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自分の身の丈は超えようとせず、身の丈までは常に精一杯。 自分が自分の行動記録的な日記として残しているブログ。 失礼恐縮&無礼勘弁。

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塩見・白峰(番外)山で会った人たち

まず、駒ヶ根から伊那大島までの電車、伊那大島から鳥谷までのバスで一緒になった群馬県渋川からの50代半ばのオバサン。朝の5時半頃、駒ヶ根の駅の券売機に“7時までは機械は使えません。切符は車内で勝ってください。”って張り紙してあるのに一所懸命に切符を買おうとしていたから“切符はここじゃぁ買えませんよ。”って教えてあげた。
一緒に来る筈だった友達が急遽来れなくなり、迷ったが一人で来てしまったのだと不安そうに話していた。渋川から駒ヶ根まで一人で車を運転してきたが、今日から山に入って明日には甲府側に下りて、また車を取りに戻ってくるそうな。手間のかかることを・・・。塩見の登山口で先に山に入る時に出発の挨拶をしてそのまま会うことはなかったが、三伏峠の小屋に泊まろうとしていたらしい。或いはそのまま戻ったか?

横山さん。山口県岩国から来ていた。伊那大島からのバスで一緒に。前夜は伊那大島の民宿に泊まった。67,8歳のようだが、65歳まで働いていて定年になって岩国に戻ってきた。それまでは2~3日の山行しか出来なかったが今は好きなだけ登っている。行きやすいのは九州や中四国だが大きな山がないからアルプスや東日本まで足を延ばす。北海道や東北に行く時は車だそうだ。舞鶴まで運転して小樽までフェリーとか。
今回は塩見から仙丈まで抜けるようだが、背負っている荷が大きい。20kgくらいとのこと。聞くと、週に5回ほど30kgの荷物を背負って家の周りを1時間ほど散歩してトレーニングをしているそうだ。立派。真面目で朴訥、不器用だが良い人。山も詳しくはないようで、間ノ岳を一生懸命“まのだけ、まのだけ”と言っていた。この人だけ名前が判るのは、塩見小屋で夕飯の順番になって呼ばれていたから。
歩いている時にも途中で何度か一緒になった。最後に話をしたのは北荒川岳あたりで。その後、熊ノ平で水を汲みに小屋のテラスの下を通ったときに話し声が聞こえた。無事に仙丈まで行けたろうか・・・。

塩見の頂上で写真を取り合った夫婦。塩見小屋にいた。頂上の少し前で後から登ってくるのに気がついたが、西峰で写真を撮っていたら追いついてきて、“写真を撮りっこしよう!”と。続けて東峰へ一緒に行き写真を撮りっこしたのが楽しかった。オジサンが“オバサンに山の名前を教えている格好をしろ”とか“山を見渡している背中を撮ってやる”とか、ヤラセ写真を撮りたがる。それが可笑しくて可笑しくて、ゲラゲラ笑いながら言うとおりにしていた。非常に楽しい夫婦だった。

北俣岳分岐であったオジサン。塩見から下りて一休みしていたら蝙蝠岳の方からやってきた。
塩見岳には35年前の3月、山岳会に入って間もないときに来て遭難したそうだ。オジサン曰く“俺がビビッちまってさ。”と。大きな事故ではなかったようで一人が軽い怪我をして挫折。今回はそのリベンジだそうだ。前夜は雷ガラガラ大雨ドシャドシャの中、蝙蝠岳でビバーク。テントのポールを伸ばす時に“避雷針を立てているようで怖かった”と。そりゃそうだろう。
この人、北俣分岐に荷物を置いて塩見に上がっていったが熊ノ平で隣に幕営。翌日は間ノ岳の手前の三峰岳でまた会ったが、その後は北岳方面には行かずに仙丈岳の方へ歩いて行った。もう会わないと思ったら帰りに広河原からのバスに乗ってきた。聞くと前日は両股小屋に泊まり、この日は広河原と北沢峠の間の野呂川出合に下山して、広河原までバスで戻ってきたと。
この人のルート、かなりマニアックだなと思ってバスの中で話をしていたら、やはり昔はかなり登っていたそうだ。間が空いて最近また登り始めたそうだが、自費出版で山の想いを綴った本も出したそうで、かなりの山人だった。甲府で別れた。
自費出版の本のタイトルを教えてもらって、帰ってからアマゾンで買ってみた。このオジサン、細田さんという人だった。

他にも、間ノ岳と北岳の頂上で写真を撮ってもらった大阪から来た若い夫婦、こいつらはさすが関西人、2人でひたすらアホなことを喋っていて見ているだけで面白かった。
あと塩見小屋直前で追いついてきた若い2人組みの青年。ワンゲルでの仲間だったそうだが今は就職して一人は茨城、一人は長野。足が速かった。
など、今回は色々な人と会った。南アルプスは北に比べて本気で登っている人たちが多く、こちらも一人だと話しをすることが多かった。
やはり山はいいもんだ。
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塩見・白峰(4/4)帰還

4:20起床。
よく眠れた。やはり「肩ノ小屋」をパスして正解だった。上にTシャツ、長袖Tシャツ、フリースの3枚を着て丁度良かったが、夜中に少し暑くなってシュラフを開けると寒かったのを覚えている。2時頃には雨が降っていたが、起きてから外に這い出ると晴れ。しばらくは天気が良さそうだ。トイレに行ってから早速、撤収作業に取り掛かる。
晴れといっても夜中の雨でテントはビショビショ。重い。まずテントの中の荷物をまとめて、小屋の前の大きな石の上に運び出す。何度も行ったり来たりして最後にテントとボトムシートをたたんで運び、荷物をリュックに入れ直す。全部片付けて出発の準備が出来たのは5:20。
明るくなってくると北岳が朝日を浴びて綺麗だ。少し時間があるのでノンビリと北岳を眺め、5:50に白根御池を広河原に向けて出発する。

よく寝たとはいえ、下りだすと膝はまだシンドイ。時間に余裕があるからユックリと下る。途中、7時になったところで荷を下ろしてソイジョイと水で朝飯。
07:30に「広河原山荘」1530mに到着。10分歩いてバス停に着いた。
見たら広河原山荘ではシャワーを浴びれたみたい。もう少し早く下りて来ればよかった。
8時発の甲府行きのバスに一番に乗って最後部の席を確保。見ると後から“塩見リベンジオジサン”が乗ってきた。オジサンの山の話しを聞きながら2時間で甲府到着。改札前の立喰蕎麦屋で天玉蕎麦にトロロを入れて喰う。旨い。満足。
途中で携帯から予約した10:31発の「あずさ10号」で東京へ。

