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自分の身の丈は超えようとせず、身の丈までは常に精一杯。 自分が自分の行動記録的な日記として残しているブログ。 失礼恐縮&無礼勘弁。

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幌尻岳2052m~その1

昨日は仕事を終えてから18時過ぎに札幌のレンタカー屋で車を借りたが、カーナビが使い辛いヤツで、行き先設定をしていたら結局動き出したのは18時半、ホテルに寄って荷物を積んで街を出たのは19時近かった。
日高の「道の駅」のすぐ近くの「小林旅館」0145-76-2760 まで、見込みは3時間。が、飛ばしたお陰で2時間チョイで着いた。少し手前のセイコーマートで晩飯と翌日、翌々日の山での飯を仕入れて宿に入ったのは21:10くらい。まずは風呂に入り、部屋でビール飲んで飯を食いながら荷物の整理。外は小雨で寒いくらいだが、殺風景ながら機密性の高い部屋は窓を開けても暑い。ここの少し北は占冠。寒さ対策しか考えないんだろう。

朝は目覚ましかけずユックリ寝て、起きたら8時過ぎていた。夕べ、寝たのは23時くらいか。
外は雨。参った。この雨だと沢が増水して登れないと思う。テレビをつけて天気の様子を見ながら準備をして9時前に宿を出る。宿のおばさんに“雨が降っているから山に行くのは諦めようかと思っている。”と話したところ、この辺りの天気は少し離れると違うから行ってみろ、と言う。ひとまず目の前の「道の駅」に行って暖かい缶コーヒーを飲んで時間を待って、9時になったところで平取町山岳会に電話して様子を確かめたところ“朝の無線では問題ないとの連絡があった。登って来い、と。”とのこと。下界は雨でも山は大丈夫らしい。
因みにこの登山家事務局の電話に出る女の人、元気だが能天気。小屋の予約をしたときは2泊目を断られ“来なくてもいいよ”くらいの雰囲気だった。今回はこちらの心配を他所に“ダイジョォ~ブ!!って”感じ。

9時過ぎの日高「道の駅」を出たが、幌尻岳への道がカーナビにが出てこないからひとまず振内のセイコーマートを目指す。30分くらいで振内の手前に幌尻岳方面の案内看板があり、これを左折して山に入っていく。じきに結構な山道になる。
これはひどい道。砂利道に深い穴がボコボコ開いている。そこに泥水が溜まっていて運転していてもよく判らず、時々ボコッボコッと穴にはまる。それを気にせず飛ばしていたら10:20、左前がパンクしてしまった。こんなところで携帯も通じず、かと言って擦れ違いも出来ない山道。仕方なく少し戻って若干道が広くなっているところで車を停め、タイヤを替える。
手を泥だけにしてどうにか左後ろのタイヤを左前に、スペースセーバータイヤを左後ろにつけ、タイヤ交換が終了。10:50に再度走り出す。

11:20 登山口となる駐車場に辿り着いた。ここから先も林道は続いているが一般車はここまで。駐車場には団体バスと普通車が7台くらい。ワゴン車から年配の夫婦が降りてきて話をすると、宿泊を申し込んだら満杯で断られて今日は車内泊するそう。明日の朝早くに出て頂上を日帰りで目指すそうだ。でも頂上日帰りは辛そうだなぁ。そこにバスから運ちゃんが出てきた。聞くと、宿泊申し込み電話に出るのはバイトのネエチャンで、山や小屋のことは全く知らん人で結構冷たいそうだ。そこで断られても小屋まで行くと泊めてくれたり、テント禁止と言いながら小屋が一杯だと張らせてくれたり、小屋番はもう少し優しいらしい。あと、ここから日帰りは可能だそうだ。かなりきついようだが。結局、夫婦は明日の日帰りにするということで、失礼して先に出ることにした。
因みにバスの運ちゃん、団体が山に入っているときは何があるか判らないから、間の日も毎日来て、12時から17時まで待機しているそうだ。これはこれで大変だ。
幌尻岳登山口にて
12:00 いよいよスタート。朝飯を食べていなかったのでオニギリを1個食ってから歩き始める。水を2.5リットル背負って、リュックは16.5kg。
12:30 額平川沿いに登ってゆき、奥幌尻橋を通過。ずぅっと砂利の林道。かなり長い。
13:30 河の左岸を歩いていたが橋があって右岸に渡った。と思ったらすぐに取水ダム。ここにテントを張って日帰りする人もいるらしい。ここからは山道。また右岸に戻り先へ進む。

13:50 最初の渡渉地点。少し前に足元にリスがいて、気付いたら慌てて逃げていった。でもエゾリスでなくてシマリス。珍しい。
ここで沢靴には着替えていると駐車場に後から入ってきた小柄のオジ(イ)サンが追いついてきた。地下足袋で身が軽い。そのまま草鞋の底にフェルトを貼ったようなのを付けて、目の前をザブザブ渡っていった。こちらは靴自体を履き替えるから少し時間がかかる。
14:05 履き替え終了、スタート。
水は深いところで膝の上。水量が多く流れが早いが岩を探しながら歩く。さっき降りてきて擦れ違ったオジサンは“腰まで水に漬かった”と言っていたが、それは渡り方が下手。所々深いところはあるが探せば膝までで済む。水は物凄く綺麗。が、とても冷たい。

こんな川を遡上する。
14:50 小休止。JALのラウンジから持ってきたアラレ煎餅を食う。
15:00 再スタート。

15:35 幌尻山荘に到着。ここのすぐ手前まで沢だった。
小屋の前に敷かれている青ビニールシートに荷物を下ろして一休みしようとしたら、途中で追い抜かれた地下足袋オジサンが横に陣地を取っていた。他には10人くらいの団体が2組、2人連れが3組くらい。先客は合計20名ってとこか。
小屋の手続きだけしてオジサンと茶飲み話。この人、もっと年配かと思ったが61才。言葉が京都っぽいと思ったら、やはり京都生まれ。少し前まで滋賀県に住んでいたが今は山梨の北斗市在住だそうだ。聞くと、中京区の郵便配達をしていて去年定年となり、山に登りたいがために84才のお母さんを連れて二人で引っ越したそうだ。凄い…。
で、普段は近くの山に日帰りに登っているが、今回は滋賀県にいるお姉さんにお母さんを頼んできたとのこと。
山は二十歳くらいから始めたらしいが、39才から20年ほどはマラソンをしていたと!別府マラソンでは瀬古や中山と走ったという。持ちタイムも2時間30分というから、本当のアスリートだったようだ。
そんなこんなと山やマラソンの話をしていたらスッカリ時間がたち、17時を過ぎていて晩飯の支度をする。話をしながらオジサン、プラボトルに入っている日本酒をご馳走してくれた。挙句の果てに、トイレに行ったかと思ったら缶ビールを2本買ってきて、これもご馳走になってしまった。お礼にJALのあられをツマミに提供。
晩飯は乾燥白菜入りカップラーメンとオニギリ1個。

飯を終えて荷物を片付け、身の回りのものだけサブザックに入れ、あとは小屋の裏の倉庫みたいなところに仕舞う。オジサンにご馳走と話のお礼と言ってそれぞれの指定された寝床へ。
18:50就寝。ウトウトしていたら20時に小屋が消灯となった。

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斜里岳1547m(その2) 登頂

今朝は4:15に起床。少し前から明るくなっていて周りもガサガサして目が覚めていたが暫く毛布をかぶってウトウトしていた。
カーテンを開けて外を見ると、既に歩き始めた人の背中が見える。朝も早くからご苦労さん。
すっかり明るくなっている。今日は天気は大丈夫そうだ。
起きてからユックリbut簡単に準備をして不要の荷物を車に入れ、5:10出発!
8~9人が泊まっていたが、寝床を片づけたのは一番遅かった。
小屋から「下二股」までは登山靴で大丈夫、とのことだが、小屋のオヤジの昨日の助言で、山靴はリュックに入れて沢靴で歩くことにした。

山道を5分ほど歩くと林道に出た。これを5分ほど歩くと終点。少し広くなっていて、ここに旧・清岳荘があったらしい。ここから狭い山道に入る。
大していかないうちに最初の渡渉。登山靴だと厳しいけど沢靴だと楽勝。少し先に出た登山靴の人たちをアッサリ追い抜いて先に進む。水は少し多いようで水量は結構ある。渡渉を繰り返すが沢靴だと楽。スリルがあってとても楽しい。
一つ一つの滝や大きな渡渉で足を停めて写真を撮りながら登っていたら、後ろから地下足袋&髭面のオジサンが追いついてきた。この人に先に行ってもらって後を付いていく。こうすると渡渉の足の置き場が見えて、さらに楽。
渡渉するオジサン

6時「下二股」に到着。ここで6合目。一休み。
このオジサン、話を聞くと面白い。横須賀の人だそうだが昨年、サラリーマンを定年。以前から計画していた今回の旅は、2月に家を出てまずは沖縄に行き、各地を転々として今、ここにいるそうだ。それも原付バイクで。10月までには家に帰るそうだ。費用も、サラリーマン時代にコツコツと250万円貯めて、出発のときには家で待っている奥さんに海外旅行に行けるだけのお金を250万からあげて、10月に戻ったら奥さんがお姉さんと海外旅行に行くことになっているそうだ。素晴らしい。
あと、こちらの話として理想の職業が山小屋の管理人で、夢は定年後にどこかの山小屋でバイトすること、しかし年齢制限があるのが問題、などと話をすると、このオジサン、学生時代は登山部で、卒業してから就職するまで2年ほど南アの二股小屋などで働いていた、と。で、山小屋で雇ってもらうには調理師免許があると有利だよ、と助言してくれた。

