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自分の身の丈は超えようとせず、身の丈までは常に精一杯。 自分が自分の行動記録的な日記として残しているブログ。 失礼恐縮&無礼勘弁。

自分の日記

   

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鳥海山 2236m

ちょうど3年前に登りに来て、台風で途中撤退した山。今回は盛岡の帰りに行くことにした。
行程としては、日曜の晩に盛岡から秋田経由で象潟に行って泊まり、月曜に鳥海山に登って、出来れば象潟で岩ガキを喰ってから鶴岡に移動、泊。火曜日は月山に登って山形に下りて、蕎麦を食ってから東京に戻る。この辺りの岩ガキは旨いらしいが、7・8月しか喰えない。
リュックは鶴岡から家に送るまでは持って歩くこと、天気が崩れそうなこと、から思案して、当初より減らして14kg。うち、水は2リットル。

先週の金曜日は休みを取って午前中に東京駅を出て盛岡に向かう。リュックは背負って仕事の荷物はゴロゴロ引っ張る。昨夜(日曜日)の夕方、盛岡発18:24の秋田行き新幹線「こまち25号」に乗って秋田駅で乗り換え、象潟に着いたのは21:32。何にもない小さな駅を降りて、線路沿いに歩いてすぐの踏み切りの際に、宿があった。線路の明かり以外、周囲は真っ暗。宿はかなりボロ。

事前に調べたら、象潟駅周辺にはコンビニがない。盛岡で今日の晩飯と明日の朝飯、昼飯の分として、カップ麺2ケ・おにぎり2ケ・コロッケパン1ケを調達してきた。水は重いので、宿にもなかったら水道水と覚悟したが、宿に給水機があってセーフ。
部屋には魔法瓶に入ったお湯。盛岡で買ってきたカップ麺を作ったら、ぬるくて緩くなってしまった。1階にある温泉らしい大風呂に入ってから、荷物整理をしながらぬるいカップ麺とおにぎりを缶ビールのロング缶2本で流し込んで、寝る準備ができたのは23時過ぎ。でも疲れているせいか、中々眠くならず。
テレビをなんとなく付けていて、24時近くなってようやく眠くなってきた。

朝は6時に起きた。魔法瓶の湯が冷めたので下に貰いに行ったら新しいポットをくれた。部屋に帰って朝飯のカップ麺に注いだら、もっとぬるかった。

鳥海山の登山口は幾つかあるが、今回は鉾立から登る。一番メジャーな登り口。来週からはバスがあるが、今週はレンタカーを使うしかない。事前に調べたら、1軒だけ「JSレンタカー」というのがあって、ここに車を頼んだ。
これ、象潟で唯一のレンタカー屋。ネット地図の電話帳で調べたのだが、事前に予約の電話をしたら「なんとか修理工場」に繋がった。レンタカーを借りたい旨の話をすると、"夕方に掛けなおしてくれ。"と。要は、同じ電話番号にレンタカー屋と修理工場があるらしい。と言うか、電話に出た奴がレンタカーのことを判らないだけか。
夕方かけた電話には穏やかそうなおじさんが出た。でもレンタカーはないらしい。話をしていると、要するに仁賀保のトヨタレンタから車を借りて、又貸ししてくれるみたい。最終的には朝7時にヴィッツを用意してくれることになって、助かった。12時間くらい(?)で6300円。因みに、トヨタレンタに直接頼むと値段は変わらないが、朝は8時から。場所的にも不便。ラッキーした。日ごろの行ないか。

宿を6:50に出て、地図を見ながら「JSレンタカー」を探して歩き、丁度10分で「高尾自動車」という看板を見つけた。中にいたオジサンに声を掛けると、ここが「JSレンタカー」だそうだ。お金を払って車を借りた。17時くらいに戻ると話したら、"もし人がいなかったら鍵をつけたまま車は置いていってくれ"と。
カーナビの設定をして荷物を取りに宿に戻り、7時半にいよいよ象潟を出発。