素晴らしい山行でした。大満足。ゲップ。


※本日の行程
 【地図上の予定時間】  1時間50分
 【かかった時間】    1時間50分
 【休憩を除く実走時間】 1時間30分

塩見・白峰(3/4)間ノ岳3189m&北岳3193m

4時半、起床。
夕べは何時に眠ったのかは判らないが、睡眠不足の感はない。その前に寝ていたのか、或いは緊張して気が付かないのか。
テントを撤収する。明け方まで雨が降り続いたようで、テントはズブズブだしマットも濡れている。当然シュラフや衣類も湿っている。
ダラダラと片付けて準備をし、出発したのは6時だった。テント場で一番最後。

まずは三峰岳を目指す。この山、地図を見るとサブタイトルで「岩頭」などというらしい。確かにそのすぐ手前の岩場、これは怖かった。区間は長くはないがガラガラと切り立っていて落ちたらアウト。
ここの少し前に、70~80リットルの特大リュックを背負って黙々と歩いている人を追い抜いたが、この岩場で抜き返されてしまった。中斜面でユックリと登っていたがガラガラの岩場でも同じ速度。大したモンだ。この人が三峰岳の上で東北弁の70歳くらいのジイサマと話をしていたが、このジイサマ、先の間ノ岳の上にいる人が見えると言う。こっちも目を手術してからは山の上の人も見えるようになったが、間ノ岳の上は流石に見えない。このジイサマ、新潟の田舎から来たそうだが、猟師か?

08:45に間ノ岳の頂上3189mに着いた。山頂は広い。天気が良くて景色が素晴らしい。富士山もウッスラだが綺麗に見える。これは絶景。
写真を撮って20分ほど休み、今回の最後の目標の北岳を目指す。

間ノ岳と北岳の真ん中にある中白根山に登る時も景色は良かった。今回の山行、夕方や寝ている夜中には雨が沢山降るが、歩いている時は安定していて特に山頂では絶景が広がる。恵まれている。日頃の行い。
中白根山から北岳山荘に向かって下りていくと荷揚げのヘリが行ったり来たりしている。
山荘には10:25に着いた。昼飯の用意をしようとしていたら、ヘリがまたやってきた。目の前に荷を下ろして空の荷を持っていく。凄い風。
落ち着いたところで昼飯。今日は野菜タップリのホタテ塩ラーメン。これは結構旨い。
腹も膨れて1時間充分に休み、いよいよ最後の登りに向かう。

北岳への登り、途中までは調子良かったが流石にきつい。八本歯のコルへの分岐で一休み、さらに上へ。斜面が段々と急になるだけでなく、岩場になってくる。ここは厳しい。かなり怖いし道を失い易い。変な方へ行ったら落ちてしまう。ガスも出てきた。ここまで二つの頂上では絶景が広がったが、最終目標では景色は見えないかもしれない。
何とか這うようにして上がり続け、ついに12:16、北岳山頂3193mに立った。見ると、また晴れてきた。山頂は間ノ岳ほどではないが、そこそこ広い。他に何人もが写真を撮っている。
雲が少しあるが景色は宜しい。大満足。

今宵は「肩ノ小屋」で幕営の予定だが、用が済んでしまったら早く帰りたくなってきた。と思っていると、「肩」にテントを張っている人たちが“3000mのテント場なんて中々ないよ。星も綺麗だよ!”と誘惑する。非常に迷うが、とにかく「肩ノ小屋」まで下りて、そこで考えることにする。山頂に名残はあるが、30分も休んだので下りることにする。

13:50、「肩ノ小屋」3000mに付いた。降りてくる途中から見えていたがテント場には沢山のテントが色とりどりで華やか。小屋に着いたら当然ながら、人も一杯。これに嫌気がさしたこと、夕べ2600mくらいで夜中に寒かったから3000mでの幕営では寒さで眠れないだろうこと、明日の朝8時のバスに乗りたいがここからだと4時に歩き始めなくてはならないこと、などから、やはりここにテントを張るのは止めて、先に進むことにした。次の「白根御池小屋」までは2時間弱だが、幸い天気は持ちそうだし。
因みに普段使っているシュラフは、夏用が2500mくらいまで。もう一つのは冬の2000mくらいまで使える奴で逆に暑すぎるし重い。仕方ないな・・・。

「肩ノ小屋」から小太郎尾根に向かう下りをハイペースで飛ばす。が、「草スベリ」に入って勾配がかなり急になり、膝が段々辛くなってくる。2度ほどリュックを降ろして膝を休めて更に下り、15時半に「白根御池小屋」2200mに到着。
チェックインして幕営料500円を払い、小屋の前の小高い所にテント場を確保する。テントもボトムシートもマットもズブ濡れ、衣類もジメジメしている。荷物が重いはずだ。これらを木の枝にかけて干しながらユックリ設営する。

ここでも我慢できず、途中で作業を放り出して水場へ向かう。水は豊富。ここの水は「熊ノ平」ほどではないが旨い。やはりここまで降りてきて良かった。水は豊富だし、何より地面に足がついている気がしてホッと出来る。山に囲まれて落ち着く場所だ。
水場で水をガブ呑みした上に、タンクに4リットル汲んで自分の寝床に持ち帰る。嬉しい。

16時半頃から晩飯の用意。始めて爽やかな空の下で落ち着いて飯を食える。嬉しい。
本日の夕食はチキンライス、酸辣湯、昆布茶。スープを飲みながら待ったチキンライスが出来たのは17:10。晩飯が終了したのは17:20。酒を呑まないと本当に早い。
あとは寝るだけだが体が臭い。これまでも山に行くと、3日目の晩から体が臭くなってきた。人間の体はそういうものなのか。そうなるとテントの中も少し臭い。テントに換気扇は付けられないものか・・・。
18時頃就寝した。が、周りのテントから話し声が聞こえてきてすぐには眠れず、よく覚えていないが21時頃に眠ったと思う。