オジサンが休んでいる間に先に出てさらに登る。ここからは沢が多く、きつくなる。時々滝の横を上がっていく。
8合目「霊華の滝」

7:10 「上二股」に着いた。沢は上に続いているが、横に入っていく道がある。ここで沢は切れる筈なので登山靴に履き替える。すぐに地下足袋オジサンと、もう一人朝青竜みたいな顔したオジサンが上がってきた。この二人は少し休んで、山道を奥に入って行った。
少しすると、さっき奥に入って行ったオジサン二人が戻ってきた。聞くと、新道への下山道に続いている、と。よく見ると、上流に続いている沢に頂上方面との標識が出ていた。今日は水が多くて、本来はここで水が消えているのがさらに上流から水が出ているようだ。
片足だけ脱いだ沢靴をまた履いて、リュックから出した山靴を仕舞って、7:30に改めて出発。ここで20分の休憩が取れた。

沢を奥に登っていくと、じきに水は消えて樹林帯から出た。この辺りは登りがかなり急。9合目の標識とともに、「胸突八丁」との表示。
7:50、さらに少し上がって、「馬の背」のすぐ下で荷を下ろす。今度こそ靴を履き替える。下りは新道を使うし、あとは沢はほとんどない筈。
ここで靴を換えて、買ってきたオニギリを二つ食って大休憩。遠くに広がる雲海と、その奥に僅かに頂上を見せる阿寒岳を眺めてご機嫌。ここで30分も休んでいたら、登山口にいた殆どの連中に追い越された。

8:20 最後の登りをスタート。「馬の背」はすぐだった。ここで休んでいた人たちを置いて、そのまま頂上に向かう。最後の登りは、これまたキツイ。

8:40 頂上に到着。
斜里岳頂上
周りは雲だが、遠くに阿寒岳と羅臼が顔を出している。
頂上から遠くの山々
風がゆるやかに吹いていて気持ちよい。穏やかな山頂。他の人たち、殆どの人は登山靴で旧コースを上がってきたようで、足元がグチャグチャ。でも皆さん嬉しそう。
頂上から近くの山

8:50 下山開始。
地下足袋オジサンと一緒に降り始める。

9:20 「上二股」。そのまま通過して「熊見峠」へ向かう。こっちの新道、かなり急。水を避けて上がってくる人とポツポツ擦れ違うが、皆さん疲れ果てた顔。この道を登るのは大変だぁ。
9:55 「熊見峠」。ここでようやく荷を下ろして小休止。地下足袋オジサン、かなり身軽い。歩く速度自体はあんまり変わらないが、根を越えたり段差を降りるときにヒョイヒョイ降りていく。結果、かなり速い。

10:35 「下二股」。少し前から離れていた地下足袋オジサンに追いついた。一休み。
10:50 スタート。が、オジサンに付いて行くのはやめた。膝が痛くなってきたから。

11時過ぎ 太陽が出てきた。暑い。この辺も渡渉が少しあるが、山靴だから緊張しながら。沢靴とはかなり違う。
11:25 旧・清岳荘跡地から林道に出た。
11:35 清岳荘に帰着。
特に行きの沢登り、沢靴だと快適。とても楽しかった。

『寺島』という、この辺りで唯一の蕎麦屋でタヌキ蕎麦食って、道の駅「さっつる」に併設されているパパスランドで風呂に入る。風呂では一緒に登っていた人が二人ほどいて、出てくるときに擦れ違った年配の夫婦にも声をかけられた。
思ったより早く降りれたので、16:40のANAに乗るべく、釧路に急ぐ。

斜里岳1547m(その1) 神の子池~登山口到着

昨日は厚岸で牡蠣蕎麦を食ってから、裏摩周の「神の子池」に寄ってきた。
「神の子池」は、摩周湖と地下で繋がっていて、それ故に摩周湖は入る水も出る水もなくても水位が変わらないそうだ。青い澄んだ水の「神の子池」は以前はあまり知られていなかったが、最近は北海道のローカルテレビなどで紹介されるようになり観光客も増えてきたらしい。
行くなら今のうち、と思っての今回の行程。
道道150号を釧路方面から行って清里峠から緑に抜ける途中、左に入って山道を少し行ったところに池はあった。
大きめの駐車場に車を止めて、歩いて入るとすぐ。ほかに観光客が2,3組いた。
確かに綺麗な池。小さいが水が澄んでいて青く見える。オショロコマが数尾泳いでいるのが見える。
神の子池-1

神の子池-2
この水がいつまでも綺麗なことを願って、登山口に向かう。

登山口の「清岳荘」には15時過ぎに着いた。霧雨。他にはパジェロミニが1台。管理人の車か。
この小屋、以前はもっと上流にあったものが2005年に建て替えられたそうだ。道理で随分と綺麗な小屋だ。
清岳荘 清岳荘の中
小屋に入って宿泊の申し込みをする。管理人に予約した旨を伝えると、予約は入っていない、と。空きがあるから泊めてあげる、ということになったが、“予約受付の連絡が来ない”とか、寝具を借りるときにシュラフを持ってきていないと言うと“山小屋に充分な寝具があると思ったら大間違い”とか見下ろし視線でブツクサ言うのを聞き流してマット状の薄い敷布団と毛布1枚と枕を借りて、2階の板の間の指定されたスペースに寝床を確保する。結構、寒い。が、毛布の追加は1枚100円!、と見下ろし目線で言われたので不愉快だから我慢する。
気を取り直し、改めて受付に戻って、管理人のオヤジに状況を聞く。ここ数日は雨気味で、この日もダメ。今朝から山に入った人たちは皆さん諦めて、頂上まで行ったのは一人だけだったそうだ。沢の水が増えると危険だから薦めなかった、と。明日は少しは良いだろう、とのこと。沢沿いの旧コースと尾根沿いの新コースがあるようで、水があるなら新コースに行く積りだったが、沢靴を持ってきたことを話すと、持っているなら沢靴の方がいい、とのこと。

あとは暇だから炊事部屋のビデオで登山ガイドビデオを見る。斜里岳や幌尻岳もあって良い予習になった。
時々新たな宿泊者が入ってきて、暗くなるころには10人くらいになっていた。外の雨は強くなっている。

18時過ぎ、NHKのニュースを見てから晩飯の準備開始。来がけにコンビニで買ってきた野菜炒めとオシンコ。カップ麺を作って野菜炒めを入れ、オシンコを齧りながら啜ってオニギリをあと1個。
18:55のNHKの天気予報と19時のニュースを見て、20時前には就寝。

四阿山2354m

昨年の暮れに登ろうとして、1回目はノーマルタイヤだったもんだから登山口まで辿り着けず、2回目は冬タイヤを履いていって菅平牧場から根子岳までは登ったけどツボ足だったからそれ以上行けなかった。3回目。
前日は17:50に立川を出た。青梅ICから圏央道に入って鶴ヶ島で関越に乗ったが、これは失敗。青梅ICまでが遠かった。立川から行くなら中央道で行ける場所にするべきだった。
それでも21時に東部湯の丸PAに着いて、買ってきた惣菜と弁当で連れと晩餐。ビールとワインで。飲み過ぎの食べ過ぎ。

朝は6時に起きたが、前日が寝不足だったので2度寝。7時になったら流石に車内が暑くなってきて起きた。トイレ行って準備をして8時に出発。
すぐの上田菅平ICで降りて、登山口の「あずまや高原ホテル」には50分ほどで着いた。高速代、休日割引を使ったから1450円!!!

歩き始めたのはちょうど9時。
しばらくは牧場の柵沿いに歩く。3ヶ所ほど、牛止めの柵を越える。馬栓棒のように鉄パイプが3本、H字鋼に横に渡してある。上の2本を外して跨いで越えて元に戻して先に進む。
根子岳側の放牧地は広々として誰もおらず景色が宜しい。反対側には牛が何十頭もいて草を食んでいる。ホルスタインやら黒牛やらいるけど、みな乳牛か。

里宮から山道に入っていく。
少し前に、四輪駆動2台がオジサンをフルに乗せて上がっていったが、その集団に途中で追いついた。聞くと、なんと、境界確認だと!こんなとこで。菅平牧場の人と、隣接地の所有者の財産組合の人だそうだ。土地を守るのも大変だ。
11時に8合目でリュックを下ろして小休止。

12時、頂上到着。直前は少し急で木の階段が辛かったが、おおかた簡単で登りやすい山だ。連れも余裕。オニギリで昼食にする。
天気は薄曇で登るにはちょうどいいが景色は少し残念。遠くにウッスラと峰々が見えるがぼやけている。すぐ前に浅間山がよく見える。靄のように見えるのは噴煙か。

12時半、下山開始。帰りはサクサク降りる。花が綺麗で時々足を止めて写真を撮る。
13:10に8合目を通過し、14:40、登山口に無事、帰着。
都合5時間40分。少し短めだが、今回は夏の山行に備えて縦走用の荷物で来た。16.5kg。その足慣らしとしては充分だった。

降りてきて、まずは蕎麦。『茶飯事』という店に入り「冷しキノコ蕎麦」730円と「温かいキノコたぬき蕎麦」780円を頼む。蕎麦も汁も旨かった。が、やはり山の帰りは暖かいたぬき蕎麦が最高!少し汁がしょっぱいな。
真田の町まで降りて真田温泉で風呂に入り、JAの即売所で野菜を買って帰路に着く。

瑞牆山2230m

前の晩に道の駅「にらさき」にて車内泊。朝は寝坊して起きたら7時くらい。でもよく眠れてとても気持ちよかった。トイレを済ませて早々に出発。登山口の「瑞牆山荘」に向かう。
山荘の奥の駐車場に着いたのは8時50分くらい。

