ることにした。
因みにバスの運ちゃん、団体が山に入っているときは何があるか判らないから、間の日も毎日来て、12時から17時まで待機しているそうだ。これはこれで大変だ。
幌尻岳登山口にて
12:00 いよいよスタート。朝飯を食べていなかったのでオニギリを1個食ってから歩き始める。水を2.5リットル背負って、リュックは16.5kg。
12:30 額平川沿いに登ってゆき、奥幌尻橋を通過。ずぅっと砂利の林道。かなり長い。
13:30 河の左岸を歩いていたが橋があって右岸に渡った。と思ったらすぐに取水ダム。ここにテントを張って日帰りする人もいるらしい。ここからは山道。また右岸に戻り先へ進む。

13:50 最初の渡渉地点。少し前に足元にリスがいて、気付いたら慌てて逃げていった。でもエゾリスでなくてシマリス。珍しい。
ここで沢靴には着替えていると駐車場に後から入ってきた小柄のオジ(イ)サンが追いついてきた。地下足袋で身が軽い。そのまま草鞋の底にフェルトを貼ったようなのを付けて、目の前をザブザブ渡っていった。こちらは靴自体を履き替えるから少し時間がかかる。
14:05 履き替え終了、スタート。
水は深いところで膝の上。水量が多く流れが早いが岩を探しながら歩く。さっき降りてきて擦れ違ったオジサンは“腰まで水に漬かった”と言っていたが、それは渡り方が下手。所々深いところはあるが探せば膝までで済む。水は物凄く綺麗。が、とても冷たい。

こんな川を遡上する。
14:50 小休止。JALのラウンジから持ってきたアラレ煎餅を食う。
15:00 再スタート。

15:35 幌尻山荘に到着。ここのすぐ手前まで沢だった。
小屋の前に敷かれている青ビニールシートに荷物を下ろして一休みしようとしたら、途中で追い抜かれた地下足袋オジサンが横に陣地を取っていた。他には10人くらいの団体が2組、2人連れが3組くらい。先客は合計20名ってとこか。
小屋の手続きだけしてオジサンと茶飲み話。この人、もっと年配かと思ったが61才。言葉が京都っぽいと思ったら、やはり京都生まれ。少し前まで滋賀県に住んでいたが今は山梨の北斗市在住だそうだ。聞くと、中京区の郵便配達をしていて去年定年となり、山に登りたいがために84才のお母さんを連れて二人で引っ越したそうだ。凄い…。
で、普段は近くの山に日帰りに登っているが、今回は滋賀県にいるお姉さんにお母さんを頼んできたとのこと。
山は二十歳くらいから始めたらしいが、39才から20年ほどはマラソンをしていたと!別府マラソンでは瀬古や中山と走ったという。持ちタイムも2時間30分というから、本当のアスリートだったようだ。
そんなこんなと山やマラソンの話をしていたらスッカリ時間がたち、17時を過ぎていて晩飯の支度をする。話をしながらオジサン、プラボトルに入っている日本酒をご馳走してくれた。挙句の果てに、トイレに行ったかと思ったら缶ビールを2本買ってきて、これもご馳走になってしまった。お礼にJALのあられをツマミに提供。
晩飯は乾燥白菜入りカップラーメンとオニギリ1個。

飯を終えて荷物を片付け、身の回りのものだけサブザックに入れ、あとは小屋の裏の倉庫みたいなところに仕舞う。オジサンにご馳走と話のお礼と言ってそれぞれの指定された寝床へ。
18:50就寝。ウトウトしていたら20時に小屋が消灯となった。

斜里岳1547m(その2) 登頂

今朝は4:15に起床。少し前から明るくなっていて周りもガサガサして目が覚めていたが暫く毛布をかぶってウトウトしていた。
カーテンを開けて外を見ると、既に歩き始めた人の背中が見える。朝も早くからご苦労さん。
すっかり明るくなっている。今日は天気は大丈夫そうだ。
起きてからユックリbut簡単に準備をして不要の荷物を車に入れ、5:10出発!
8~9人が泊まっていたが、寝床を片づけたのは一番遅かった。
小屋から「下二股」までは登山靴で大丈夫、とのことだが、小屋のオヤジの昨日の助言で、山靴はリュックに入れて沢靴で歩くことにした。

山道を5分ほど歩くと林道に出た。これを5分ほど歩くと終点。少し広くなっていて、ここに旧・清岳荘があったらしい。ここから狭い山道に入る。
大していかないうちに最初の渡渉。登山靴だと厳しいけど沢靴だと楽勝。少し先に出た登山靴の人たちをアッサリ追い抜いて先に進む。水は少し多いようで水量は結構ある。渡渉を繰り返すが沢靴だと楽。スリルがあってとても楽しい。
一つ一つの滝や大きな渡渉で足を停めて写真を撮りながら登っていたら、後ろから地下足袋&髭面のオジサンが追いついてきた。この人に先に行ってもらって後を付いていく。こうすると渡渉の足の置き場が見えて、さらに楽。
渡渉するオジサン

6時「下二股」に到着。ここで6合目。一休み。
このオジサン、話を聞くと面白い。横須賀の人だそうだが昨年、サラリーマンを定年。以前から計画していた今回の旅は、2月に家を出てまずは沖縄に行き、各地を転々として今、ここにいるそうだ。それも原付バイクで。10月までには家に帰るそうだ。費用も、サラリーマン時代にコツコツと250万円貯めて、出発のときには家で待っている奥さんに海外旅行に行けるだけのお金を250万からあげて、10月に戻ったら奥さんがお姉さんと海外旅行に行くことになっているそうだ。素晴らしい。
あと、こちらの話として理想の職業が山小屋の管理人で、夢は定年後にどこかの山小屋でバイトすること、しかし年齢制限があるのが問題、などと話をすると、このオジサン、学生時代は登山部で、卒業してから就職するまで2年ほど南アの二股小屋などで働いていた、と。で、山小屋で雇ってもらうには調理師免許があると有利だよ、と助言してくれた。