※本日の行程
 【地図上の予定時間】  8時間10分
 【かかった時間】    9時間30分
 【休憩を除く実走時間】 7時間30分

塩見・白峰(2/4)塩見岳3047m

4:00起床。まだ暗い中トイレに外に出たら、塩見の頂上を目指す光が幾つか見える。そう言えば昨日のワンゲル二人も頂上で日の出を見るために3時半頃出発すると言っていた。
天気は大丈夫みたい。昨日の雨でも靴は特に濡れなかったから問題なし。ユックリと荷造りをしながら明るくなるのを待って5:00に出発。もう少し待てば小屋から日の出が見れそうだったが団体が動き始めそうなので。でも少し登ったところから綺麗に見えた。良し。

塩見岳への最後の怖ぁ~い岩登りを経て、まず西峰に着いた。写真を撮ってからより高い東峰へ向かう。
6:10、塩見岳の頂上3047mに到着。ホッと一息。すぐ後から登ってきていた面白い夫婦と写真を取り合って休憩。下のほうには雲が広がっているが景色は良い。北には間ノ岳、北岳、甲斐駒、千丈、南には荒川、赤石、聖岳。目の前の蝙蝠岳の向こうには富士山も見える。
景色を一通り楽しんでから6:35、出発。リュックが軽くなっている筈なのだが、中身が濡れているせいで変わらない。

北俣岳分岐で一休みしていると、蝙蝠岳の方から60歳位のオジサンがやってきた。話をしたら塩見岳に“リベンジ”しに来た、と。35年くらい前、登山初めて間もない頃に山岳会の先輩達と来て、自分がビビッた故に遭難したそうだ。夕べは大荒れの中、蝙蝠岳でビバークしたが雷が非常に怖かった、と。そりゃそうだろう。
この人、山にはかなり慣れているようだが背負っているザックは同じモデル。ミレーのキャプサンの45-55で色も一緒。しかしこの人のは新しい型で少し嬉しかった。

蝙蝠オジサンがキャプサンを置いて塩見に上がっていってすぐに、上から岩国オジサンが下りてきた。一休みするオジサンを置いて先に行く。この下りは急で浮石が多く怖い。今日は時間に余裕があるのと、明日が今回のヤマ場できついので、ユックリ行こう。
08:45に北荒川岳。少し手前の広がった斜面にカモシカのものと思われる足跡が沢山ついていた。
09:50、新蛇抜岳への上りがきつくて辛くなり、上がったところで休憩。昨日の登りの疲れで足が動かない。荷物も重い。あぁシンド。15分休んで先に進む。

10:45、安倍荒倉岳手前の木陰でで食事休憩。昼飯はゴマ入りラーメン。まぁまぁかな。35分ほどノンビリしたが雲が出てきたので熊ノ平へ急ぐことにする。小屋までは40分ほどか。
ハイマツの中を歩いているとホシガラスが飛んでいるのが見えた。2回ほどハイマツの中から飛び出してきた。松ボックリを食べているようだ。
小屋に着く直前、走っている奴に抜かれた。山で走るのが最近流行っているが、流石にこんな所では驚いた。
12:00「熊ノ平小屋」2585mに到着。まずは先ほど走って抜いていった奴がいたので何をしているのか話しかける。奴は今朝6時に鳥谷の駐車場を出てきたそうだ。6時間でここまで。すごい。で、明日の12時までに広河原に行くそうだ。先日の富士登山マラソンも出ていたそうだ。スゴイ・・・。

チェックインして幕営料600円を払い、テント場を確保する。天気が良いので濡れている衣類やシュラフを干しながらテントを張る。途中で喉の渇きに我慢できなくなり水を汲みに行く。ここの水、旨い!とても冷たくて気持ちいい。飲むと甘い気がする。水量もあってジャバジャバ出ている。嬉しくて4リットル汲んできて、グビグビ飲みながらテント設営。

14時間頃、暇につき翌日の行程を確認していたら急に雨が降ってきてテント内に緊急避難。1時間してもドシャ降りでそのうちに寝てしまう。
16時半になって隣のテントから汁をすする音が聞こえてきたら腹が減ってきた。こっちも晩飯の支度を始める。メニューはエビピラフとカレースープ。雨は止んだようだ。このカレースープ、結構イケル。
18時に就寝。

中々眠れない。昨日寝すぎたか、それとも夕方の居眠りのせいか。小屋の発電機が19:47に止まった。21時くらいに時計を見た。夜中に寒くなってフリースをダウンに着替えた。奥のテントのベテランおじさん2人組みが1時半くらいに飯を食って2時半くらいに出て行った。
そんなことを全部覚えている。時々ウトウトしているんだろうが眠りが浅いから。色々と考え事をする。テントはゴアテックスだが湿気が篭るとか、睡眠不足で明日の主行程をこなせるか心配だとか。
その中でも比較的後ろ向きでないのは、南アルプスはベテラン、ソロ、本当に好きで山に来ている人が多い、と考えていたこと。他は結構後ろ向きのことばかりだった。
北岳で遭難したら、どうしよう・・・。


※本日の行程
 【地図上の予定時間】  6時間20分
 【かかった時間】    7時間00分
 【休憩を除く実走時間】 6時間10分

塩見・白根(1/4)縦走初日

昨日、会社から新宿駅へ行って19時の「あずさ31号」で岡谷まで、乗り換えて駒ヶ根へ。雷で途中の踏切が壊れて25分遅れ、23:10に到着。そのまま予約しておいて駅近くのホテルへ。
飯はコンビニ弁当を電車の中で食った。出来れば駒ヶ根名物の「ソースかつ丼」を食いたくて、すぐ近くで26時までやっている「ソースかつ丼」のある割烹を見つけておいたが、翌朝が早いので諦めた。缶ビールの500と350を1本ずつ飲みながら送っておいたリュックを解いて準備をして、25時前に就寝。今回は荷物を減らした積もりだったが。それでも16kgくらいになってしまった。

朝は4時半に起床。顔を洗って5時15分くらいに宿を出て駒ヶ根駅に向かう。表に出ると目の前に山が見えて気分が良い。
05:45発の電車に乗り06:35に伊那大島駅に着いた。駅前に06:45発の鳥倉登山口往きのバスが待っている。このバス、1日に2本なので乗り損なうと大変。バス代は1640円だが、荷物代として乗車賃の半分が上乗せされて2460円になってしまった。インドのバスみたい。
バスは無事、08:35に「鳥倉登山口」1800m到着。