9:30 歩き始める。天気は良いが涼しくて最高の登山日和。様々な鳥の声が聞こえて気分良し。
10:10 そこそこの斜面を登り続けて富士見平小屋に着いた。10分ほど一休みして先に進む。
この辺りから岩が増えてくる。今回は久々にストックを持たずに歩いたが、岩場を4つ足で歩行することが多かった。
12:05 頂上に着いた。下から見ると頂上は巨大な2本の岩が聳えていて、そこまで登れるか不安だったが、結構アッサリ着いた。が、やはり岩の上で隅のほうから見下ろすと足元が切れ落ちていて怖い。ここでオニギリ食って一休み。
天気は相変わらず良い。靄が全体に少しかかっていて遠くの山はあまり見えないが、目の前の金峰山が綺麗。頂上の五丈岩が良く見える。八ヶ岳の上のほうには雪が残っている。南アルプスは靄に包まれていて見えず、残念。
12:35 下山開始。相変わらず涼しくて気持ちいい。
14:10 富士見平小屋で小休止。
15:00 登山口の駐車場に帰着。

荷物は11kgくらい。もう少し背負えば良かったかな。ストックを使わず、夏のアルプスのトレーニングにはなったか。満足。岩が多いから冬場に来るのは厳しいかな。
今回は天気が丁度良く、快適な山だった。ボリュームは少し物足らないが、連れにはこれくらいが気持ちよく登れる程度。非常に宜しい。

恵那山2190m

前の日の20時に道の駅「信濃路下條」に到着。名古屋で買ってきたコンビニ弁当を食って21時に消灯。

朝は6時に起きた。昨日の昼飯の残りのバナナと缶コーヒーで朝飯を済まして簡単に準備をして道の駅を6:20に出発。荷物は水2リットル入れて11kgくらい。

7:10登山口着。ここから先は閉鎖されていて、車はここまでしか入れない。そこそこの駐車場になっていて、着いたときは3台停まっていた。駐車場の隅には簡易トイレがあった。ここに泊まれたな。
しかしここまでの道は狭くてかなりひどい山道。天気が荒れるとすぐに通行止めになるというのも納得。

7:40 身繕いをして歩き始める。ここから2kmほど、舗装された林道を歩く。
天気は良し。晴れているが涼しくて快適。途中で猿がこっちを見ている。

8:10 標識に従って、林道から河原のほうに入っていく。すぐに川を渡る丸太橋がある。数年前、ここで増水した時に無理して渡った人が流されたそうだ。ここは雨が降ったらすぐに水が増えそう。今日は綺麗な流れだが。

しばらくはそこそこの登りが続く。9時過ぎに登りが一段落して広場のような場所に出る。ここで一休み。相変わらず天気は良いが涼しくて、非常に気持ちがいい。

10:30 頂上?みたいなところに急に出た。神社と展望櫓があって、三角点も。ここが正式な頂上のようだが、少し離れて最高地点があるようだ。先に行ってみる。

すぐに立派な新しい避難小屋と離れて建っているさらに立派なトイレがあった。この避難小屋は綺麗で心地よさそう。あまり暑くない時期に来て数日滞在したい。本でも持ってこないと。
10:50 最高地点に着いた。ここいらには小さな神社というか、小さくて小奇麗な祠が5,6個ある。その一つがあって、そのすぐ後ろが最高地点。先ほども祠があったが、あっちは最高地点ではないが三角地点があるから、あっちが正式な頂上か。
避難小屋まで戻り、下山しようとして道を間違えた。広河原コースを上がってきたのに、黒井沢を降りようとしてしまった。おそらく、最初はこのコースを使おうとして計画を立てたから。途中で気がついて戻ったから良かったが20分はロスした。

11:20 三角点に戻る。展望台の下で長野から来たろいうオッサン二人がコーヒーを飲んでいる。そこに下から年配の夫婦が上がってきた。彼らは最初に会っていたようで再会を喜んで色々と途中の様子を報告し合っている。たまにこっちにも話が飛んでくる。この夫婦、聞いていたら広島から来ているそうで、1週間前に出発して、大峰山、大台ケ原、荒島岳を登ってきたそうだ。羨ましい!
彼らが盛り上がっているところを失礼して、先に降り始める。

12:50 登山口からすぐの丸太橋まで降りてきた。登るときにすれ違った、脳梗塞の後遺症のあるオジサンがいた。優しそうな人だ。余計な話はしないが応援する。
川で顔を洗ってから10分ほど立ち話をして、下山する。

13:25 駐車場に帰着。山から下りてきたらしい夫婦ものがビニール拡げて飯を食っていた。広島からの夫婦といい、羨ましい。
インターに向かう途中で温泉に入っていたら、脳梗塞のオジサンが入ってきた。地元の人だそうで、山登りは一昨年に富士山に行って、始めたそうだ。がんばれ、オジサン。

雨飾山(失敗)

前日の夕方、横浜から帰ってきたのが18時半。シャワーを浴びて19時に家を出て、22時に妙高サービスエリアに到着。丁度3時間で285km。登山口の雨飾温泉まではあと82km。
東京辺りの外気温は25℃だった。群馬に入ったら26℃、長野では17~19℃で新潟に入ったら14℃。妙高は涼しくて宜しい。

PA内の比較的静かそうな場所に車を停め、持ってきた弁当を食って寝るとする。オニギリに餃子とパスタ、という奇妙な組み合わせ。食い終わってから寝床の準備をして22:50消灯。

朝、起きたら7時過ぎ。寝坊した。外に出ると残雪の妙高山が目の前に綺麗に見える。
軽く朝飯を食って7:20に妙高PAを出発。

8:40 登山口の雨飾温泉に着いた。高速は糸魚川で降りたが“1000円高速道路”の恩恵で高速代が2450円!本来の料金だと8500円くらい。これは凄い。内訳は首都高500円・外環350円・関越の練馬から1600円だった。1000円になるのは東松山から。
糸魚川ICから登山口までの後半は山道で、それもかなりひどかった。
登山口の雨飾温泉の小屋は翌週からの営業に向けて小屋開け準備をしている様子。周りの山には雪が残っている。近くでウグイスがないてキツツキが木を叩いている。

9:05 身支度をしてスタート。天気が良くて既に暑い。半袖シャツになって歩き始める。
しばらくは急な登りが続く。このルートは北斜面で残雪もあるが、融けている所も多く、アイゼンをつけると頻繁に着け外ししなくてはならず面倒。結果、アイゼンは履かずに登るが歩き辛い。

途中、雪の急斜面を横断しているとき、雪の重さでたわんでいる木の幹につかまっていたら急に幹が跳ねて右腕を上に強く引っ張られ、痛めていた肩に激痛。しばしうめき声を出して悶える。少し治まってきて、ふと気がついた。ピッケルを忘れた!この辺の雪斜面で難儀しているのに、上の方に行ってピッケルがないと困る。
コバエの集団に纏わりつかれる。中にはブヨもいたようで、後で見たら腕を何ヶ所か咬まれていて痛痒い。
体が非常に重く、キツイ。

10:50 たまらず小休止する。心が不健康なときは体調も悪くなるようだ。
この調子では、とてもじゃぁないがテッペンまで行けない。
11:10 撤退開始。コバエに追われ、逃げるように残雪と土の道を降りる。

12:10 登山口の駐車場に帰着。
帰りは途中まで下道を行く。時間があるのと、行きの高速代がかなり安く上がったから、帰りも節約して。148号線で松本に出て、「寸八」という携帯サイトで長野ナンバーワンのラーメン屋に寄ってからから中央高速に乗って帰る。甲府昭和ICで一度降りて、100kmビジネス割引を使って少し節約。

家に着いたのは22時半。今回は完敗。体調も悪かったようで、心身ともにダメでした。
期、捲土重来。

岩手山2038m~3度目の正直

6:00 盛岡発、6:35に馬返しの駐車場に着いた。先週はここまでは融けていたがキャンプ場は雪だらけ。今週はキャンプ場からも雪がすっかり消えていた。とは言え、周りの斜面は雪が着いている。
天気予報では今日は一日曇り。そのとおり曇っている。でも風が強く吹いていてかなり寒い。ここは標高630mくらい。

6:55 歩き始める。先週は雪だらけで最初に迷ってしまったが、登山道に入っても雪が消えていて道が判りやすい。
0.5合目の標識辺りから雪道になる。
7:40 1合目に到着。930m。この標識、前回は判らなかった。ここでリュックを降ろしてスノーシューを履く。
7:50 晴れてきた。少し開けたところに出て上を見ると、雲がない!頂上も見えている。この後で雲は出てくるんだろうが、ひとまず晴れて良かった。
8:00 2合目。990m。腕時計の高度計の表示が少し下がってきている。気圧が上がってきていることか。

8:30 1200mくらい。雪が融けた溶岩帯の登山道に出た。前回、ここで地元のオッサンと長話をした。スノーシューを外して休憩する。風が時折強く吹くが良い天気だ。ここまでの雪斜面の登りは結構急だったがスノーシューのヒールリフターのお陰で楽を出来た。フクラハギに前回のダメージが残っていたから有り難い。8:45に登山道を登り始める。すぐに4合目、1250mを通過。
9:10 5合目。1390m。「駒鳥清水」。駒鳥が水を飲みに来るらしい。日差しが強くなってきたので小休止して日焼け止めを塗る。上を見ると真上には雲が全くない。横の少し先には所々に雲が漂っている。
9:25 1415m。また雪道になる。かなり急な登りが続くようなのでスノーシューを履く。
9:40 雪斜面を登って溶岩帯にどうにか出てきた。ここは非常に急でシンドイ!スノーシューも時々滑り落ちかけて怖かった。小休止してスノーシューを外す。少し先に姫神山がぼんやりと見える。遠くの雲も抜けてきた。
10:00 6合目。1550m。割れた大石のすぐ上で休憩。前回はここまで来て撤退した。今回は雪のない登山道を結構通ってきたが、それでもキツイ。それを急な雪斜面を登ってきたんだから確かに無理だ。因みにこの大岩、前回の4合目のオッサンが言っていたが、去年6月の栗駒の大地震で割れたそうだ。
6合目