オジサンが休んでいる間に先に出てさらに登る。ここからは沢が多く、きつくなる。時々滝の横を上がっていく。
8合目「霊華の滝」

7:10 「上二股」に着いた。沢は上に続いているが、横に入っていく道がある。ここで沢は切れる筈なので登山靴に履き替える。すぐに地下足袋オジサンと、もう一人朝青竜みたいな顔したオジサンが上がってきた。この二人は少し休んで、山道を奥に入って行った。
少しすると、さっき奥に入って行ったオジサン二人が戻ってきた。聞くと、新道への下山道に続いている、と。よく見ると、上流に続いている沢に頂上方面との標識が出ていた。今日は水が多くて、本来はここで水が消えているのがさらに上流から水が出ているようだ。
片足だけ脱いだ沢靴をまた履いて、リュックから出した山靴を仕舞って、7:30に改めて出発。ここで20分の休憩が取れた。

沢を奥に登っていくと、じきに水は消えて樹林帯から出た。この辺りは登りがかなり急。9合目の標識とともに、「胸突八丁」との表示。
7:50、さらに少し上がって、「馬の背」のすぐ下で荷を下ろす。今度こそ靴を履き替える。下りは新道を使うし、あとは沢はほとんどない筈。
ここで靴を換えて、買ってきたオニギリを二つ食って大休憩。遠くに広がる雲海と、その奥に僅かに頂上を見せる阿寒岳を眺めてご機嫌。ここで30分も休んでいたら、登山口にいた殆どの連中に追い越された。

8:20 最後の登りをスタート。「馬の背」はすぐだった。ここで休んでいた人たちを置いて、そのまま頂上に向かう。最後の登りは、これまたキツイ。

8:40 頂上に到着。
斜里岳頂上
周りは雲だが、遠くに阿寒岳と羅臼が顔を出している。
頂上から遠くの山々
風がゆるやかに吹いていて気持ちよい。穏やかな山頂。他の人たち、殆どの人は登山靴で旧コースを上がってきたようで、足元がグチャグチャ。でも皆さん嬉しそう。
頂上から近くの山

8:50 下山開始。
地下足袋オジサンと一緒に降り始める。

9:20 「上二股」。そのまま通過して「熊見峠」へ向かう。こっちの新道、かなり急。水を避けて上がってくる人とポツポツ擦れ違うが、皆さん疲れ果てた顔。この道を登るのは大変だぁ。
9:55 「熊見峠」。ここでようやく荷を下ろして小休止。地下足袋オジサン、かなり身軽い。歩く速度自体はあんまり変わらないが、根を越えたり段差を降りるときにヒョイヒョイ降りていく。結果、かなり速い。

10:35 「下二股」。少し前から離れていた地下足袋オジサンに追いついた。一休み。
10:50 スタート。が、オジサンに付いて行くのはやめた。膝が痛くなってきたから。

11時過ぎ 太陽が出てきた。暑い。この辺も渡渉が少しあるが、山靴だから緊張しながら。沢靴とはかなり違う。
11:25 旧・清岳荘跡地から林道に出た。
11:35 清岳荘に帰着。
特に行きの沢登り、沢靴だと快適。とても楽しかった。

『寺島』という、この辺りで唯一の蕎麦屋でタヌキ蕎麦食って、道の駅「さっつる」に併設されているパパスランドで風呂に入る。風呂では一緒に登っていた人が二人ほどいて、出てくるときに擦れ違った年配の夫婦にも声をかけられた。
思ったより早く降りれたので、16:40のANAに乗るべく、釧路に急ぐ。

斜里岳1547m(その1) 神の子池~登山口到着

昨日は厚岸で牡蠣蕎麦を食ってから、裏摩周の「神の子池」に寄ってきた。
「神の子池」は、摩周湖と地下で繋がっていて、それ故に摩周湖は入る水も出る水もなくても水位が変わらないそうだ。青い澄んだ水の「神の子池」は以前はあまり知られていなかったが、最近は北海道のローカルテレビなどで紹介されるようになり観光客も増えてきたらしい。
行くなら今のうち、と思っての今回の行程。
道道150号を釧路方面から行って清里峠から緑に抜ける途中、左に入って山道を少し行ったところに池はあった。
大きめの駐車場に車を止めて、歩いて入るとすぐ。ほかに観光客が2,3組いた。
確かに綺麗な池。小さいが水が澄んでいて青く見える。オショロコマが数尾泳いでいるのが見える。
神の子池-1

神の子池-2
この水がいつまでも綺麗なことを願って、登山口に向かう。

登山口の「清岳荘」には15時過ぎに着いた。霧雨。他にはパジェロミニが1台。管理人の車か。
この小屋、以前はもっと上流にあったものが2005年に建て替えられたそうだ。道理で随分と綺麗な小屋だ。
清岳荘 清岳荘の中
小屋に入って宿泊の申し込みをする。管理人に予約した旨を伝えると、予約は入っていない、と。空きがあるから泊めてあげる、ということになったが、“予約受付の連絡が来ない”とか、寝具を借りるときにシュラフを持ってきていないと言うと“山小屋に充分な寝具があると思ったら大間違い”とか見下ろし視線でブツクサ言うのを聞き流してマット状の薄い敷布団と毛布1枚と枕を借りて、2階の板の間の指定されたスペースに寝床を確保する。結構、寒い。が、毛布の追加は1枚100円!、と見下ろし目線で言われたので不愉快だから我慢する。
気を取り直し、改めて受付に戻って、管理人のオヤジに状況を聞く。ここ数日は雨気味で、この日もダメ。今朝から山に入った人たちは皆さん諦めて、頂上まで行ったのは一人だけだったそうだ。沢の水が増えると危険だから薦めなかった、と。明日は少しは良いだろう、とのこと。沢沿いの旧コースと尾根沿いの新コースがあるようで、水があるなら新コースに行く積りだったが、沢靴を持ってきたことを話すと、持っているなら沢靴の方がいい、とのこと。