身繕いをして08:45に歩き始める。登るに従って汗がだダラダラ流れてくる。樹林帯を登っていくのでほとんど木陰。晴れてはいるが涼しい。途中の「三伏峠小屋」2615mで昨日のうちに買っておいたオニギリを食べて小休止。
ずっと晴れているもお日様は雲に隠れている状態が続く。昼過ぎにはお天気雨も。キツイ登りユルイ下りを経てひたすら歩く。塩見岳の上の方には雲がかかり始める。

昼過ぎから雲が増えてきたが、雷も鳴り始めた。ガラガラドッシャ~ンと始まったと思ったら、急に激しい雨が降ってきた。見ると霰も混じっている。雷の様子を見て時々木陰に避難しながら歩き、14:10にどうにか「塩見小屋」2760mに着いた。

小屋は荒天で逃げ込んで来た人達で混雑して受付がグチャグチャ。トイレの説明を聞いていない奴がいるとか言って部屋番が喧嘩腰。少し嫌な感じ。知らん振りして待ってから自分の受付をしてトイレの説明を聞く。ここは簡易トイレというのか、ビニール袋に吸収剤が入ったトイレ袋を貰って、それを外にあるトイレにつけて用を足し、その袋は横の箱に入れる。その箱はヘリが持っていくらしい。
いいとして、宿泊部屋の一番手前に寝床を確保する。
因みに素泊まりで予約をしたから良かったが、溢れた人はみんな外のテントの中。かなり混雑していて大変みたい。

自分の荷解きをして寝床を作って外に出ると、バスで一緒だった岩国から来たオジサンがズブ濡れになって上がってきた。駒ヶ根からずっと一緒だった渋川からのオバサンは三伏峠小屋に泊まったらしい。
宿の少し手前から一緒になった20代男二人は元ワンゲルの仲間で、就職して茨城と長野から来たそうだ。道理で足が速い。

16時半頃から晩飯の準備をする。今宵はカレーライスと大盛の福神漬。食い終わってからワンゲルに北岳と間ノ岳の位置を教わって、寝床に戻る。
18:10就寝。

※本日の行程
 【地図上の予定時間】  6時間30分
 【かかった時間】    6時間25分
 【休憩を除く実走時間】 6時間00分

知床シリーズ~4~帰還(吉田そば)

知床シリーズ最後の日。今日は少し曇り気味。7時に朝飯を食って、すぐに出発。最初は野付半島の先の方へ向かう。ナラワラで写真を撮ってトドワラへ。車を降りて小さな岬の先端のトドワラまで歩いて30分。途中でキツネがウロついていた。

次に向かったのは「標津サーモン科学館」。要は鮭類の水族館だが、結構楽しかった。
飛行機が午後の早めだったので、そのまま中標津へ。昼は『吉田そば』。ネットで調べて地元で人気があるそうだが、その前を通ったら開いていたので。「たぬきそば」650円と「冷やしおろしザル」750円。
これは旨い。蕎麦は更科の綺麗な麺だが量が多い。『松屋』の1.5倍はある。で、旨い。さらに北海道西南部と異なりダシも良い。カツオに香りが強く旨い汁。このダシ、この麺、この値段は素晴らしい。

引き続いて往きにチェックしていた回転寿司の『花まる』へ。
ここは最初に入った回転寿司より遥かに良かった。店も綺麗だし寿司も旨い。シャリは小柄で大盛の蕎麦のあとでも食べられた。特に烏賊が旨かった。

食いの〆はJAがやっている売店のソフトクリーム。これも味が濃くて旨かったぁ~!
最後に近くにあった温泉に入って空港近くのレンタカー屋に向かう。車を返した時、全行程で540kmだった。この車、すごい。リッター17kmくらい走った。
空港へは13時15分くらいに到着。天気にも恵まれ、最後まで順調な旅でした。

知床シリーズ~3~阿寒岳1499m

この宿の部屋にはカーテンがなくて4時過ぎに目が覚めた。今日は朝飯を宿で食うべく頼んだので時間がある。ウトウトゴロゴロを繰り返して6時くらいに起床。7時の朝飯を食って準備して8:10にようやく出発。

今日も天気は素晴らしい。
昨日は先週の疲れが残っていて足が重く、登りの前半が辛かった。が、歩いたお陰で今日は足がかなり軽くなっている。歩いていて気持ちがいい。
山の上からジェット機のようなゴォ~ッという音が聞こえている。噴火口からガスが吹き出る音だが、眠っているゴジラに近付いているみたい。

ここの合目表示は非常に見やすく設置されている。間隔もかなり正確らしい。
その号目表示を見ながらテンポ良く登って、10:25に頂上に着いた。上のほうは急なザレ場で結構怖かった。加えて頂上直前で火口を見下ろすのだが、これが迫力あって怖い。
頂上からは周囲がよく見渡せる。雲がほとんどなくて素晴らしい景色。目の前の阿寒湖や雄阿寒岳、逆方向の阿寒富士はスッキリそのまま見えている。遠くには旭岳やトムラウシも見える。
一休みして10:45に下山開始。

帰りは行きよりもテンポ良く降りて、12:45に登山口に帰着。
宿をあとにして川場方面へ向かい、すぐにあった食堂でひとまず昼飯。蕎麦は出汁薄く、ラーメンは汁が薄く、旨くないが登山後の体にはスープとして丁度良いか。
川場では一番手前の温泉ホテルで風呂に入った。露天風呂もあったがあまり綺麗でなくてここはハズレかな。

サッパリした体で摩周湖へ。湖が綺麗に見えることは少ないらしいが、全部が見渡せて素晴らしい景色。写真を撮ったけど湖から吹き上げる風がとても強く、寒いので散策はやめた。
尾岱沼温泉に向かって、最初に入った温泉ホテルの近くの温泉宿「海の宿 みさき」に18時過ぎに着いた。
まずは温泉。風呂は内風呂だが掛け流しらしい。まぁまぁの湯。
ここはそれより、飯が良かった。北海シマ海老を刺身と茹でで。特に刺身は函館でも食ったことのない新鮮なもの。いいねぇ。ここもこれで@6500-。文句なし。
生ビールを飲んでからヒヤ酒を頼んだら大きなコップに並々とくれた。飲みやすくて宜しい。これを2杯飲んで酔っ払い、良い気分で9時過ぎに消灯。

知床シリーズ~2~羅臼岳1660m

朝は5時に起きる。夕べは2,3台しかいなかった宿の表の駐車場は満杯。バスも2台いて、これから山に行く人たちで騒がしい。
まずは風呂に入る。ここの露天風呂、かなり気に入った。天気は非常に良いが涼しい。露天風呂の入口の温度計は9℃。
頼んでおいた朝飯の弁当を受け取って、6:10に出発。