10:10 再スタート。所々雪があるがツボ足で行ってみる。
10:30 またもや雪斜面になる。最後の急斜面か。長休止してアイゼンを着ける。
10:55 周囲の雪が少なくなってきた。登るところは雪だが。遠くに早池峰山が綺麗に見える。
11:05 緩やかになったかと思ったら、7合目。1715m。今上がってきた斜面はキツかった。本日一番の急雪面。怖さも一番。頂上がすぐ前に見える。ここから少しの間、ほぼ平らな雪面が開けている。途中から頂上部分の小山が突き出ているが、その小山には殆ど雪はない。雪原を歩いていたら8合目の避難小屋に着いた。
8合目避難小屋
写真だけとって更に歩く。

11:30 9合目避難小屋。
9合目避難小屋
あとは頂上まで登りだが道に雪はないので小休止してアイゼンを外す。腹が減ってきたからソイジョイを1本摂取。雲が出てきて風も強くなってきたので先を急ごう。
11:40スタート。山頂への登り道は溶岩礫で歩き辛い。踏ん張るたびに足が道に沈む。
頂上手前の御釜の縁から

12:12 頂上に到着!少し離れた八幡平が非常に綺麗。素晴らしい。頂上は火口のワッカの登山道から一番離れた位置にある。ワッカの縁を歩いて廻っていくのだが両側が切れ落ちていて、疲れている身には少し怖い。縁にはお地蔵さんが並んでいる。
岩手山頂上
頂上で写真を撮ってから12:25に下山開始。ワッカをさらに廻るように来た道と反対に進む。ガスが出てきた。

12:40 火口の中に神社がある。鳥居や灯篭が壊れているが、これも栗駒地震のためか。
御釜の中の神社の入口

火口から9合目避難小屋に向かう道を半分まで降りて、途中からアイゼンを履いて8合目を直接目指す。雪斜面を突っ切るが時々足がズボッと沈む。
8合目避難小屋を通過し、13:10に7合目通過。

13:30 6合目の大岩に到着。登りは途中で登山道を歩いたが、下りはそのまま雪面を降りてきてしまった。登山道が溶岩礫で歩きづらく、アイゼンを履いていると急とはいえ雪斜面をズボズボ来た方が早く、楽。それでも踵を落とし込みながら歩くからかなり疲れるが。ここでアイゼンを外して登山道を降りる。
地元のジイサマとすれ違う。かなり小柄で齢70は超えているか。ゴム長で上がってきた。この少し上まで行くんだそうだ。たいしたもんだ。
14:00 5合目。駒鳥清水。途中からここの少し上まで、またもや雪斜面だった。雪も柔らかかったし面倒なので、アイゼンつけずにツボ足で降りてきてしまったが時々硬い面で滑りそうになり、怖かった。足がかなり疲れてきた。腹も減ってきた。朝は運転しながらサンドイッチを一つ食った。あとは登りの9合目でソイジョイを1本食ったのみ。痩せるからいいか。
14:15 4合目。さらに5分ほど降りて、溶岩帯の登山道が切れて雪斜面に換わるところでリュックを降ろす。ここまできたらもう大丈夫。大休止。湯を沸かして蕎麦を茹でる。風はあるが晴れていてノンビリできる。山菜蕎麦に牛肉の大和煮を入れて昼飯。こんなときは何でも旨い。
15:05 アイゼンを履いて出発。さぁ帰るぞ。最後の一頑張り。

16:00 登山口の駐車場に帰着。
途中、830mくらいのところでアイゼンを外してバンバン歩いて降りてきた。
下から見ると山頂までよく見える。天気にも恵まれたが良い山だ。
また違う時期に来てみたい。
明日は午前中、また雪が降るらしい。

岩手山(またもや敗戦撤退)

6:15にレンタカーで盛岡のホテルを出て、「馬返し」の駐車場に7:15に着いた。1週間で雪は解けて、駐車場と道路には雪はなし。すぐ上のキャンプ場は真っ白。山も真っ白。が、見上げると山腹は所々、土が見えている。
準備をして7:30に歩き出す。晴天で風もなく非常に良い天気。暑そうなのでパーカーはリュックに入れ、長袖ヒートテックシャツの上にレインウェアの上着を羽織る。
キャンプ場の雪道を通って登山口へ。
少し行くと、カモシカの足跡があった。大きなのと少し小さなのと2頭分。周りを見渡しても姿は見えないが、まだ新しいから今朝のものだろう。気がつくと、いきなり道を間違えていたことに気づく。地図だと尾根筋を歩く筈だが、沢筋を歩いている。まだ離れてはいないようなので登山道に戻るべく、藪が雪で覆われている右斜面を登っていったら尾根道に出た。
既に暑くなり半袖Tシャツになって歩く。
8:20 0.5合目の分岐表示。ここでアイゼンをつけて新道を進む。
標高で1200mくらいからかなり急な登りになっていく。下は溶岩帯のようで、時々足がズボッと沈む。森を抜けて風も出てくる。
9:35 1300mの地点で休憩。かなりの急斜面で雪に足が沈む中を登ってきて非常に疲れた。10分休んでまた歩くが、斜面はさらに急になってキツイ。つま先を雪斜面に突き刺しながら歩いているからフクラハギが辛い。時々足を止めながら登る。
10:30 1540m。急にバテて力が入らなくなった。朝飯も食っていないから“シャリバテ”というヤツだろう。仕方なくリュックを降ろして休憩。湯を沸かしてインスタントラーメンで朝飯。タオルを落としたことに気がつく。少し前に休んだところだろう。
ゆっくり休んで11:00に改めてスタート。
この辺りでは雪が消えて溶岩が出ているところがある。アイゼンの着け外しが面倒だが少しは楽かと思って、アイゼンをリュックにぶら下げてそっちを歩く。が、溶岩礫がザラザラを滑って歩くにくい。
1575m、6合目の割れた巨岩を少し過ぎたところでついに足が止まる。休憩。リュックを降ろす。
この山、キツイ。斜面がかなり急で、そこを雪の中を登るもんだから消耗する。さらには冬季のサボタージュでの運動不足に4kgほどの体重増。これは応える。
今回は明らかに準備不足。この雪の急斜面、まだまだ続くみたい。その状況でこのバテ様ではダメ。これ以上行っても帰って来れなくなる。
ここで断念。せっかくの好天で勿体無いが、またもや敗戦。
11:45 タップリと休んだから撤退を開始する。
帰りはかなり楽。急斜面も下りならアイゼン履いてラクチン。ルートも自分の足跡を辿ればいい訳だし。
ひとまずはタオルを落としたところを目指して歩く。
じきにタオルまで戻って一休み。
ところが。
ふと見ると、登っているときには見えなかった、というか気が付かなかったが、右前に溶岩が出ている部分がかなり下のほうまで続いていて、そこを下から登ってくる人がある。
よく見ると、かなり下のほうからかなり上の方まで、雪が解けて溶岩帯の中に登山道が出ている。全く気がつかなかった。樹木は所々見えるが、少し低いところを一所懸命に登っていたし角度的にも見えなかったようだ。ショック。
雪のあるギリギリまで行ってアイゼンを外し、低木を掻き分けて登山道に出てみる。
これは良い。火山礫の中をジグザグに道が出来ていて歩きやすい。登りにこれを見つけるべきだった。登っていったオジサンはかなり上まで行ってしまった。撤退してきた大岩は良く見えないが、それよりは上まで道が続いているみたい。
溶岩帯を下っていくと、下のほうでマッタリしている別のオッサンがいる。そこまで降りると、溶岩帯のオシマイだった。4合目のすぐ下で、ここから下はまた雪。オッサン、上がってきてアイゼンを外して一休み、というところだった。
溶岩帯から雪に下りてアイゼンを付けていると、オッサンが話しかけてきた。聞いていると地元の人らしく、岩手山のことを詳しく教えてくれる。また来るなら、7月の頭がいいらしい。焼け走りコースのコマクサを始め、花の季節。素晴らしいそうだ。特に、御神坂口や網張から登って焼け走りへの縦走を薦められた。それは良さそうだ。その時期にも来てみたい。
しばらく話をして、いよいよ下山。
あとは緩やかな下りでスタスタ降りる。道も気にせず潅木帯に入っていく。旧道と新道の間を歩いているから迷う心配はない。時々地形に阻まれて行けなくなると少し戻って、を何度か繰り返して沢道に出た。そう。往きはここを真っ直ぐ上がって行ってしまったのが間違いだった。
さらに少し歩くと、キャンプ場に出た。さっき上のほうに登っていったオジサンが降りてきて、聞いたら8合目の避難小屋まで行って来たんだと。小屋開けの準備かな。
駐車場から山を見上げると、雪が解けた溶岩帯が上の方まで続いているのが見える。その右の少し下がったところには雪が上まで続いているのも見える。こっちを登ってしまった。ハァ~。
時間的・体力的に考えて、道がわかれば頂上まで行けたと思うから撤退は非常に残念だが、天気が最高で素晴らしい山行だった。
盛岡にはあと1週だけ来る。天気がよければ、今度こそリベンジしたい。

八幡平(スノーシュー)1613m(+東屋のカツ丼)

盛岡を8時に出た。
近道の「アスピーテライン」が冬季閉鎖、高速で鹿角八幡平ICまで行って341号線を南下。
10時半過ぎに宿泊を予約している『八幡平レークイン』に着いて連れのスノーシューを借り、そのまま「蒸ノ湯(フケノユ)」の駐車場まで行く。