あとは暇だから炊事部屋のビデオで登山ガイドビデオを見る。斜里岳や幌尻岳もあって良い予習になった。
時々新たな宿泊者が入ってきて、暗くなるころには10人くらいになっていた。外の雨は強くなっている。

18時過ぎ、NHKのニュースを見てから晩飯の準備開始。来がけにコンビニで買ってきた野菜炒めとオシンコ。カップ麺を作って野菜炒めを入れ、オシンコを齧りながら啜ってオニギリをあと1個。
18:55のNHKの天気予報と19時のニュースを見て、20時前には就寝。

四阿山2354m

昨年の暮れに登ろうとして、1回目はノーマルタイヤだったもんだから登山口まで辿り着けず、2回目は冬タイヤを履いていって菅平牧場から根子岳までは登ったけどツボ足だったからそれ以上行けなかった。3回目。
前日は17:50に立川を出た。青梅ICから圏央道に入って鶴ヶ島で関越に乗ったが、これは失敗。青梅ICまでが遠かった。立川から行くなら中央道で行ける場所にするべきだった。
それでも21時に東部湯の丸PAに着いて、買ってきた惣菜と弁当で連れと晩餐。ビールとワインで。飲み過ぎの食べ過ぎ。

朝は6時に起きたが、前日が寝不足だったので2度寝。7時になったら流石に車内が暑くなってきて起きた。トイレ行って準備をして8時に出発。
すぐの上田菅平ICで降りて、登山口の「あずまや高原ホテル」には50分ほどで着いた。高速代、休日割引を使ったから1450円!!!

歩き始めたのはちょうど9時。
しばらくは牧場の柵沿いに歩く。3ヶ所ほど、牛止めの柵を越える。馬栓棒のように鉄パイプが3本、H字鋼に横に渡してある。上の2本を外して跨いで越えて元に戻して先に進む。
根子岳側の放牧地は広々として誰もおらず景色が宜しい。反対側には牛が何十頭もいて草を食んでいる。ホルスタインやら黒牛やらいるけど、みな乳牛か。

里宮から山道に入っていく。
少し前に、四輪駆動2台がオジサンをフルに乗せて上がっていったが、その集団に途中で追いついた。聞くと、なんと、境界確認だと!こんなとこで。菅平牧場の人と、隣接地の所有者の財産組合の人だそうだ。土地を守るのも大変だ。
11時に8合目でリュックを下ろして小休止。

12時、頂上到着。直前は少し急で木の階段が辛かったが、おおかた簡単で登りやすい山だ。連れも余裕。オニギリで昼食にする。
天気は薄曇で登るにはちょうどいいが景色は少し残念。遠くにウッスラと峰々が見えるがぼやけている。すぐ前に浅間山がよく見える。靄のように見えるのは噴煙か。

12時半、下山開始。帰りはサクサク降りる。花が綺麗で時々足を止めて写真を撮る。
13:10に8合目を通過し、14:40、登山口に無事、帰着。
都合5時間40分。少し短めだが、今回は夏の山行に備えて縦走用の荷物で来た。16.5kg。その足慣らしとしては充分だった。

降りてきて、まずは蕎麦。『茶飯事』という店に入り「冷しキノコ蕎麦」730円と「温かいキノコたぬき蕎麦」780円を頼む。蕎麦も汁も旨かった。が、やはり山の帰りは暖かいたぬき蕎麦が最高!少し汁がしょっぱいな。
真田の町まで降りて真田温泉で風呂に入り、JAの即売所で野菜を買って帰路に着く。

上五島

佐世保まで来た帰り、五島列島へ足を伸ばした。
15日(月)の朝のフェリーで島に渡ってレンタカーを借りて教会巡り。
教会を3ヶ所ほど廻って五島うどんを食い、若松の民宿へ。
海が物凄く綺麗。宿の前で魚釣り。
宿の飯は魚が旨いが量が多すぎる。
こんなに素晴らしいところなら、休みを取ってもっと永く居たかった。

瑞牆山2230m

前の晩に道の駅「にらさき」にて車内泊。朝は寝坊して起きたら7時くらい。でもよく眠れてとても気持ちよかった。トイレを済ませて早々に出発。登山口の「瑞牆山荘」に向かう。
山荘の奥の駐車場に着いたのは8時50分くらい。

9:30 歩き始める。天気は良いが涼しくて最高の登山日和。様々な鳥の声が聞こえて気分良し。
10:10 そこそこの斜面を登り続けて富士見平小屋に着いた。10分ほど一休みして先に進む。
この辺りから岩が増えてくる。今回は久々にストックを持たずに歩いたが、岩場を4つ足で歩行することが多かった。
12:05 頂上に着いた。下から見ると頂上は巨大な2本の岩が聳えていて、そこまで登れるか不安だったが、結構アッサリ着いた。が、やはり岩の上で隅のほうから見下ろすと足元が切れ落ちていて怖い。ここでオニギリ食って一休み。
天気は相変わらず良い。靄が全体に少しかかっていて遠くの山はあまり見えないが、目の前の金峰山が綺麗。頂上の五丈岩が良く見える。八ヶ岳の上のほうには雪が残っている。南アルプスは靄に包まれていて見えず、残念。
12:35 下山開始。相変わらず涼しくて気持ちいい。
14:10 富士見平小屋で小休止。
15:00 登山口の駐車場に帰着。