晴れていて非常に気持ちがいい。空気が乾いている。
しかしながら前日の大雨で木陰を通る道は急な上にドロドロ滑る。
段々と身とが乾いてくると今度は岩場。羅臼平を過ぎて岩山を登り始めて暫くすると大きな岩の軒下の苔の合間から水が迸って落ちている。地図を見ると「岩清水」と。ここの水、冷たくてとても旨い。

最後の非常にキツイ岩登りを乗越えると、9:40に頂上に着いた。
頂上からは周囲が見渡せる。景色が素晴らしい。水平線辺りには雲があるが、その合間から北方四島らしき山の頂きが見える。
宿で貰った弁当を食って一休みして10:10に下山開始。団体が上がってきそうなのと、岩の上で怖いから。

11時に岩清水に戻り着いて、冷たくて旨い水を沢山飲む。
下りはユックリと、休憩も多めにとりながら降りる。岩場を過ぎてドロドロの急坂を下りて14:20に木下小屋に帰着。
小屋の前に御巡りサンがいる。聞くと、降りてきた途中の「オホーツク展望台」に数時間前に300kgくらいのヒグマが出たという通報があって出動してきたそうだ。でも、警察官の制服で、これからどうするんだろう。
小屋の前の蛇口の水で靴を洗って車に戻る。宿で温泉に入って阿寒湖へ向かう。

雌阿寒岳の麓の国民宿舎『野中温泉別館』。ここも風呂は良かった。強い硫黄泉で風呂以外は何もなし。飯もシンプルで大満足。@6500-也。

知床シリーズ~1~出発

11:35羽田発の飛行機で根室中標津空港へ。
中標津には少し遅れて着いて、予約していたレンタカーを受け取る。まずはネットで見て周辺で一番人気のある廻る寿司屋の『すしロード』へ。店はボロで手作りっぽい吊るしメニュー。変わったネタが多くてローカル色豊かな店。シャリが非常に大きいから若い人には良いのか。特に旨いわけではなかったが、面白いからまぁ満足。
尾岱沼の温泉ホテルで風呂に入って次へ向かう。

羅臼から山の方に上がる時、羅臼岳に傘雲の大きいのがかかっていて不思議な風景。
羅臼頭峠を越えて岩尾別温泉へ。
宿は『ホテル地の涯』。1泊2食で@15000円。この宿、場所だけで高くて飯は大したことない。が、温泉は素晴らしい。特に露天が広くて深く、久々に北海道の露天風呂。
次回は木下小屋に泊まりたい。これなら風呂にも入れるし入山に便利。それで宿泊料は@1500円!ザコ寝だが充分。途中で生協にでも寄って刺身とオニギリ、それと酒を買ってくれば申し分ない。

北海道はやはり涼しい。20℃くらいか。晩のニュースで、岐阜で31℃と。東京もかなり暑いらしい。ここはいるだけで快楽。
21時、消灯。

鳳凰山2840mその2

4:20くらいに起床。ご来光を見る人たちのザワツキで目が覚めた。仕方なく夕べと反対、来た方角に少し戻って上がって日の出を見る。4:40日の出。水平線にかかっている雲の中から綺麗に上がってきた。幾度か見てきた日の入りと日の出だが、こんな綺麗に、それもこんな真面目に見たのは初めてかもしれない。
小屋に戻って荷造りをして5:40に歩き始める。

6:25観音岳頂上。ここが鳳凰三山の最高地点、2840m。岩陰で残ったオニギリを半分にして朝飯。10分休憩して先に進む。ここからの下りが結構大変。この山、全体に急斜面ばかり。大きな岩も多く、花崗岩だからまだマシだが玄武岩なら降りれなかったような所が何ヶ所か。
7:55赤抜沢ノ頭へ到着。ここから地蔵岳のオベリスクが目前に見えて景色素晴らしい。オベリスクには何人かが取り付いて攀じ登っている。でもかなり怖そうだから行かない。
20分ほど休憩して出発。9:10に高嶺。陽が上がってきて暑い。が、風が吹くと冷たくて非常に気持ちよい。少し先の甲斐駒や向かいの北岳はガスってきて頂上が隠れてしまった。10分ほど休んだが、山頂で隠れるところがなく暑いので出発。

10:20白鳳峠。ここまでも大岩のゴロゴロ斜面の下りで非常にキツイ。膝が辛くなってきた。10分程度の休憩をこまめに取りながら降りるが中々厳しい。風が冷たいのもこの辺りまでか。
そもそも荷物が重くて、昨日の登りの後半からバテている。
13:06どうにかこうにか白鳳登山口まで降りてきた。厳しい下り。急斜面でも普通、最後はなだらかになるもんだが、ここは登山口の道路の際まで急斜面だった。あぁ゛~、辛かった。
緩やかな下りを急いで歩き、13:20に広河原のバス亭に着いた。13:30のバスに間に合って14:10に夜叉峠に無事帰還。
帰る途中の「天笑閣」の温泉で体を洗って帰路に着いた。

この山、かなりタフだった。まずは荷物を重くし過ぎたこと。当初はテントを持ったが薬師岳小屋では幕営不可と判ってテントを出した。これで水別で12.5gになった。これじゃぁ軽すぎると思ってトレーニングの積もりで水を2.5Lに余分の衣類を入れたら16kgになってしまった。3年位前の入院で筋肉がガタ落ちして、戻しつつあったときに今年の春、奈良に毎週通っていて運動がほとんど出来ずに更に体力が落ちている現在、厳しめの斜面を登るには、せめて15kgにしておかないといけなかった。8月の塩見~白峰の時には15kg未満にしよう。
天気がよく展望素晴らしく、ハードトレーニングにもなった今回の山行は、秀。

鳳凰山2840mその1

鳳凰三山を目指す。カリマーのリュックで16kg。最初はテントを持ったが行程から判断して小屋泊まり。テントを外したのは良いが、その代わりに水などを増やしたら却って重過ぎた。

前日の夕方、会社が終わって車でそのまま山梨方面へ。途中で温泉に入ってから夜叉神峠の駐車場に着いたのは21時くらい。10台くらい停めてある。明るくて小奇麗なトイレの向かいに車を停める。連れが作ってきた空揚げと握り飯で晩飯を済ませて消灯。