準備をして10:55スタート。
閉鎖されているアスピーテラインのゲートを潜って少し道路を歩き、途中で足跡のあるところから山に入る。スノーシューを履いて急斜面を登り始める。
八幡平の雪斜面
天気が最高。少し風があるが雲が殆どない。振り向くと遠くに山が見える。
しばらくすると斜面は穏やかになり、雪中散策。気分良し。

13:05頂上に着いた。
八幡平頂上
前に岩手山、後ろの左奥に森吉山。遠くは雲がかかっているが最高の景色。雲がなければ岩木山も見えるらしい。
少し休んで写真を撮る。

風が余りに強くて寒いので早々に退散。
13:25スタート。帰りは来た道をわかっているので戻るだけなので余裕。走ったり遠回りしたり、遊びながら帰る。広い雪面を走ると気持ち良い。スキーを持って来れば最高だった・・・。

14:35駐車場に帰着。
風は強いが晴天に恵まれ、景色が素晴らしかった。
『八幡平レークイン』も良かった。温泉は掛け流し。飯も色々と出て量が多すぎたくらい。
同じような時期に、スキー板を持ってまた来たい。
八幡平の温泉

翌日は夕べの残りのキリタンポ鍋の残りで朝飯を食って盛岡に戻る。
11時の開店すぐにラーメン『中河』で岩手県ナンバーワンのラーメンを食ってから岩手山の「馬返し登山口」を見に行った。雪がかなり解けていて登山口まで300mくらいまで車が入れた。来週はもう大丈夫だろう。

市内に戻って『東屋本店』へ。連れが「わんこ蕎麦」を食べたいと。連れはわんこ、こっちは「ソースカツ丼」。カツ丼もうまい。
東屋のカツ丼
満足して東京行きの新幹線に乗った。

岩手山(途中まで)

事前に滝沢村などに確かめたところ、馬走り登山口までの道が除雪されておらず、2kmほど歩かなくてはならないとのこと。諦めて焼走り登山口に行く。
6:40ホテル発。レンタカーを借りて7時に盛岡出発。
西根ICから入っていく焼け走りまでの最短路が冬季通行止め、迂回して8:20に焼け走り登山口に到着。周辺の状況を確認して靴を履き、8:40に雪の道を歩き出す。
じきに斜面になり、足を止めてスノーシューを履く。
10:20 第1噴出口。さらに大きな雪斜面を斜めに横切るように歩き始めたが、遮るものがなく風がきつい。雲も出てきたので10:30に1300mくらいの地点から引き返す。
12:20焼け走り登山口に帰着。
早く降りてきたので馬走りの登山口を見に行ったが、岩手神社からの道の半分までしか入れなかった。
帰りにラーメン「中河」に寄って、東京に帰る。

高峰山(2106m)スノーシュー

前日の朝に車で家を出て、「アサマ2000」スキー場に昼過ぎに到着。小さなショボゲレンデだが今シーズン初めてのスキーで嬉しい。晩はゲレンデの横にある「高峰温泉」という宿に泊。ここは“秘湯”だそうで、確かに風呂は良かった。硫黄泉だがぬるめでノンビリできる。宿で働いているのがオカマっぽいオッサン連中で少しばかり変だった。
翌朝、スノーシュー。自分のはかなり前に買ったまま使う機会がなくて今回が初めて。連れのはないので宿で借りる。
8時50分出発。宿から高峰山を目指して薄曇の白い斜面をチンタラ登る。雪の表面がカリカリになっていて少し歩き辛い。穏やかな天気で、時折風が吹くとかなり寒いが歩くには丁度いい。
50分で頂上。周囲はガスで覆われていて景色は全く見えない。仕方なく、そのまま下山。
往復で1時間30分。物足らないがやっとスノーシューが出来た。とても嬉しい。
宿で風呂に入ってから雪上車で駐車場まで送ってもらう。帰りがけに蕎麦を食って帰途に着く。
大満足。

大菩薩嶺2057m

【8:30登山口分岐→9:15第一展望台→10:25上日川峠→11:00福ちゃん荘→12:20頂上→13:30丸川峠→14:50登山口分岐】
ようやっと今年の登り初め。
前の日の16時過ぎに家を出て、18:30に道の駅「花かげの郷まきおか」に到着。大菩薩嶺から一番近い道の駅で宿泊地。でもここ、あまり居心地はよくない。道路沿いで敷地が薄くて奥に停めても通る車がうるさい。よく見たらこの“奥”はトラック専用のスペース。仕方なくもっとうるさい入口側に移動。トイレも階段を登らなくてはならない。眠れるだけ、良し。

朝は5時過ぎに起きたが、とっても寒い。車内で-3℃くらい。しばらく毛布に包まっていたが寒くて出られない。仕方なく5時半くらいにエンジンをかける。
二度寝して6:45に起きて湯を沸かして朝飯。外に出てみると富士山が綺麗に見える。
“奥”にはやはり大型のトラックが数台とクレーン車まで停まっている。移動してよかった。
かなりモタモタと用意してから出発。30分くらい走って「大菩薩登山口」から細い道に入り行けるところまで行く。大菩薩峠に行く道と丸川峠に行く分岐でゲートが閉じていて少し広くなっているので車を停める。

靴を履いてジャケットを重ね着してリュックを背負い、8;30スタート。山は白いが歩く道にはまだ雪はない。16kgのリュックにスノーシューをつけて18kgを背負って歩く。重いからユックリ。
かなり寒いが歩いていると汗が滲んでくる。体を冷やさぬようこまめに服を脱ぐ。
9:15「第一展望台」に到着。遠くに南アルプスが綺麗に見える。素晴らしい景色。真ん中に北岳がシッカリと立ち、その左に間ノ岳、農鳥岳が続く。その左には塩見岳が白いテッペンを覗かしている。右のほうには甲斐駒岳が秀麗に聳えている。これは急なのか風のせいか雪白くない。甲斐駒の左には鳳凰三山とアサヨ岳の間のキレットから仙丈ヶ岳が、こっちは真っ白な頭を出している。
絶景!
歩く周りは雪で覆われているが道は少し土も見えていて歩くのには全く問題なし。

「第二展望台」を経て10:25に上日川峠に着く。「ロッヂ長兵衛」の前のベンチで荷物を降ろして休憩。冬でも営業している感じ。人気はないから土日だけか?
この辺り、キツツキだらけ。あちらこちらでコツコツと音がして、一番大きな音の方を探したらかなり大きなキツツキが木を叩いていた。10:35スタート。ここからは道も雪。

11:00「福ちゃん荘」に着いた。BBQ台がある。夏に4~6人くらいで来るのに良さそう。ここも冬場は土日だけみたい。足は止めずに通過する。
唐松尾根を登っているときに振り向いたら更に素晴らしい光景が拡がっていた。先の南アルプスがもっと綺麗にハッキリと見え、そのずぅっと左に富士山が聳えていた。そこまで峰々が続いている。素晴らしい。

大菩薩嶺からの富士山
尾根を登りきった雷岩を過ぎて少し落着いた場所でオニギリを喰って一休み。が止まっていると凍えそうになるからすぐに出発。非常に寒い。

12:20大菩薩嶺の頂上に到着。景色はない。山名碑との写真だけ撮って12:30に下山開始。来た道は戻らずに丸川峠に向かう。
13:30丸川峠。ここまでは北斜面なのか日は当たらず雪が多い。気温もかなり低い感じでとても寒い。斜面も急で軽アイゼンくらいあっても良し。13:40スタート。
足元が急に変わる。ここから下る道は陽が当たるようで雪が緩んでいる。斜面は急で下が緩んでいて歩き辛い。この道は登りに使った方が良さそう。

14:50スータト地点の分岐に帰着。車のエンジンをかけて着ているものを換える。気温がかなり低いので脱ぐと寒い!急いで乾いたシャツを着る。
ユックリと帰る用意をして帰途に着く。途中の肉屋で馬刺の生肉を買って自分のお土産。
スノーシューの積もりで来たが軽アイゼンすら使わなかった。チョット拍子抜けだが天気が良く景色が最高で非常に気分が良かった。気温が低いのも風がなかったからピリッとして宜しい。満足。

根子岳(2207m)

まずは前週の四阿山のリベンジと思い、月曜日にオートバックスに行ってスタッドレスタイヤを買った。これで万全。

前日、火曜日の15時20分くらいに車で家を出て19時過ぎに菅平牧場に到着。もう真っ暗で、駐車場らしき場所は雪に覆われていてどこに停めたらいいのか判らん。ウロウロしているとタイヤが雪に埋もれかけたり。スタッドレスにしてもRVのような威力はなく、結構滑って怖い。
比較的雪の少ない場所に停める。トイレは、ない。
持って来たメンチカツ弁当を食って、立ちションして20時に寝る。

夜中、外ではゴーゴー、ザーザーと大きな音がしていた。風だろうが、ときどき除雪車でも通るようなスゴイ音もして時々目が覚めた。
朝は6時くらいに起きたが、かなり寒い。毛布3枚をかけていたが寒くて起きてしまった。風邪を引きかけている。
ポットの湯でスープを作って飲んで、7:20出発。
が、すぐに雪が深くなって作戦変更。スパッツと軽アイゼンをつけて7:40に再出発。
なだらかな斜面を上がっていくが、雪に踝まで埋まりながら歩く。時々膝まで埋まり、中々大変。スノーシューを持ってこなかったことを後悔する。
道は、雪がなかったら丁度いいハイキングコース。

10:10根子岳の頂上に到着。
素晴らしい天気で景色も最高。雲は全くなく遠くに槍・穂高がハッキリ見える。それから右に北アルプスが続いている。目の前には四阿山がなだらかに聳えるが、根子岳から行くには少し急な斜面を上がらなくてはならないが雪が深そうなので止めた。
インスタントラーメンを作って昼飯。