鉾立には8時ちょうどに着いた。ガスが濃くて景色は全くない。少し寒い。
身支度をしてトイレに行き、濃いガスの中を8:15、スタート。風が少し強いかな。

前回お世話になった「TDK小屋」の前を通って暫くは整備された散策道を歩き、じきに山道になる。上の方には所々に雪が残っている。
8:50 最初の雪渓。ガスの中でも歩いていると暑い。鶯がよく鳴いている。
「賽の河原」を過ぎて、雪渓の急斜面に入ってしまった。ガスが濃くて周りは何も見えない。真っ白の世界。途中で6爪の軽アイゼンをつける。この斜面なら、フルアイゼンでも良かった。
ガスと雪とで真っ白な中を20分ほど彷徨い歩いて、9:30頃、石の敷かれた道に出た。

途中で御浜小屋と鳥海湖とに分かれる道を鳥海湖方面に進んだら、また雪渓。斜面をトラバースするように暫く歩いたが、真っ白な世界は変わらず、流石にやばいと思って引き返す。
改めて御浜に向かい、10:30どうにか小屋に到着。
  ↓ 雪渓とガスで真っ白。何も見えない。    ↓ ガスの中の御浜小屋。
迷った雪渓 御浜小屋
トイレを借りて小休止。10:40スタート。

相変わらずガスは濃く、風も強くなってきた。雨が降っているわけではないがガスでリュックと体が濡れる。体が冷えてきたので足を止めて、ザックにカバーを付け、雨合羽を上だけ着て、さらに先へ。

山はこの時期、花の時期。それにしてもこの山は沢山の高山植物がある。綺麗な花が所々で咲いている。道に迷うだけでなく、花の写真を撮るために立ち止まることが多くて非常に遅いペース。

11:30 「七五三掛」から岩場の分岐を御室方面に少し上がったところで小休止。雨は降っていない。目の前に、コケモモと舞鶴草が群生している。

12:40 擦れ違った人から"それが最後"と聞いた雪渓を通過した。少し前まで雨が降っていたが、今は晴れている。雪が眩しい。サングラスを持ってこなかったが、夏山でも雪渓の残るときは必要だ。

12:50 御室に着いた。大物忌神社にお参りだけして、先へ。
 ↓ 大物忌神社。奥に頂上。          ↓ 頂上への岩場。登って降りて登る。
大物忌神社。 頂上手前の岩登り。
御室から先は岩登り。結構急で、怖く、しんどい。晴れてきた。

岩場を登ってもうすぐ終点、と思いきや、目の前の巨岩の間の隙間を今度は降りていく。折角登ったのに・・・・。
岩の隙間の急な下りのあとは、やはり急な登り。

13:20 頂上に到着。頂上も巨岩の隙間。
鳥海山の頂上。
これ、日曜日などは人が多かったらかなり危険。平日に来て良かった。巨岩の急登だから濡れているときはもちろん怖いが、ガスで視界がないときも怖いと思う。

日頃の行ないが宜しく、晴れていて助かった。と思っていたら、急にガスが出てきた。山の天気は忙しい。ひとまず御室まで降りよう。
途中まで戻って、行きとは違う東回りのルートがあったからそちらに足を進める。来た道より岩が小さくて歩きやすい、と思ったら、こんなところに来てまで雪渓。短いが急斜面のトラバース、少し怖い。

13:50 御室に戻ってきた。盛岡で買ってきたオニギリで休憩。ここに来るまでに2度も道を失い、当初予定より90分も遅れてしまった。後半は頑張らないと。
14:10 下山開始。地図で見ると3時間半の行程だが、頑張って3時間は切りたい。
登っているときはガスが濃くて何にも見えなかったが、下りでは非常によい天気になった。景色が非常に良く、雪渓も広く見渡せる。時々振り返ると、先ほど登った鳥海山が秀麗な姿を見せている。歩きながら、何度も振り返る。
降りる途中で振り返って。