荷物は11kgくらい。もう少し背負えば良かったかな。ストックを使わず、夏のアルプスのトレーニングにはなったか。満足。岩が多いから冬場に来るのは厳しいかな。
今回は天気が丁度良く、快適な山だった。ボリュームは少し物足らないが、連れにはこれくらいが気持ちよく登れる程度。非常に宜しい。

恵那山2190m

前の日の20時に道の駅「信濃路下條」に到着。名古屋で買ってきたコンビニ弁当を食って21時に消灯。

朝は6時に起きた。昨日の昼飯の残りのバナナと缶コーヒーで朝飯を済まして簡単に準備をして道の駅を6:20に出発。荷物は水2リットル入れて11kgくらい。

7:10登山口着。ここから先は閉鎖されていて、車はここまでしか入れない。そこそこの駐車場になっていて、着いたときは3台停まっていた。駐車場の隅には簡易トイレがあった。ここに泊まれたな。
しかしここまでの道は狭くてかなりひどい山道。天気が荒れるとすぐに通行止めになるというのも納得。

7:40 身繕いをして歩き始める。ここから2kmほど、舗装された林道を歩く。
天気は良し。晴れているが涼しくて快適。途中で猿がこっちを見ている。

8:10 標識に従って、林道から河原のほうに入っていく。すぐに川を渡る丸太橋がある。数年前、ここで増水した時に無理して渡った人が流されたそうだ。ここは雨が降ったらすぐに水が増えそう。今日は綺麗な流れだが。

しばらくはそこそこの登りが続く。9時過ぎに登りが一段落して広場のような場所に出る。ここで一休み。相変わらず天気は良いが涼しくて、非常に気持ちがいい。

10:30 頂上?みたいなところに急に出た。神社と展望櫓があって、三角点も。ここが正式な頂上のようだが、少し離れて最高地点があるようだ。先に行ってみる。

すぐに立派な新しい避難小屋と離れて建っているさらに立派なトイレがあった。この避難小屋は綺麗で心地よさそう。あまり暑くない時期に来て数日滞在したい。本でも持ってこないと。
10:50 最高地点に着いた。ここいらには小さな神社というか、小さくて小奇麗な祠が5,6個ある。その一つがあって、そのすぐ後ろが最高地点。先ほども祠があったが、あっちは最高地点ではないが三角地点があるから、あっちが正式な頂上か。
避難小屋まで戻り、下山しようとして道を間違えた。広河原コースを上がってきたのに、黒井沢を降りようとしてしまった。おそらく、最初はこのコースを使おうとして計画を立てたから。途中で気がついて戻ったから良かったが20分はロスした。

11:20 三角点に戻る。展望台の下で長野から来たろいうオッサン二人がコーヒーを飲んでいる。そこに下から年配の夫婦が上がってきた。彼らは最初に会っていたようで再会を喜んで色々と途中の様子を報告し合っている。たまにこっちにも話が飛んでくる。この夫婦、聞いていたら広島から来ているそうで、1週間前に出発して、大峰山、大台ケ原、荒島岳を登ってきたそうだ。羨ましい!
彼らが盛り上がっているところを失礼して、先に降り始める。

12:50 登山口からすぐの丸太橋まで降りてきた。登るときにすれ違った、脳梗塞の後遺症のあるオジサンがいた。優しそうな人だ。余計な話はしないが応援する。
川で顔を洗ってから10分ほど立ち話をして、下山する。

13:25 駐車場に帰着。山から下りてきたらしい夫婦ものがビニール拡げて飯を食っていた。広島からの夫婦といい、羨ましい。
インターに向かう途中で温泉に入っていたら、脳梗塞のオジサンが入ってきた。地元の人だそうで、山登りは一昨年に富士山に行って、始めたそうだ。がんばれ、オジサン。

雨飾山(失敗)

前日の夕方、横浜から帰ってきたのが18時半。シャワーを浴びて19時に家を出て、22時に妙高サービスエリアに到着。丁度3時間で285km。登山口の雨飾温泉まではあと82km。
東京辺りの外気温は25℃だった。群馬に入ったら26℃、長野では17~19℃で新潟に入ったら14℃。妙高は涼しくて宜しい。

PA内の比較的静かそうな場所に車を停め、持ってきた弁当を食って寝るとする。オニギリに餃子とパスタ、という奇妙な組み合わせ。食い終わってから寝床の準備をして22:50消灯。

朝、起きたら7時過ぎ。寝坊した。外に出ると残雪の妙高山が目の前に綺麗に見える。
軽く朝飯を食って7:20に妙高PAを出発。

8:40 登山口の雨飾温泉に着いた。高速は糸魚川で降りたが“1000円高速道路”の恩恵で高速代が2450円!本来の料金だと8500円くらい。これは凄い。内訳は首都高500円・外環350円・関越の練馬から1600円だった。1000円になるのは東松山から。
糸魚川ICから登山口までの後半は山道で、それもかなりひどかった。
登山口の雨飾温泉の小屋は翌週からの営業に向けて小屋開け準備をしている様子。周りの山には雪が残っている。近くでウグイスがないてキツツキが木を叩いている。

9:05 身支度をしてスタート。天気が良くて既に暑い。半袖シャツになって歩き始める。
しばらくは急な登りが続く。このルートは北斜面で残雪もあるが、融けている所も多く、アイゼンをつけると頻繁に着け外ししなくてはならず面倒。結果、アイゼンは履かずに登るが歩き辛い。