11:10下山開始、12:10車に帰着。

妙義山

四阿山に登るべく前の日の16時くらいに車で家を出て20時近くに菅平近くまで来たが、牧場へ向かう緩やかな登り道に雪があってノーマルタイヤでは滑って登れない。ダメだ、こりゃ。
諦めて来た道を戻り、ひとまず高速に入ってすぐのPAで車を停めて寝る。
流石に高速PA、夜中に車の音で何度も目が覚める。毛布を2枚かけて眠ったが、明け方は寒かった。
朝起きて、帰り道から離れていなくて地図がなくても登れそうな山を探す。妙義山に決定。
この山は名前しか知らなかったが、要するにロッククライミングの山。岩場だらけ。
携帯で登山ルートをどうにか探して歩いたが、クライミングの心構えも経験もなく、また荷物はトレーニングついでで重くて危ない。頂上へ行くのは諦めて、2時間半のハイキング。
天気が良く、まぁ気が済んだ。

光岳(3/3)

朝は5時に起きたが、寒くて動けない。
5:50 どうにかシュラフから這い出て、まずは湯を沸かして朝飯の用意をする。
6:15 湯が沸く合間に外に出てご来光。とにかく寒い。
今朝も天気は良い。穏やかだが深い雲海が下に広がり、富士山が綺麗に聳えている。その少し右からお日様が徐々に出てくる。素晴らしい光景。
モタモタ準備をして、出発の準備をする。
7:15 出発。
8:40 易老岳。紅葉が物すごく綺麗。
10:00 面平。下りがつらい。
10:50 易老渡に帰着。

易老渡から車で飯田に向かって降りている途中も周囲の紅葉が素晴らしかった。最高のタイミングだったか。
帰りに『四万路(スマロ)』という店で伊那の名物の「ローメン」650円を食べる。ここのはスープタイプっていう、要は汁そば。これに対してソースタイプという、焼きそばみたいのもある。食べ終えて、土産に「カツ丼」800円をもらう。
帰りに高速に乗る途中にある『中華料理みどり』という店でソースタイプの「ローメン」を土産に買った。
「ローメン」も「ソースカツ丼」もこの辺りの名物で、店を調べてみても色々とあって楽しい。
「ローメン」、“ソースタイプ”は、アッサリした焼きソバみたいなもんだ。“スープタイプ”は、それにガラスープをかけたようなもん。どっちも不味くは無いが、特に旨いとも思わない。
次回はカツ丼か蕎麦だな。ラーメンはあまりないらしい。

今回はとにかく寒い山、しかし素晴らしい山だった。大満足。
こんな寒けりゃヒルも出ず、良し。

光岳(2/3) 2591m

朝は5時くらいに目が覚めた。が、寒くてそのままウトウト。寝たときは何もかけていなかったが、夜中に寒くなってきて、朝になったら毛布を2枚、かぶっていた。
仕方なく6時前に車から這い出てトイレに行き、すぐに出発。
易老渡へ行くには道の駅から10分くらいの「南アルプス登山口」という所から入っていく。しかしここからは、昨日よりはるかにすごい、超・田舎道。これを18km、約1時間。カーナビには地図がない。地の果て。
7:20 易老渡に着いた。途中で雉を2度ほど見かけたが、桃太郎に出てくるような綺麗な日本の雉だった。易老渡には車を止められる広場と、ボロいがトイレもある。晩にここまで来て泊まることも出来る。
山蛭対策に、スパッツをつけて虫除けスプレーを沢山かける。これ、ヒルに効くという成分の入っているスプレー。
8:00 易老渡を出発。
急な登りが続く。少し先でリスが木に駆け上った。登る道の遥か先で鹿が3頭、ユックリ走っている。黒っぽいからカモシカ?
9:15 面平。平らなところで風が涼しく、気持ちいい。
まだまだ急なのぼりが続く。
11:30 静高平。事前の情報だと、光小屋の水場は不便らしくて、ここで水を汲むのが良かろう、と。が、枯れている!水枯れ。
ここで振り向くと聖岳が目の前に聳えている。立派な山だ。
13:25 光小屋に着いた。ひとまず荷物を置いて、仕方なく水を汲みに行く。非常に急な斜面を降りると水がジャバジャバ出ていた。4リットルの水袋を持って降りたが、必要なのは1~2リットル。でも嬉しくて4リットルなみなみと汲んでしまった。小屋に戻ってグビグビと飲んで満足。往復20分。
14:00 小屋を出て、光岳の頂上を目指す。じきに頂上、その先の光石という白い巨岩まで行って、14:50に小屋に戻る。この岩が静岡側の麓から光って見えて、それが山名の由来だそうだ。
天気が快晴で、小屋の前からは山々が連なって良く見える。少し先には富士山も。ここからだと北岳あたりよりもかなり近く見える。景色最高!
小屋はオフシーズンで避難小屋となっていて、入口も降雪時用の2階から。他に誰もいない貸切り状態で小屋内部は1・2階とも使えたが1階に寝床を作ることにした。荷物を1階に降ろして、まずはお茶にする。湯を沸かしてコーンスープ。
16:50 することなく、ウトウトしていたが、寒い。持ってきた衣類を全部身に付ける。ひとまず落ち着いたが、足元が冷たい。湯を沸かして水用のアルミボトルに入れてタオルを巻き、湯たんぽを作る。腕時計を外して置いておいたら、3.5度だった。
17時過ぎ。足で湯たんぽをゴロゴロしながら、晩飯の支度をする。ワカメご飯、鯨肉缶、ラーメン1/2。量としては多いが、寒くて寒くてトニカク腹を一杯にする。
18時前には片付けも終わってしまい、トイレに行って就寝。表に出たときに空を見たら星が物凄い。綺麗。
18:25 消灯。
22:30 2.4度。外でガサガサ音がする。見ようとしてシュラフのジッパーを下ろすと、その音で外が静かになってしまう。小屋から離れてしまうようだ。おそらく、熊。
02:00 2.0度。
04:00 1.0度。
05:00 ついに0度。今回の装備だと、2度までは眠れた。が、0度は寒すぎ。
ゴアのシュラフカバー、持っていても使ったことが無かった。今回、初めて使って重宝した。シュラフだけだと寒いのが、シュラフカバーに入って首周りを締めると外気が入らず暖かい。

光岳(1/3) 2591m

「光岳」と書いて「テカリダケ」と読む。南アルプスの奥深くの山。
水1.5リットルを入れて、リュックは14kg。今回、当初は光岳から聖岳を縦走して来ようと思っていたが、それには2日の日曜に仕事から戻ったらすぐに出発して、道の駅「遠山郷」まで行っていなければならなかったが、金曜の晩の酒で寝不足、それが残っていたのと日曜の晩に家で若干の用事があったので諦めた。前夜発で3日はかかるから、月曜の朝に出ても無理と判断。月曜からユックリ行くことにした。
13:30家を出る。
16:05諏訪SAで風呂。途中、韮崎で一度降りたら休日割引で高速代1350円。
17:10駒ヶ根ICを出る。ビジネス割引で1350円。
17:20「玉龍飯店」でソースかつ丼@1000-。20分ほど待ったカツ丼は、スゴイ量。旨い。が、後半は辟易としてきた。
20:00道の駅「遠山郷」に着く。飯田ICで降りてからここまで、すごい山道だった。途中で「矢筈トンネル」という非常に立派なトンネルがあるだけで、前後は何もない山道。ギャップが激しい。
エリア内に“カフェ”がある。入ると、要するに近所のオッサン向けのスナック状態。カラオケも置いてある。少しビビったが、運転で疲れていたのでビールを飲みに入る。結局、生ビールとコップ酒を1杯ずつ飲んで退散。そのまま21時に就寝、消灯。座布団を5枚使った車内ベットは快適。

尾瀬(2/2)至仏山2228m

朝は5:40に起きた。表に出ると尾瀬ヶ原はモヤっている。幻想的で非常に美しい。少し湿原の奥に向かって歩くと、先のほうにカメラを持った人が沢山いる。これは絵になるな。
6:20から朝飯を食って歯を磨いてトイレに入る。なんとウォシュレット!去年、尾瀬に来て山小屋に風呂があるので驚いた。今年の9月はトイレが水洗で驚いた。今回はさらに驚いた。
6:40に出発。団体が動く前に早くに出て正解。湿原は人が少なくてノンビリ。
9:15に鳩待峠に戻ってきた。バスは9:40だったが、帰りも乗り合いタクシーに乗れて9:20に鳩待を出発。戸倉の駐車場に無事帰着。帰りは白根温泉で風呂に入り、「くらた庵」で蕎麦を食って東京へ向かう。この蕎麦、旨かった。
最後は川越でツケ麺で非常に有名な「頑者」にも寄って終了。満足。