朝はユックリ7時に起きて外に出ると駐車場は満杯。そう言えば早朝5時過ぎに外が車の音で騒がしかったが、一般者通行止めのこの先の道、工事車両なども入れるのは5時半から。それを待つ車でガヤガヤしていた。身繕いして8:00に出発。

本日は前日までの大雨と打って変わって非常に良い天気。天気が良過ぎて段々と暑くなってくる。木陰は涼しくて気持ち良いが日向に出るととても暑い。
9:00に夜叉神峠に着き、5分の小休止。またすぐに歩く。この辺、中位の登りが延々と続く。森の中を歩くから涼しいし歩きがいがあって悪くない。
10:10杖立峠に着く。荷が重い。ヤッパリ重過ぎたかな。ボディーブローのように効いてくる。10:25スタート。

11:40に苺平に着き、夕べの残り、握り飯と空揚げで昼飯。旨い。山に来ると、一番旨い食い物は米。一番旨い飲み物は水。12;20に再スタートすると下りが続く。12:50に南御室小屋に着いて休憩。ここは湧水が豊富で旨い!冷たい!
13:15に出発。苦しさが増してくるが、空気が薄くなってきたせいに感じる。
14:10に砂払岳直前の広場でリュックを降ろしてまたもや一休み。2630mの所で景色が素晴らしい。前に北岳、後ろに富士山が良く見える。

14:50、薬師岳小屋に到着。ここが本日の宿。
チェックインして自分の寝床に荷物を置いて、100円のビニールチューブ入りのアイスキャンデーを食べる。旨い!
小屋は満杯で、布団組はかなりきつく押し込められている。我々シュラフ組はラッキー。布団組が一畳に二人くらいのところ、シュラフ用の屋根裏のようなスペースをあてがわれた。しかしここが良かった。おそらく3人用のスペースだが、雨漏りがするようで石油缶が置いてあるせいで2人で使えた。石油缶の前後は好きに使えて、本日のゲストの中で一番スペースを確保していた。結果としてベストポジション。

17時過ぎから小屋の外のテーブルで晩飯の用意。天気が良いから自炊でも良い場所を使える。まずは明朝に使う湯を沸かす。ここは湧き水がなく、天水を貰って使う。握り飯が残っていたのでインスタントラーメンを作って半分分け。酒は我慢。
ユックリ食べて18時頃に片付け、日の入りを見に行くことにした。明日登る方に少し上がると北岳と富士山が良く見える。じきに日が落ちて18:57日の入り。自分の寝床に戻って19:20就寝。この宿の消灯は20時のようだったが、その前に寝てしまった。

金峰山2599m

今シーズン初めて、カリマーのアルピニステを背負って。歩き始めの荷物は16kg、全行程で8時間だった。
本当は今週、火曜まで休んで4日間で北岳縦走の予定だった。が、木曜日になって仕事がバタバタして月曜に休めなくなって近場に変更。しかしながら荷物を入れ替える時間はなくて、そのままのリュックを持って来た。でもウェストポーチを忘れてきた。困ったのは日焼け止め。日帰りにしたからあとは特に問題なし。

金曜の夕方18時に会社を出て瑞牆山荘に着いたのは20時頃。須玉インターを出るとすぐに脇道みたいな方へ行ったのはいいが、ここから何にもない。先にコンビニで弁当と水を買っておいて良かった。山荘の奥の無料駐車場へ行ったら先客1台。が、真っ暗で何もない。トイレもない。仕方なく弁当食って、立ちションして寝る。

朝は6時に自然起床。まず外で立ちション。見たら車が10台くらいに増えていた。ダラダラと用意をして7時に出発。
歩き始めてしばらくすると斜面が急になる。急な登りだと汗がダラダラ出る。が、森の中のような道で、勾配がなだらかになると涼しくて非常に心地よい。
7:40に富士見平、8:30に大日小屋を通過。

9:05に大日岩。木陰に壊れかけのベンチがあって小休止。握り飯を1個食す。
荷物が重い。今期初めての重さ。段々と下半身にダメージが来る感じ。
9:15に休憩終わり。歩き始める。
「千代ノ吹き上げ」というエリアに入ると大岩ゴロゴロでキツイ。1時間でめげて、またもや10分間の小休止。ひたすら登るが大岩が続く。

11:10に頂上前の広場に到着。五丈岩という巨大な大岩の前。この岩がおそらく、一番高い場所。でも頂上は反対側のテッペン。そのテッペンまで上がって写真を撮る。岩の上で座って飯を食っている人に頼んで、座ったまま写せる位置で五丈岩を背景に撮ってもらう。荷物まで戻って中休止。
とにかく荷物がこたえる。ボディーブローのように効く。喉がものすごく渇く。荷物と体調のせいか。口の中が乾くと苦くなってくる。おそらく内臓が疲れているから。日ごろ水分を取りすぎも。酒も飲みすぎ。山に来ると体調がわかる。もっと山に登って体を戻さないと!
リュックの中で潰れてオヤキのようになったオニギリを食べる。

11:50下山開始。下りは景色を見ながら淡々と降りて、とは言いながら大岩は下りも相変わらずキツイ。13:40大日小屋の上で喉が渇いて小休止。5分間の休憩。また歩き始めて14:20に富士見平小屋。ここで最後の休憩。ここいらまで来ると暑くなってくる。風が吹くと余計に心地よい。10分間の休憩後、最後の下り。

15:00瑞牆山荘前に出た。帰りは道が往きとは少し違う気がした。
見たら、山荘の横に公衆トイレがあった。綺麗そう。また、瑞牆山に登りに来なくてはならない。その時はトイレの近くに来る前を停めよう。
また山道を帰る。が、来るときは真っ暗で判らなかったが、渓谷のようなところを縫って降りていく道。ここに来ても良さそう。

那須岳1915m

出発時の荷物は13.5kg。

6/14(土)の15時過ぎに車で家を出て那須に向かう。18時くらいにインターを降りてから「幸乃湯」という温泉に入って山へ。那須ロープウェイを過ぎて一番奥の駐車場のトイレの近くに車を停める。広い駐車場に車が何台か停まっているが真っ暗。持ってきた晩飯を食ってワインを飲み、21時半に就寝。