途中、雪の急斜面を横断しているとき、雪の重さでたわんでいる木の幹につかまっていたら急に幹が跳ねて右腕を上に強く引っ張られ、痛めていた肩に激痛。しばしうめき声を出して悶える。少し治まってきて、ふと気がついた。ピッケルを忘れた!この辺の雪斜面で難儀しているのに、上の方に行ってピッケルがないと困る。
コバエの集団に纏わりつかれる。中にはブヨもいたようで、後で見たら腕を何ヶ所か咬まれていて痛痒い。
体が非常に重く、キツイ。

10:50 たまらず小休止する。心が不健康なときは体調も悪くなるようだ。
この調子では、とてもじゃぁないがテッペンまで行けない。
11:10 撤退開始。コバエに追われ、逃げるように残雪と土の道を降りる。

12:10 登山口の駐車場に帰着。
帰りは途中まで下道を行く。時間があるのと、行きの高速代がかなり安く上がったから、帰りも節約して。148号線で松本に出て、「寸八」という携帯サイトで長野ナンバーワンのラーメン屋に寄ってからから中央高速に乗って帰る。甲府昭和ICで一度降りて、100kmビジネス割引を使って少し節約。

家に着いたのは22時半。今回は完敗。体調も悪かったようで、心身ともにダメでした。
期、捲土重来。

岩手山2038m~3度目の正直

6:00 盛岡発、6:35に馬返しの駐車場に着いた。先週はここまでは融けていたがキャンプ場は雪だらけ。今週はキャンプ場からも雪がすっかり消えていた。とは言え、周りの斜面は雪が着いている。
天気予報では今日は一日曇り。そのとおり曇っている。でも風が強く吹いていてかなり寒い。ここは標高630mくらい。

6:55 歩き始める。先週は雪だらけで最初に迷ってしまったが、登山道に入っても雪が消えていて道が判りやすい。
0.5合目の標識辺りから雪道になる。
7:40 1合目に到着。930m。この標識、前回は判らなかった。ここでリュックを降ろしてスノーシューを履く。
7:50 晴れてきた。少し開けたところに出て上を見ると、雲がない!頂上も見えている。この後で雲は出てくるんだろうが、ひとまず晴れて良かった。
8:00 2合目。990m。腕時計の高度計の表示が少し下がってきている。気圧が上がってきていることか。

8:30 1200mくらい。雪が融けた溶岩帯の登山道に出た。前回、ここで地元のオッサンと長話をした。スノーシューを外して休憩する。風が時折強く吹くが良い天気だ。ここまでの雪斜面の登りは結構急だったがスノーシューのヒールリフターのお陰で楽を出来た。フクラハギに前回のダメージが残っていたから有り難い。8:45に登山道を登り始める。すぐに4合目、1250mを通過。
9:10 5合目。1390m。「駒鳥清水」。駒鳥が水を飲みに来るらしい。日差しが強くなってきたので小休止して日焼け止めを塗る。上を見ると真上には雲が全くない。横の少し先には所々に雲が漂っている。
9:25 1415m。また雪道になる。かなり急な登りが続くようなのでスノーシューを履く。
9:40 雪斜面を登って溶岩帯にどうにか出てきた。ここは非常に急でシンドイ!スノーシューも時々滑り落ちかけて怖かった。小休止してスノーシューを外す。少し先に姫神山がぼんやりと見える。遠くの雲も抜けてきた。
10:00 6合目。1550m。割れた大石のすぐ上で休憩。前回はここまで来て撤退した。今回は雪のない登山道を結構通ってきたが、それでもキツイ。それを急な雪斜面を登ってきたんだから確かに無理だ。因みにこの大岩、前回の4合目のオッサンが言っていたが、去年6月の栗駒の大地震で割れたそうだ。
6合目

10:10 再スタート。所々雪があるがツボ足で行ってみる。
10:30 またもや雪斜面になる。最後の急斜面か。長休止してアイゼンを着ける。
10:55 周囲の雪が少なくなってきた。登るところは雪だが。遠くに早池峰山が綺麗に見える。
11:05 緩やかになったかと思ったら、7合目。1715m。今上がってきた斜面はキツかった。本日一番の急雪面。怖さも一番。頂上がすぐ前に見える。ここから少しの間、ほぼ平らな雪面が開けている。途中から頂上部分の小山が突き出ているが、その小山には殆ど雪はない。雪原を歩いていたら8合目の避難小屋に着いた。
8合目避難小屋
写真だけとって更に歩く。

11:30 9合目避難小屋。
9合目避難小屋
あとは頂上まで登りだが道に雪はないので小休止してアイゼンを外す。腹が減ってきたからソイジョイを1本摂取。雲が出てきて風も強くなってきたので先を急ごう。
11:40スタート。山頂への登り道は溶岩礫で歩き辛い。踏ん張るたびに足が道に沈む。
頂上手前の御釜の縁から

12:12 頂上に到着!少し離れた八幡平が非常に綺麗。素晴らしい。頂上は火口のワッカの登山道から一番離れた位置にある。ワッカの縁を歩いて廻っていくのだが両側が切れ落ちていて、疲れている身には少し怖い。縁にはお地蔵さんが並んでいる。
岩手山頂上
頂上で写真を撮ってから12:25に下山開始。ワッカをさらに廻るように来た道と反対に進む。ガスが出てきた。

12:40 火口の中に神社がある。鳥居や灯篭が壊れているが、これも栗駒地震のためか。
御釜の中の神社の入口

火口から9合目避難小屋に向かう道を半分まで降りて、途中からアイゼンを履いて8合目を直接目指す。雪斜面を突っ切るが時々足がズボッと沈む。
8合目避難小屋を通過し、13:10に7合目通過。