御浜の手前、御田原で鳥海湖への分岐があって行こうかと考えたが、登って来た時の様子から道が雪で潰れているだろうと思ってやめた。しかし御浜近くになって鳥海湖が見えるようになると、湖の向こう側に道がクッキリと見える。ガスがなければ問題なかったみたい。


調子よくスタスタ歩いていたが、16時過ぎ、御浜小屋を過ぎて少し歩いたことろでふとGPSを見ると、御浜から賽の河原への真西へ向かう道ではなく、少し南へ向かう長浜道を歩いている。これ、登りで間違って来てしまった道。御浜小屋から賽の河原へ向かうには、小屋の表側(北側)から入っていくが、裏側(南側)を通ってそのまま来てしまったみたい。また同じような失敗を犯した。
その代わり、と言っては何だが、登りの際に間違えたルートを確認することが出来た。
まず、往きに鳥海湖へ行こうとして雪渓に入り込んだが、ここは途中までの木道が雪で潰されている先を白い世界をほぼ真っ直ぐに歩いていったが、ガスが抜けて視界が広がると何てことない、道の途絶えたすぐ下方正面に、また木道が顔を出している。少しだけ視界があったら迷うことはなかった。
 ↓ 月山湖。向こう側に道が付いている。   ↓ 登りで迷った雪渓。左上に行っちゃった。
月山湖 登りで迷った雪渓
そしてもう1ヶ所。賽の河原から雪の急斜面に入ってしまったが、今、ガスが抜けた状態で見ると非常に簡単で、雪渓と草木の境目に沿って歩けば全く問題なかったものを、そのまま真っすぐ、急勾配の雪面に突っ込んでいっただけだった。
ここに限らず、ガスがなければ子供でも判るこんな途が、一旦ガスが出ると"プチ・ホワイト"状態になってどちらに行けばよいのか、全く判らなくなる。対策として、もっとGPSナビを小まめに見るべきだった。

1730鉾立に帰着。
まずはスポーツドリンクを買って水で薄めてガボガボ飲む。落ち着いたら荷物の整理。靴を脱いでサンダルに履き替え、靴はリュックに仕舞う。他の荷物もまとめ、車を返したらそのまま歩けるように支度する。

1750に鉾立を出て象潟に帰ってガソリンを入れて車屋に持っていったのは1840。車屋のオヤジには17時くらいに帰る、と言ってきたがトンでもなかった。車屋にはもう誰もいないので、オヤジに言われたとおり、キーをつけたまま置いてきた。

象潟では、どうしても牡蠣を食いたかった。が、事前に調べてきた「海香里(アカリ)」は下りてくる途中で電話したら休みみたい。何年来だか判らんが念願だったから残念。

他を探そうかとも考えたが、現在18:45、次の18:56発の電車を逃すと、その後は19:58。鶴岡に着くのは21時半になってしまう。翌日は月山行きのバスが鶴岡発6時と7時。荷物の入れ替えをして不用品を宅急便で出すことを考えると、チョットきついか。仕方なく象潟の牡蠣を諦めて、鶴岡に向かうことにした。象潟駅に急いで向かって18:56の酒田行きに乗れた。

酒田で乗り換えて鶴岡には20:17に着いた。

ホテルに入って、まずはシャワーを浴び、大まかな荷物整理をして、外を食いに出る。駅のコンビニが20:15で閉まった後は近くにコンビニはない。宿のフロントで聞いたら、すぐ裏にスーパーがあるらしい。そこではオニギリは売り切れだったので水だけ買って、その足で宿のすぐ裏の居酒屋「せいご」で晩飯を食う。ここには牡蠣があった!満足。

本日の行程は、8:15スタートで17:30ゴール。9時間15分。が、道迷いで1時間15分くらいはロスしたか。

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