翌朝は4時過ぎに連れがゴソゴソ始めて目が覚める。日の出を見に行ったらしい。気にせずもう一度寝て6時に起床。夕べの晩飯の残りのコールスローとパンで軽く朝飯を済ませ、7時に歩き始める。
緩やかな尾根を登っていくが、天気が素晴らしい。雲一つなくて空自体の色も非常に鮮やか。
快適な中、7:45に峰ノ茶屋跡避難小屋に着く。ここは風がとても強い。丁度、周辺の風の通り道となるようで、強風による転倒事故などが多いとの警告文が立っている。とは言えここからは左に茶臼岳、右には朝日岳、少し前には三本槍岳も綺麗に見え、遠くには雪を多く残した山並みと独特の形をした独立峰が見えて素晴らしい。この独立峰、鳥海山のような形だが、真西なので越後駒かヒウチか。写真を何枚か撮って次へ進む。
剣ヶ峰の横を過ぎ、朝日岳への分岐に荷物を下ろして頂上に向かい、8:35に頂上着。これも写真を撮ってまた次へ歩く。
9:50に三本槍岳の頂上に着いた。が、朝の駐車場にいて先に出て行った年配の団体がいて賑やかなので先へ歩く。10時過ぎ、須立山への分岐を過ぎた次のピークでリュックを降ろし、オニギリを食べて20分ほど小休止。
11:05に大峠を経て13時に三斗小屋温泉に到着。予約していた「大黒屋」に入ったところ、まだ準備が出来ていないとのことで周辺をブラブラして待つ。結局、部屋に入って落ち着いたのは14時過ぎか。

この宿、明治の初めからあるそうだが非常に渋い建物。が、手入れが良くされていて快適。通された部屋がまた良くて、角の八畳部屋でとても贅沢。昔の旅籠みたいな宿。周りは山だけで何も無し。聞こえるのは様々な鳥の声。表の水場から出ている湧き水は冷たくて旨い。長逗留したくなる。
風呂は二つある。大風呂と岩風呂。これが1時間ごとに男女が替わる。ひとまず14時から男風呂となっている岩風呂に入る。少し小さくて、もう1人の先客と二人で入って程よい大きさ。4人までは入れそうだが窮屈だな。湯は少しぬるいが外は山。窓の下が切り落ちて水が落ちている。快感。湯温を図ったら39.5度だった。
少しして15時から大風呂に入る。こっちはさらに、本当に素晴らしい。木枠の長方系の風呂が真ん中で二つに区切られている。湯が流れ落ちている方は熱いので反対側に浸かる。こっちも少し熱くて42度。でも渋い風呂が山の中で日を浴びて景色としても秀逸。良い風呂だ。

晩飯は18時から部屋飯。部屋まで持ってきてくれて有り難いと思ったが、よく見たらこの宿、食堂がない。いつも部屋飯のようだ。混んでいる時は大変だろうに。飯自体はたいしたことはないが、蕗の茎の煮たのが旨かった。酒も呑まず30分で食い終えて、19時には消灯。しばらくヘッドライトで地図を見ていたが20時過ぎには寝てしまったか。

翌日6/16(月)は5時半に目を覚まし、6時から入れることになっている風呂に先に入ってしまった。大風呂は6時から女風呂なので守っていると入れないから。逆算すると5時から6時は男風呂だし。
6時半から朝飯を食って荷物を片付けて7:20に小屋を出た。
那須岳避難小屋までは非常に快適なハイキング道。8:25に避難小屋を通過して一登り。8:45に峰ノ茶屋跡まで戻ってきたが、そのまま茶臼岳へ向かう。
茶臼の頂上に9時半に着いてお鉢を廻る。最後まで快晴で、景色が素晴らしい。頂上付近は遠くから見てもガスが噴き出ているのが判ったが、近くで見ると頂上なのに地面から湯気が出ていて硫黄臭い。
西のほうには遠くに“鳥海山モドキ”が見える。最後の絶景を背にして山を降り、ロープウェイの山頂駅を目指す。降りる路はザレていて歩きづらい。ここから下はロープウェイで上がってきた家族連れや小学生の団体などが多くなる。山頂駅に10時に到着。10:20の便に乗って下山し、駐車場まで15分ほど登り戻して車に着いた。
素晴らしい山行だった。

武尊山2158m

一番使っているミレーのリュックで出発時13kg。

金曜の晩に現地に行って土曜日に登る予定が、金曜日に会社から早くに出られず予定変更。土曜日の夕方に出て日曜に登ることにする。土曜日の15時半に車で家を出て17時半くらいに水上ICから降りる。天気予報では夕方から翌朝まで雨となっていたが途中の温泉旅館で風呂に入る頃には土砂降り。登山口で寝る積もりだったが、強い雨と真っ暗な山道の中、登山口の2kmほど手前に「宝台樹キャンプ場」を発見。ここに泊まることにする。管理人に声をかけてから灯りのついているトイレの近くに車を停めて持って来たサンドイッチとワインで晩飯を済ませて20時前に就寝。
朝は5時過ぎに目覚め、トイレに行ってから登山口の武尊神社へ。

武尊神社手前の駐車場を6:10に出発。雨は止んで薄曇。でも足元は湿っている。
剣ヶ峰山を目指すルートから剣ヶ峰の直前の分岐を経て武尊山に向かう。
この山、ひたすら急な斜面が続く。なのに地面はほとんど土で岩はない。それが前夜の大雨でドロドロになって滑る。かなり歩き辛くなっている。崩落による登山道の欠落も多い。どうにか武尊山に11:00に到着した。ここまで4時間15分の予定が4時間50分かかった。道悪と体力低下のせいだ。
3月半ばから5月半ばまで奈良のお陰でどこにも行けずトレーニングもままならず運動不足。で、久々にまともな山に行ったのだが、7月にどこかの縦走をするために今回、縦走用の荷物を背負って行くことにした。テントやシュラフ、コンロなど主なものを入れたが食糧などの消耗品は入れなかったので13kg。久々にしては良い重量か。歩いているときなら楽勝の荷物だが、長期休養明けに加えてドロドロ急坂で非常に辛い。

握り飯半分を食べて早々に出発。11:30に歩き始める。下りも変わらずドロドロの急坂。崩落、雪渓が大きく残っているところ、ハシゴや鎖場もあって、思っていたよりかなり厳しい山。加えて雨の後で羽虫が出ていて纏わり付いてくる。
13:10に手小屋沢避難小屋の上の分岐を通過。14:10に剣ヶ峰ルートとの分岐まで戻る。
14:40、武尊神社の駐車場に無事、帰還。やっとこさ。「裏見の滝」を見て帰る積もりだったがフクラハギに余裕がなくて断念。
地図を見ると往復で7時間5分の基本タイム。それを大体6時間半と見込んでいた行程に8時間半もかかった。疲れたァ~。