13:30 6合目の大岩に到着。登りは途中で登山道を歩いたが、下りはそのまま雪面を降りてきてしまった。登山道が溶岩礫で歩きづらく、アイゼンを履いていると急とはいえ雪斜面をズボズボ来た方が早く、楽。それでも踵を落とし込みながら歩くからかなり疲れるが。ここでアイゼンを外して登山道を降りる。
地元のジイサマとすれ違う。かなり小柄で齢70は超えているか。ゴム長で上がってきた。この少し上まで行くんだそうだ。たいしたもんだ。
14:00 5合目。駒鳥清水。途中からここの少し上まで、またもや雪斜面だった。雪も柔らかかったし面倒なので、アイゼンつけずにツボ足で降りてきてしまったが時々硬い面で滑りそうになり、怖かった。足がかなり疲れてきた。腹も減ってきた。朝は運転しながらサンドイッチを一つ食った。あとは登りの9合目でソイジョイを1本食ったのみ。痩せるからいいか。
14:15 4合目。さらに5分ほど降りて、溶岩帯の登山道が切れて雪斜面に換わるところでリュックを降ろす。ここまできたらもう大丈夫。大休止。湯を沸かして蕎麦を茹でる。風はあるが晴れていてノンビリできる。山菜蕎麦に牛肉の大和煮を入れて昼飯。こんなときは何でも旨い。
15:05 アイゼンを履いて出発。さぁ帰るぞ。最後の一頑張り。

16:00 登山口の駐車場に帰着。
途中、830mくらいのところでアイゼンを外してバンバン歩いて降りてきた。
下から見ると山頂までよく見える。天気にも恵まれたが良い山だ。
また違う時期に来てみたい。
明日は午前中、また雪が降るらしい。

岩手山(またもや敗戦撤退)

6:15にレンタカーで盛岡のホテルを出て、「馬返し」の駐車場に7:15に着いた。1週間で雪は解けて、駐車場と道路には雪はなし。すぐ上のキャンプ場は真っ白。山も真っ白。が、見上げると山腹は所々、土が見えている。
準備をして7:30に歩き出す。晴天で風もなく非常に良い天気。暑そうなのでパーカーはリュックに入れ、長袖ヒートテックシャツの上にレインウェアの上着を羽織る。
キャンプ場の雪道を通って登山口へ。
少し行くと、カモシカの足跡があった。大きなのと少し小さなのと2頭分。周りを見渡しても姿は見えないが、まだ新しいから今朝のものだろう。気がつくと、いきなり道を間違えていたことに気づく。地図だと尾根筋を歩く筈だが、沢筋を歩いている。まだ離れてはいないようなので登山道に戻るべく、藪が雪で覆われている右斜面を登っていったら尾根道に出た。
既に暑くなり半袖Tシャツになって歩く。
8:20 0.5合目の分岐表示。ここでアイゼンをつけて新道を進む。
標高で1200mくらいからかなり急な登りになっていく。下は溶岩帯のようで、時々足がズボッと沈む。森を抜けて風も出てくる。
9:35 1300mの地点で休憩。かなりの急斜面で雪に足が沈む中を登ってきて非常に疲れた。10分休んでまた歩くが、斜面はさらに急になってキツイ。つま先を雪斜面に突き刺しながら歩いているからフクラハギが辛い。時々足を止めながら登る。
10:30 1540m。急にバテて力が入らなくなった。朝飯も食っていないから“シャリバテ”というヤツだろう。仕方なくリュックを降ろして休憩。湯を沸かしてインスタントラーメンで朝飯。タオルを落としたことに気がつく。少し前に休んだところだろう。
ゆっくり休んで11:00に改めてスタート。
この辺りでは雪が消えて溶岩が出ているところがある。アイゼンの着け外しが面倒だが少しは楽かと思って、アイゼンをリュックにぶら下げてそっちを歩く。が、溶岩礫がザラザラを滑って歩くにくい。
1575m、6合目の割れた巨岩を少し過ぎたところでついに足が止まる。休憩。リュックを降ろす。
この山、キツイ。斜面がかなり急で、そこを雪の中を登るもんだから消耗する。さらには冬季のサボタージュでの運動不足に4kgほどの体重増。これは応える。
今回は明らかに準備不足。この雪の急斜面、まだまだ続くみたい。その状況でこのバテ様ではダメ。これ以上行っても帰って来れなくなる。
ここで断念。せっかくの好天で勿体無いが、またもや敗戦。
11:45 タップリと休んだから撤退を開始する。
帰りはかなり楽。急斜面も下りならアイゼン履いてラクチン。ルートも自分の足跡を辿ればいい訳だし。
ひとまずはタオルを落としたところを目指して歩く。
じきにタオルまで戻って一休み。
ところが。
ふと見ると、登っているときには見えなかった、というか気が付かなかったが、右前に溶岩が出ている部分がかなり下のほうまで続いていて、そこを下から登ってくる人がある。
よく見ると、かなり下のほうからかなり上の方まで、雪が解けて溶岩帯の中に登山道が出ている。全く気がつかなかった。樹木は所々見えるが、少し低いところを一所懸命に登っていたし角度的にも見えなかったようだ。ショック。
雪のあるギリギリまで行ってアイゼンを外し、低木を掻き分けて登山道に出てみる。
これは良い。火山礫の中をジグザグに道が出来ていて歩きやすい。登りにこれを見つけるべきだった。登っていったオジサンはかなり上まで行ってしまった。撤退してきた大岩は良く見えないが、それよりは上まで道が続いているみたい。
溶岩帯を下っていくと、下のほうでマッタリしている別のオッサンがいる。そこまで降りると、溶岩帯のオシマイだった。4合目のすぐ下で、ここから下はまた雪。オッサン、上がってきてアイゼンを外して一休み、というところだった。
溶岩帯から雪に下りてアイゼンを付けていると、オッサンが話しかけてきた。聞いていると地元の人らしく、岩手山のことを詳しく教えてくれる。また来るなら、7月の頭がいいらしい。焼け走りコースのコマクサを始め、花の季節。素晴らしいそうだ。特に、御神坂口や網張から登って焼け走りへの縦走を薦められた。それは良さそうだ。その時期にも来てみたい。
しばらく話をして、いよいよ下山。
あとは緩やかな下りでスタスタ降りる。道も気にせず潅木帯に入っていく。旧道と新道の間を歩いているから迷う心配はない。時々地形に阻まれて行けなくなると少し戻って、を何度か繰り返して沢道に出た。そう。往きはここを真っ直ぐ上がって行ってしまったのが間違いだった。
さらに少し歩くと、キャンプ場に出た。さっき上のほうに登っていったオジサンが降りてきて、聞いたら8合目の避難小屋まで行って来たんだと。小屋開けの準備かな。
駐車場から山を見上げると、雪が解けた溶岩帯が上の方まで続いているのが見える。その右の少し下がったところには雪が上まで続いているのも見える。こっちを登ってしまった。ハァ~。
時間的・体力的に考えて、道がわかれば頂上まで行けたと思うから撤退は非常に残念だが、天気が最高で素晴らしい山行だった。
盛岡にはあと1週だけ来る。天気がよければ、今度こそリベンジしたい。