尾瀬(1/2)至仏山2228m

昨日は仕事を終えて家に帰り、シャワーを浴びて19時に出てきた。
沼田インターを降りてしばらく入ったところでラーメンを食べて、尾瀬戸倉の駐車場には22:20に到着。車内の寝床を作ってすぐに消灯。
朝は6時に起きた。明け方、早出のグループのハシャギ声で目が覚めた以外は良く眠れた。外は最高の天気。頭の上に雲はなし。7:50のバスを予定していたが乗り合いタクシーがあって7:20に出発、鳩待峠を目指す。途中の道は紅葉が最高だった。
知らない樹木は運転手さんに教わりながら、ナナカマド、山葡萄、漆などが特に綺麗。少し前までは色がついていなくて天気も良くなかったらしく、またこの後は天気も崩れ、1週間後には紅葉は落ちてしまっているだろう、とのことで、今日が今シーズンでベストの日だったようだ。
7:40に鳩待峠につく。茶屋で「きのこそば」700円を連れと半分ずつ食べたが、これ、意外と美味い!良い朝飯になった。
8時に歩き始める。相変わらず最高の天気。が、足元の黒い石が滑って怖い。真っ黒なよくある石だが、所々登山者の靴で磨かれてツルツルしてて濡れていないのによく滑る。これは怖い。乾いていてこれなら、濡れているときは大変だろう。
頂上に近づくにつれて人が多くなってくる。休日は仕方ないな。
10:30頂上に到着。人の間に座れるスペースを見つけて一休み。オニギリを食べる。正面の燧ケ岳はもちろん、周りの山が良く見える。本当に良い天気。
人が多くてノンビリ出来ず、10:50に下山開始。当初の心積もり、下りはそのまま山ノ鼻に降りる予定だった。しかし植生保護のためにこの道は登り専用。仕方なく来た道を戻る。
12:40に鳩待峠に戻り、そのまま歩いて13:35に山ノ鼻に着いた。山ノ鼻にはビジターセンターがある。ここで15分ほど一休みして尾瀬の自然を勉強する。
人が多いが最高の天気の尾瀬ヶ原を歩いて下田代に向かう。途中で湿原のサンショウウオやイワナ、アブラハヤを探しながらノンビリ。尾瀬には昨年の6月、今年の9月と3回続けて来ていて、その度に湿原の生き物を探して喜んでいるが、その都度様子が変わっていて面白い。
15:20に尾瀬小屋に到着。この小屋は今日の宿泊で今年の営業は終了。最後の客。
風呂に入って缶ビールを飲んでマッタリ。
晩飯は18時から。酒をもらって飯を食い、部屋に戻ってから背負ってきたワインを飲んで20時半に消灯。

筑波山 876m

新しく買った登山靴の慣らしをするために軽い山に行こうと思って、筑波山へ。
これまで履いていたケイランドのブーツ、5年位前に3万円くらいだったか。軽い冬山まで行けるようなモノだが、足に合っていなかった。日帰りくらいなら問題ないが3日~4日の縦走やキツイ下りなどで毎回、親指、特に右足の親指の先を痛める。先日の甲斐駒では爪を剥がしてしまった。
おそらく幅が広くて締め切れないのだと思う。で、今回、スカルパのミラージュという、コージツにあった中では一番幅の狭いのを買った。この上のサミットライトというのが欲しかったが、そこまでは必要ないのと、値段がさらに1万円も高かったから止めた。といっても、ミラージュも4万円。10年くらいは履かないと。

登山口を10:40スタート。この山、冬の平日に行くつもりだったが、やはり日曜は家族連れや年寄りが多くて結構難儀。道も大岩が多くて、こんな山にしては登り辛い。
女体山の頂上を経て、12時半頃に男体山の頂上に着いた。女体山の方が高いようなのだが、それだけじゃぁ物足らない。
軽く休んで来た道を戻る。帰りは早かった。登り1時間50分、下り1時間。

温泉(単なる風呂かも)に入って、牛久沼で鰻の蒲焼を買って帰途に着く。
靴慣らしには少し物足らなかったが、来週の南アルプスに向けて、適当な体ほぐしになったかな。

尾瀬(2/2)燧ケ岳2356m

4時半過ぎに外がバタバタして目が覚めた。もう出発する人達がいる。朝飯は弁当にして夕べのうちに貰っているからいつでも出られるが、部屋の中は起きる気配が全くない。仕方なくもう一度寝て5時過ぎにトイレに行く。帰ってきたら一人が起きていたので部屋の電気をつけ、明るくしてから起きない二人の分も含めて布団を全て片付ける。
結局、出発は6時半。
雨は降っていないがガスが濃い。晴れはしないが段々と明るくなってくる。
この山は岩だらけ。特にキツイ山ではないが大岩を乗越えるような場所が多くて初心者には結構大変。
燧ケ岳の山頂となる紫安グラには11:15到着。
一休みして11:40出発。俎グラを経て御池に向かう。頑張れば14:40のバスに乗れる。それならば
指定券を取った、会津高原尾瀬口17:33の特急に乗れる。それも風呂に入って安着祝いして。
が、頑張ったものの、御池に着いたのは14:45。駐車場に入ったときにバスが出て行くのが見えた。まぁ、良し。無事に降りてきた。食堂が15時半まで、ということで安着祝い。ビールと山菜蕎麦が旨ぁい。
そのあとに風呂に入って16:40のバスに乗り、18時半の急行で帰る。家に着いたのは21時半くらい。無事終了。
普段と異なり、人を連れて行った。特にトラブルもなく、行った人たちが“良し”としてくれたから、充分に満足。良し。

尾瀬(1/2)

去年、山には登らずに尾瀬ヶ原を横断した。今年は頂上へ。
燧ケ岳を目指す。仕事関係の知り合いで登山未経験者を含めて4名。泊まりも温泉のある赤田代に確保。
朝は山にしては早くなくて楽。荷物は15kg。
東京駅08:04の新幹線で上毛高原まで行き、バスで戸倉を経由して鳩待峠に着いたのが12:25。
雨が強く降っている。フル雨具などの身支度をして12:40スタート。
秋のシーズンに入って間もないが人は結構歩いている。雨はすぐに止んだが中途半端な曇りで雨具はそのままで歩き続ける。じきに尾瀬ヶ原に出る。至仏山の上は見えない。燧ケ岳も頂上はガスがかかっているが、上の1/3ほどは雪で白くなっている。寒そう。
滑る木道に気を遣いながらノンビリ歩く。所々の溜まり水でサンショウウオやイワナを発見。
赤田代に着いたのは16時過ぎ。予約していた『温泉小屋』へ。
温泉に入るとじきに晩飯の時間。生ビールで乾杯。飯はオカズが多くて結構贅沢。飯が旨い。食べ過ぎた。
部屋に戻って背負ってきた2リットツのワインと焼酎で宴会。ウイスキーを持っていた人も。
消灯まで喋って就寝。

登山靴

甲斐駒から下りてきて2晩。今日になって、体中が痛い。特に左肩と背中の真ん中辺、背骨の両脇の太い筋、前腿。左の腰からオシリにかけても。
一番痛いのは右足の親指の先。山から下りてきたら内出血で爪が赤黒くなってた。そこが今日になってとても痛い。股ズレは治ってきた。
足の爪も股ズレも、縦走をするといつも4日目に痛くなってくる。が、こんなにひどくはない。リュックを背負って走るのって、かなり大変だったみたい。
久々に体がとても痛くて、酷使したと思えるのがなんとなく嬉しい。

登山靴、今のは5年くらい履いている。登山靴に限らず、この足に合う靴は中々ない。これも買った靴が合わなくて、買っても使えずに2足ダメにして、3足目だった。それでも本当に合う靴には巡りあえず、履いていても普段の2日程度の山なら問題ないが、ハードな山や長丁場になると足が痛くなってくる。
甲斐駒で会ったウルマラ女史、最初は軽登山靴かと思ったが、スカルパだった。色合いからして「ミラージュ」かな。ご本人も“靴だけは良いものを”と仰っているとおり、高い。が、それが足に良く合っているようで羨ましかった。自分のはそんなに高くはないが、靴が合わないのは悲しいしお金も勿体無い。
これが壊れたら、そのときは一生履けるような靴が欲しいな。

今までは、リュック背負って歩くことか軽い身で走ることしかしてこなかったが、これからはなるべく荷を背負って走るようにしよう。無理と思っていた登山マラソンやウルトラマラソン、征服者の生の声を聞いて少し身近になった気がする。目指そうか。

甲斐駒ヶ岳(2967m)

当初は4日間かけて南アルプスのどこかを縦走する積もりだったが休みが取れなくなって変更。テント泊の荷物を用意して車に載せて、金曜の夕方に会社を出て甲府方面に向かう。途中で晩飯を済ませて芦安の市営駐車場に車を停めて就寝。

朝は4:50起床。トイレに車から出ると夕べは空いていた駐車場は車で埋まっている。チンタラ準備をする。と言っても脱いだままのズボンを穿いてサンダルから登山靴に履き替えるだけ。荷物も夕べ買っておいた水をボトルに移して終わり。
急げばもう1本早い便に乗れたな、と思いながら、芦安5:40発のバスに乗る。1時間ほどで広河原、北沢峠往きに乗り換える。土曜日でも中途半端な週で空いていると思いきや、人は多い。が、よく見ると渓流釣りや沢登りの人が多くて少し安心する。
北沢峠には7:15に着いた。ここでもまたチンタラ準備。靴紐を締めてトイレに行き、他の人たちが出発していくのを見送る。ボーっとしていたら次のバスが来て人がゾロゾロ降りてきた。流石にこの人たちまで見送りたくないので慌てて歩き始める。
7:30北沢峠スタート。リュックに水を1.5l入れて14kg。

甲斐駒に登るには、双児山を通って頂上に向けてほぼ直進していくコースと、一度南側に下って仙水峠を廻って駒津峰で双児山コースに合流するコースがある。調べるとほとんどにおいて双児山コースは急だから下りに使って上りは仙水コースを薦めている。が、今回はトレーニングを兼ねていること、天気が崩れそうでノンビリ周遊などしてられんこと、そもそもキツイ山ではなさそうなことから、双児山に向かって真っ直ぐ進むことにした。

駒津峠までは中くらいの勾配が続き、丁度良い山道。歩き易いが変化もあり、登山をしている気になれる。特にキツイ箇所もなかったが、駒津峠を過ぎて少しすると「六方石」という巨大な岩が出てくる。この辺りから岩登りが増えてくる。
かなり急な岩の斜面の登り口で道が“直登”と“マキミチ”に分かれる。高い場所は基本的に苦手なのでしばらく迷ったが、横に逸れるのも不本意なので“直登”を選択。
この道は結構大変だった。急斜面の岩稜を登っていくのだが、一つ一つの岩がかなり大きく、登るにも足の置き場に困る。でも滑落するような場所はなくて適度にスリリングで楽しい。
アツコチにホシガラスが飛んでいる。ハイマツの松ボックリを食った後が所々にある。こんなに沢山のホシガラスを見たのは初めて。