帰りは遅くなったのと疲れたのとで早く帰りたくて、温泉は諦めて蕎麦だけ食うことにする。水上ICに戻る途中で見つけた『坪の庵』という店に入る。「きのこかけそば」、連れは「季節の山菜ざるそば」。両方とも1500円くらい。こういう観光客相手の蕎麦は余計な小鉢を付けたりして値段を上げるのがイカン。観光シーズンだけで稼がなくてはならないから仕方ないか。
蕎麦は太くてゴツイ。まぁ旨い。
店を出てICに向かったら、またすぐに「一水」という蕎麦屋を見つけてまた入ってしまう。ここでは「ざる」と「舞茸天ざる」。舞茸天は旨かった。蕎麦も悪くなかったが、ダシが薄くて弱い。それよりも腹が一杯になって苦しかった。

辛かったが久々のマトモな山で大満足。

美ヶ原2034m

美ヶ原高原ホテルの山本小屋に泊まった。朝は6時過ぎに起きて展望風呂に入った。窓を開けると外は風がかなり強く吹いているがウグイスやカッコウが啼いていて良い雰囲気。
7:30からという山では非常に遅い朝飯を食い、8:20に出発する。
「美しの塔」を通って「王ヶ頭(オウガトウ)」に向かう。「王ヶ頭」には「王ヶ頭ホテル」という少し高い宿があって、山本小屋から「王ヶ頭」まではこのホテルの専用道路みたいになっている。一般車両は通れない砂利道をノンビリ歩いているとホテルのバスが横を通る。往復で1回ずつだから不愉快という程ではない。
じきにホテルに着き、横を通って「王ヶ頭」へ。これが『美ヶ原』の頂上になる。証拠写真を撮ってから「王ヶ鼻」へ。ホテル周りに少し人がいるが、あとは誰もいないような状態でなかなか気分が良い。今回は一昨日の『霧が峰』と同じようなレベルの“散歩”だが、こっちの方が自然を感じることが出来て嬉しい。
ノンビリと、また来た路を戻る。山本小屋に着いたのは10:30。約2時間10分の心地よい散歩でした。

山を降りてきて小諸インターへ向かうが、走り始めてすぐに見つけた10割蕎麦「とく田」に入る。ザル蕎麦の「更科そば」と「野々入そば」を頼んだ。あと「田舎そば」もあったが、「野々入そば」っていうこの辺の地名を付けたのが通常に言う「挽きぐるみ」だそうで。
ここの蕎麦、旨い。出汁も濃い目で旨い。廻りには何もないところで次に来たら潰れているかもしれないが、それを考えるとザル蕎麦1050円は仕方がないかもしれない。

小諸インターに乗る前に風呂に入るべく「中棚温泉」に立ち寄る。
ここも中々良い。露天があって湯はぬるめ。その基本的なところが宜しい上に野趣に溢れた良い風呂。内風呂にはリンゴが63個浮かんでいた。

霧ヶ峰1925m

霧ケ峰へ。久し振りの山。頂上近くまで大きな道路が通って登山とはとても言えない山だが、久々に登山靴を履いて高度のある土の上を歩いて嬉しかった。久々の“散歩”かな。

朝、車で家を出て諏訪を目指す。歩くのは短時間につき、まずは“地域のB級グルメ”を求めて。着いた先は諏訪湖からすぐの蕎麦屋『徳八』。ここで「味噌天丼」850円、「特上味噌天丼」1350円、「もりそば」480円を頼む。
天丼の並と上は、海老が入ってるか芋が入っているかの違い。あと天丼に蕎麦が小さな椀で付いてきて、「もりそば」は頼まなくても良かった。
肝心の味噌天丼、天丼のタレに信州味噌が入っているようなもの。味噌風味はシッカリしているが変な癖はなくて食べ易い。でもやはり天丼は普通のタレがいいな。
そもそも「味噌天丼」なるもの、比較的最近に信州味噌の振興のために人為的に出来たメニューらしい。悪くないが特に感動もしなかった。

引き続き『霧ケ峰』へ。車山肩の「ロイヤルイン」前の無料駐車場に車を停めて歩く。このコースは散歩に毛が生えた程度だが登山の格好で行く。散歩に毛は生えない。車山頂上への最短ルートと思うが、南側の尾根に出て頂上を目指す。頂上は、下から見えた気象観測の大きなレーダードームの横だった。
反対側からは頂上直下までリフトで上がれて、子供とか街歩きみたいな大人がウロウロする隙間を狙って頂上での写真撮影。あとでこれだけ見ると、登山したみたいに見える。
帰りはリフトの横から車山乗越に降りて、車山湿原の中を通って車山肩まで戻った。このコースはほとんど歩いている人はいなくて気持ちの良いルートだった。
車に戻ったら約1時間10分の行程。良い散歩だった。

明日は久々のマラソン。急いで野辺山を目指す。野辺山駅前の体育館に着いたのは16時半。明日のマラソンの受付を済ましてから近くの温泉の中から「うそ沢鉱泉」の『洛奥』という温泉宿に行った。ここ、昔は良かったんだろうな、という温泉宿。湯は悪くないが寂れてしまって・・・。
コンビニで晩飯と酒を仕入れて野辺山に戻り、体育館前の駐車場に車を停めて車内泊の準備をする。この春に車を換えて始めての遠出。前の車のフリーランダーはとても気に入っていたが、燃費が非常に悪く、また取り回しも悪い。一番の問題は車内で寝られなかったこと。新穂高温泉の駐車場で車の横にテントを張って以来、中で横になれる車が欲しかった。で、この春に念願の“寝られる車”に換えた。
中々の遠足気分。暗くなったあたりで晩飯にする。
腹が一杯になって酒も呑んで、じきに眠くなって消灯。

今回、何が一番嬉しかったって、この自分用の日記ブログは“登山とマラソンを主な題材にして”に加えて「ラーメン」も書く積もりで始めたのだが、ここ暫くはラーメンのことしか出て来ていない。我ながら少し恥ずかしくなってきていた。久々に本来の目的の「山」を材料にできた。嬉しい。

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