八幡平(スノーシュー)1613m(+東屋のカツ丼)

盛岡を8時に出た。
近道の「アスピーテライン」が冬季閉鎖、高速で鹿角八幡平ICまで行って341号線を南下。
10時半過ぎに宿泊を予約している『八幡平レークイン』に着いて連れのスノーシューを借り、そのまま「蒸ノ湯(フケノユ)」の駐車場まで行く。

準備をして10:55スタート。
閉鎖されているアスピーテラインのゲートを潜って少し道路を歩き、途中で足跡のあるところから山に入る。スノーシューを履いて急斜面を登り始める。
八幡平の雪斜面
天気が最高。少し風があるが雲が殆どない。振り向くと遠くに山が見える。
しばらくすると斜面は穏やかになり、雪中散策。気分良し。

13:05頂上に着いた。
八幡平頂上
前に岩手山、後ろの左奥に森吉山。遠くは雲がかかっているが最高の景色。雲がなければ岩木山も見えるらしい。
少し休んで写真を撮る。

風が余りに強くて寒いので早々に退散。
13:25スタート。帰りは来た道をわかっているので戻るだけなので余裕。走ったり遠回りしたり、遊びながら帰る。広い雪面を走ると気持ち良い。スキーを持って来れば最高だった・・・。

14:35駐車場に帰着。
風は強いが晴天に恵まれ、景色が素晴らしかった。
『八幡平レークイン』も良かった。温泉は掛け流し。飯も色々と出て量が多すぎたくらい。
同じような時期に、スキー板を持ってまた来たい。
八幡平の温泉

翌日は夕べの残りのキリタンポ鍋の残りで朝飯を食って盛岡に戻る。
11時の開店すぐにラーメン『中河』で岩手県ナンバーワンのラーメンを食ってから岩手山の「馬返し登山口」を見に行った。雪がかなり解けていて登山口まで300mくらいまで車が入れた。来週はもう大丈夫だろう。

市内に戻って『東屋本店』へ。連れが「わんこ蕎麦」を食べたいと。連れはわんこ、こっちは「ソースカツ丼」。カツ丼もうまい。
東屋のカツ丼
満足して東京行きの新幹線に乗った。

岩手山(途中まで)

事前に滝沢村などに確かめたところ、馬走り登山口までの道が除雪されておらず、2kmほど歩かなくてはならないとのこと。諦めて焼走り登山口に行く。
6:40ホテル発。レンタカーを借りて7時に盛岡出発。
西根ICから入っていく焼け走りまでの最短路が冬季通行止め、迂回して8:20に焼け走り登山口に到着。周辺の状況を確認して靴を履き、8:40に雪の道を歩き出す。
じきに斜面になり、足を止めてスノーシューを履く。
10:20 第1噴出口。さらに大きな雪斜面を斜めに横切るように歩き始めたが、遮るものがなく風がきつい。雲も出てきたので10:30に1300mくらいの地点から引き返す。
12:20焼け走り登山口に帰着。
早く降りてきたので馬走りの登山口を見に行ったが、岩手神社からの道の半分までしか入れなかった。
帰りにラーメン「中河」に寄って、東京に帰る。

高峰山(2106m)スノーシュー

前日の朝に車で家を出て、「アサマ2000」スキー場に昼過ぎに到着。小さなショボゲレンデだが今シーズン初めてのスキーで嬉しい。晩はゲレンデの横にある「高峰温泉」という宿に泊。ここは“秘湯”だそうで、確かに風呂は良かった。硫黄泉だがぬるめでノンビリできる。宿で働いているのがオカマっぽいオッサン連中で少しばかり変だった。
翌朝、スノーシュー。自分のはかなり前に買ったまま使う機会がなくて今回が初めて。連れのはないので宿で借りる。
8時50分出発。宿から高峰山を目指して薄曇の白い斜面をチンタラ登る。雪の表面がカリカリになっていて少し歩き辛い。穏やかな天気で、時折風が吹くとかなり寒いが歩くには丁度いい。
50分で頂上。周囲はガスで覆われていて景色は全く見えない。仕方なく、そのまま下山。
往復で1時間30分。物足らないがやっとスノーシューが出来た。とても嬉しい。
宿で風呂に入ってから雪上車で駐車場まで送ってもらう。帰りがけに蕎麦を食って帰途に着く。
大満足。