この岩稜を進んでいたら少し先でバスで同乗していた女性の二人連れが岩を越えるのに苦労しているのが見えてきた。バスで前の席に座っていたのだが、二人とも3000m級の山に行く格好ではない。一人の靴は軽めの登山靴のようだがズボンは街中で穿くようなカーキ色の綿パンみたいの。(この人、40才位と思っていたがあとで聞いたら30才のお子さんがいるとのこと。物凄く若い!)もう一人(30才くらいか)に至ってはランニングシューズに陸上用の黒っぽいトレパン。上は二人とも普通の白いTシャツ。近くの美人で上品な若奥さんがテニススクールにでも行くような感じ。二人とも髪は短めで活発そうにも見えるが細くてスタイル良く、とても山に来るような感じではない。バスの中で“ハイキングの積もりで来たんだろうな。怪我とかしなければ良いけど。”などと思っていた。
その二人が前で岩を乗越えるのにジタバタしてて、“やっぱりな。”と思った。が、それにしては足が早い。登山口を出たのは10分くらいの差。結構これでも足は速いほうで、バスでの同乗者などは最後に出発しても早いうちに殆ど抜いてしまうのがいつものこと。それがここまで来てやっと追いついた。じきに大岩でモタモタしている二人に追いついてしまい手前で待つ。乗越えて岩の向こうに姿が消えたところでこちらも進んで岩を乗越える。しかしなんと二人はかなり先を歩いている。で、また岩で追いついて、を繰り返す。確かに岩登りはヘタッピ。腰が引けてて危なっかしい。が、それ以外は非常に足が速い。なんだろ、この人たち。
岩登りが一段楽したところで二人が休憩している横を過ぎて間近に迫った頂上へ足を進める。カーキ綿パン女史は地面に座って流石に息が乱れている。と思ったら、その横に立っている黒トレパン女史は平気な顔をして息も乱れていない様子。

じきに頂上に着いた。10:50。周囲の山には雲がかかっていて展望はなし。が、甲斐駒の山頂は悪くない天気。気分良し。が、ガスが上がってきてるし天気予報では大荒れになるそうなので、早く降りようかな。
そこに、先の若奥様風の不思議な二人がもう追いついてきた。やはり速い。
話をしていたらカーキ麺パン女史が、急いで降りたいのだが道が不安だ、と言う。地図も落としてしまったらしい。よく見ると黒トレパン女史に至っては手袋もしていない。これはダメだ、怪我でもされたら適わない。これも何かの縁でしょう。仕方ないから下りの道を誘導していこう。
11時、急ぐなら速めのペースで降りるから無理しないで付いて来るように、と二人に言って下り始める。実はここ辺りまでは良かった。岩場があったから、その度にモタモタしている。が、それ以外は非常に速い。あおられる。何となく話をしていたら、なんと、黒トレパン女史は数年前に富士登山競走で優勝したそうだ。思わず“えぇっ!?!?”と叫んでしまった。で、片やカーキ麺パン女史は100kmウルトラマラソンに出ていて、阿蘇や秋田、サロマ湖などで優勝しているらしい。言葉が出ない。どうしよう。
富士登山競走もウルトラマラソンも、知っている。出ることに憧れている。が、かなり遠い目標。秩父の御岳クロカンも出ようと思ったが断念、フルマラソンですら完走が目標。富士登山やウルマラのタイムなど聞いても判らないのでフルマラソンの持ちタイムを聞いたら黒トレパンが“大したことないんです。3時間くらいです。”と恥ずかしそうに仰る。凄い。今年の東京マラソンで、グロスで4時間1分だったがネットで3時間59分だったので、聞かれると“4時間きれました!”などと半分嘘を言っているのとはレベルが違う。そりゃぁ速いはずだ。これくらいじゃ散歩のはずだ。聞くと登山は本当に素人のようで、岩登りが遅いのも納得。
そう知ってしまったら、後が大変。非常に厳しく過酷な下りが続いた。そりゃぁそうだ。岩がなくなったら後は追い立てられるように降りていくしかない。この二人、本当に速い。頑張って降りながら、自分を責める。格好で判断してはイカン。甘く見ちゃイカン。アマチュアのトップアスリートに対して余計な心配をしたり、怪我されると困るから誘導してあげよう、なんて、大きな態度を取ってしまった。時々、木の根っ子などに躓いてくれるからどうにか先頭を歩けたが、後ろにこんな速い人がいたことはなくて、プレッシャーがきつかった。
でもこの二人、トップアスリートと思えないほど普通の優しいお姉さん達。今まで見たトップアスリートというような連中は、どこか切れていたりしたが、本当に良い人たち。でも話を聞いていると非常に言うことがハッキリしていて面白い。自分を持っている感じ。二人で走り仲間の人の話をしているのを聞いていたら、“練習をしないから怒られる”とか言っている。ムキになって練習するのは嫌だ、必死になってもつまらないのは嫌、楽しい程度にやる、などと笑いながら話している。話だけ聞いていると、その辺に幾らでもいるような、適当にスポーツしてる人。が、それで勝ち負けできる訳はない。気持ちの切り替えが上手いのか集中力の問題か。
いずれにせよ、自分のペースを守ることが大切なのは理解出来る。身近な話題の世間話のように話しているが、聞いていると深くて言葉が重い。

なんて(後から思ったら)呑気に下ってきて、ようやく北沢峠に着いた。しかし13時のバスを目指したのに着いたら13:10。アウト。かなり速かったが残念。
バス亭のベンチにリュックを降ろし、二人にお礼を言ってひとまず解散。次のバスは15:30。かなり待つが仕方がない。水を飲んで一休み。あとはここで昼寝でもしてノンビリと帰る(筈だった)。

少ししたら、先ほどの綿パン女史が来た。ここで2時間も待っていても仕方がない、早く帰りたいから歩いて広河原まで行って乗り合いタクシーを捕まえたい、タクシーは人数が多いほうが確実だと思うから一緒に行かないか、と。広河原まで10km。普通に歩いて2時間半。荷物は重い。が、そんなの、嫌も応もない。さっきまでの下りで、この二人の脚力にすっかり呑まれてしまった。何を言われても“yes”か“OK”しか答えられない。

3000m弱の山の往復10kmの登山路をこなした後に、10kmの林道を走ることになってしまった。
水は500cc残っているから、荷物は13kg。こんなの、生まれて初めて。
13:30、北沢峠をスタート。最初は2本のストックを推進力にして早や歩き。お二人は軽い小走り。時々歩きはするものの、段々と二人の小走りが速くなってくる。そのうちにこちらも小走りになる。13kg背負って登山靴で。
これはかなりキツイ。荷物の大きさが違うとは言え、二人は平気な顔をして走っている。登りになると綿パン女史が歩いてくれるから助かるが、トレパン女史はここまで走っても全く息が乱れない。“私はいつもこうなんです。”と済まなさそうに言うのが、街でなら華奢な若奥様の言葉としてこちらもドキドキしたかもしれないが、この状況では・・・。恐るべきアスリート!
走るのは辛い。黙ってモクモクと走らないとバテる。と思いながら、この人たちとの会話が面白くて喋りながら走る。かなり遅いが自分なりにはひたすら全力で走る。

走り始めて1時間半、広河原のゲートがやっと見えてきた。時間は14:57、次のバスは15;30。これでやっと歩ける、とホッとしたとことろで、ゲートの近くにいたオジサンが“15時のバスが出ちゃうよ”と。なにっ?15時のバスなんか知らない。と思うまもなく、二人のアスリートのペースが急に上がる。これは付いていけない。もう無理だ。ダメ、走れない。バスなんて乗れなくてもいいからもう歩こう、と思って“先に行って二人だけでも乗ってください!”と言ったら帰ってきた言葉が、“バスに待ってもらいますから、一緒に乗りましょう!”と。走りながら。
この人たち、本当にいい人だと思った。一つだけ問題なのは脚力が決定的に違うこと。
女の人にそう言われて、ここで諦めるのは格好が悪いので最後のスパート。生まれて初めて死ぬ気で走った。
どうにか間に合った。15時のバス。中に這い登って席に荷物を降ろしたが、椅子に座れずに肘掛に座る。ゼェゼェ、苦しいぃ・・・。汗も止まらない。でも嬉しい。これは頑張った。

16時に芦安の駐車場に無事、帰還。降りてみたら車を停めたのも第3駐車場で一緒だった。急いでいたようだったが、かなり(こちらは)頑張ったから時間に余裕が出来たのか、近くの温泉に入ると。良い温泉とのことで付いて行くことにした。車に乗って二人の車を追っかけると、本当にすぐ。第4駐車場の斜前の金山沢温泉。風呂に入る前に流石に最後のご挨拶。お礼を言ってお別れ。入った風呂も良かった。

帰りに甲府の南側のラーメン屋でツケメンを喰って東京へ。降りてきたときは天気が良かったが、高速に乗ってすぐに土砂降りになった。前が殆ど見えず怖い。テント張って仙丈ケ岳に登ることも考えたが、止めてよかった。

今回会ったお二人、素晴らしかった。アスリートとしては驚異的。なのに自然体で非常に感じの良い人たち。話をしても面白い、というか納得できて勉強になるような言葉が多く出てくる。
殆ど走りながらで、あまりユックリ話は出来なかったが、またどこかの山で会うことが出来たら色々と話を聞きたい。普段の練習の中身とか足を痛めたときの対処方法とか、特にレースの前の心の調整方法とか。大満足。

今回の山行、勝ちか負けかで判断したら、全面的敗北。全く歯が立たず徹底的にやられた感じ。でも気分の良い敗北だった。上には上がいる。もっと頑張って歩きましょ!

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