森林公園マラソン(ハーフ)

去年の秋に転勤して土日が休みでなくなってから大会に出られなかったが、水曜が祝日で久々に出走。「第34回国営武蔵丘陵森林公園完走マラソン」のハーフ。
タイムは、ネットで2時間0分59秒、グロス2時間1分1秒。過去にハーフは何度走っても1時間50分くらいだった。ダントツのワースト記録。
原因は色々。まずは体重が4kg重かった。昨秋に腰を痛めてから膝のトレーニングをサボっていた。前夜に会社の同期の送別会があって酒を飲み、体の含水率が非常に高かった。
あとは、ここのコース。これはマラソンでなくてクロカン。スタート地点のグラウンド以外、殆どは勾配のある山道。とてもキツイ。特に最後の少し手前の長い坂が応えた。
でも久々のレースで楽しかった。大満足。
帰りに隣の東松山駅で降りて焼鳥を食ってきた。東松山は全国の6大焼鳥の街だそうで、流石に旨かった。よろしい。
挙句の果てに池袋で讃岐饂飩を食い、家に帰ってカレイの煮付を食い、全部旨くって大満足。
早く体重を落とさないと…。

大菩薩嶺2057m

【8:30登山口分岐→9:15第一展望台→10:25上日川峠→11:00福ちゃん荘→12:20頂上→13:30丸川峠→14:50登山口分岐】
ようやっと今年の登り初め。
前の日の16時過ぎに家を出て、18:30に道の駅「花かげの郷まきおか」に到着。大菩薩嶺から一番近い道の駅で宿泊地。でもここ、あまり居心地はよくない。道路沿いで敷地が薄くて奥に停めても通る車がうるさい。よく見たらこの“奥”はトラック専用のスペース。仕方なくもっとうるさい入口側に移動。トイレも階段を登らなくてはならない。眠れるだけ、良し。

朝は5時過ぎに起きたが、とっても寒い。車内で-3℃くらい。しばらく毛布に包まっていたが寒くて出られない。仕方なく5時半くらいにエンジンをかける。
二度寝して6:45に起きて湯を沸かして朝飯。外に出てみると富士山が綺麗に見える。
“奥”にはやはり大型のトラックが数台とクレーン車まで停まっている。移動してよかった。
かなりモタモタと用意してから出発。30分くらい走って「大菩薩登山口」から細い道に入り行けるところまで行く。大菩薩峠に行く道と丸川峠に行く分岐でゲートが閉じていて少し広くなっているので車を停める。

靴を履いてジャケットを重ね着してリュックを背負い、8;30スタート。山は白いが歩く道にはまだ雪はない。16kgのリュックにスノーシューをつけて18kgを背負って歩く。重いからユックリ。
かなり寒いが歩いていると汗が滲んでくる。体を冷やさぬようこまめに服を脱ぐ。
9:15「第一展望台」に到着。遠くに南アルプスが綺麗に見える。素晴らしい景色。真ん中に北岳がシッカリと立ち、その左に間ノ岳、農鳥岳が続く。その左には塩見岳が白いテッペンを覗かしている。右のほうには甲斐駒岳が秀麗に聳えている。これは急なのか風のせいか雪白くない。甲斐駒の左には鳳凰三山とアサヨ岳の間のキレットから仙丈ヶ岳が、こっちは真っ白な頭を出している。
絶景!
歩く周りは雪で覆われているが道は少し土も見えていて歩くのには全く問題なし。

「第二展望台」を経て10:25に上日川峠に着く。「ロッヂ長兵衛」の前のベンチで荷物を降ろして休憩。冬でも営業している感じ。人気はないから土日だけか?
この辺り、キツツキだらけ。あちらこちらでコツコツと音がして、一番大きな音の方を探したらかなり大きなキツツキが木を叩いていた。10:35スタート。ここからは道も雪。

11:00「福ちゃん荘」に着いた。BBQ台がある。夏に4~6人くらいで来るのに良さそう。ここも冬場は土日だけみたい。足は止めずに通過する。
唐松尾根を登っているときに振り向いたら更に素晴らしい光景が拡がっていた。先の南アルプスがもっと綺麗にハッキリと見え、そのずぅっと左に富士山が聳えていた。そこまで峰々が続いている。素晴らしい。

大菩薩嶺からの富士山
尾根を登りきった雷岩を過ぎて少し落着いた場所でオニギリを喰って一休み。が止まっていると凍えそうになるからすぐに出発。非常に寒い。

12:20大菩薩嶺の頂上に到着。景色はない。山名碑との写真だけ撮って12:30に下山開始。来た道は戻らずに丸川峠に向かう。
13:30丸川峠。ここまでは北斜面なのか日は当たらず雪が多い。気温もかなり低い感じでとても寒い。斜面も急で軽アイゼンくらいあっても良し。13:40スタート。
足元が急に変わる。ここから下る道は陽が当たるようで雪が緩んでいる。斜面は急で下が緩んでいて歩き辛い。この道は登りに使った方が良さそう。

14:50スータト地点の分岐に帰着。車のエンジンをかけて着ているものを換える。気温がかなり低いので脱ぐと寒い!急いで乾いたシャツを着る。
ユックリと帰る用意をして帰途に着く。途中の肉屋で馬刺の生肉を買って自分のお土産。
スノーシューの積もりで来たが軽アイゼンすら使わなかった。チョット拍子抜けだが天気が良く景色が最高で非常に気分が良かった。気温が低いのも風がなかったからピリッとして宜しい。満足。

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