忍者ブログ

自分の身の丈は超えようとせず、身の丈までは常に精一杯。 自分が自分の行動記録的な日記として残しているブログ。 失礼恐縮&無礼勘弁。

自分の日記

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

雲取山(2017m)

2/26・27の二日行。久々の百名山クラスで嬉しい。
荷物は70ℓのオスプレーにフロントバッグ。前回から更に冬モードにしたら、合わせて21kg。重い。
衣類は上半身は下から、普通の速乾Tシャツ、発熱する昔のユニクロのオレンジ長T、モンベルのマイクロフリース、パタゴニアのジャケット。下半身は同じく、速乾パンツ、ユニクロのヒートテック股引、冬用山パンツ。
靴はスカルパのミラージュで靴下は薄い5本指の上にユニクロ・ヒートテックの厚手を重ねた。

 【往路】09:30鴨沢⇒10:00小袖⇒11:25堂所⇒12:00七ツ石小屋下分岐12:15⇒
     ⇒13:00七ツ石小屋上分岐⇒13:50奥多摩小屋14:00⇒15:10雲取山山頂
       計5時間40分  (夏場の一般的タイム 5時間40分 ※休憩は別)
 【復路】06:40山頂小屋⇒07:15奥多摩小屋07:25⇒08:05七ツ石小屋上分岐⇒
     ⇒七ツ石小屋下分岐⇒堂所⇒09:40鴨沢
       計3時間00分  (夏場の一般的タイム 4時間00分 ※休憩は別)


【第一日】
朝はいつものように5時過ぎに起きた。が、いつものようにノンビリはしてられない。まずは飯をシッカリ喰って、急いで支度をして出発。(少し前まで朝飯はスープ1杯程だったが最近はまともに喰うようになった。一般的には良いことなんだろうが、時間はかかるし体重は減らないし、無駄が多い。)
家の近くの駅前のセブンイレブンでオニギリ3個とスポーツ新聞を入手。06:23発の地下鉄に乗って新宿・国分寺・青梅で乗り換えて、08:28に奥多摩駅に着いた。
青梅線は結構混んでいるが、その9割は山登りのような格好のオジサン・オバサンが占めている。
途中でポツポツと降りてゆくが終点の奥多摩駅まで多くが残っていた。
奥多摩駅に着くとリュックを背負ったジィサマ・バァサマが出口へヨタヨタ走っていく。なんだ?!と思ってバス乗り場に行ったら、要するにバスが混むのだ。
こちらは急がなくても最初に乗れてしまい、最後尾の座席に座った。最初はリュックを横に置いていたが、見ている間にバス停にジジババが押し寄せてきた。それがバスの中にモタモタ&ドンドン入ってくる。すぐにリュックを膝に乗せる。重い。前が見えない。仕方ない。
バスは08:35に出発した。並んでいた人達は当然乗りきれず、バスをもう1台出すようだ。
 
09:15 時刻表より6分ほど遅れて鴨沢に着いた。大勢のジジババは主に2グループだったようで、一組は奥多摩湖の最初の方で、もう一組は深山橋という停留所で降りていった。ふぅ。
降りて気がついたらバスの中に薄い手袋を置いてきてしまった。ここでは問題ないが、上に上がったときにアンダーグローブになる筈だったので少し不安。油断した。
鴨沢のバス停には小さな待合所とトイレがある。どちらも小綺麗で、トイレには長いホース付の蛇口もあって靴が洗える。必要かつ最低限の設備。素晴らしい。
トイレを済ましてスパッツを着けて、09:30スタート。空は薄曇り。上の方はガスが濃い目。気温は5.8度。
 
バス停横の小さな坂を上がって行くとすぐに標識があって左に折れて山に入っていく。
ハイキングにちょうど良さそうな緩い傾斜の道を上がっていく。少し歩くと暑くなってきて、ジャケットとマイクロフリースを脱ぐ。
 
10:00 小袖。ここは車道が廻ってきて合流する。駐車場もあって、ピストンならここに停めておける。日曜の朝なので結構な台数が停まっている。
緩やかな斜面が続くが、日陰は足元が凍っている。
 
11:25 堂所。急な斜面や歩きにくいところはないが氷やその上に残る雪が増えてきて、足元に若干の注意。荷物が重くてノロノロ歩いているのが却ってちょうど良いか。気温は低いが曇っていて風はなく、歩きやすい天気。
 
12:00 七ツ石小屋手前の分岐。荷物を降ろして小休止。
保温ポットのお湯で買ってきたオニギリを2個喰う。朝飯はシッカリ喰ってきて腹は減っていないが、時間で飯を喰う癖があるので。この先は白い地面が続くようなので6爪の軽アイゼンを着ける。
12:15スタート。右手に上がると七ツ石小屋経由、左手は近道。左方面は“落石あり。注意。”と書いてあるが、そっちから来た人に聞いたら全く問題ないとのこと。
 
12:30 七ツ石小屋との真ん中の分岐。
13:00 七ツ石小屋との北側分岐。雪がちらついている。荷物が重くてシンドイ。
13:50 奥多摩小屋。とても重い。かなりシンドイ。小休止。気温は0.6度。かなり冷えてきた感じ。小雪が降っていてガスが濃い目で、気持ちが余計後ろ向きになってしまう。ここに泊まって翌朝はもう帰ってしまおうか。荷物が重すぎたか。
と、ブチブチ思いながらも、まだ時間は早いので気を取り直す。
14:00 スタート。
 
15:10 避難小屋の横を通って、雲取山の頂上に着いた。
H24022601summit-of-kumotori.jpegガスで景色はなし。写真を何枚か撮って小屋に戻る。この先の雲取小屋に泊まるという黄色ずくめのオジサンがシャターを押してくれた。この人、かなり不安そう。話をしたら今までは2000mクラスの夏山までしか行ったことがなくて、冬季は初めてだそうだ。その割には立派な格好をしていたが。ここに避難小屋があることを知らなかったそうで、装備がなくて泊まれないことを残念がっていた。

15:20 頂上避難小屋に入る。
小屋の入口に温度計がかけてある。マイナス7度。小屋の中はマイナス1度。
先客は2名。空いている奥の隅に寝床を確保。綺麗な小屋で快適。
シュラフは今回、ISKAのエア630と450Xの2枚重ね。加えてダウンの上下を持ってきた。ここまでは要らなかったか。
疲れていたのと寒いのとでシュラフに入っていたら寝てしまった。体は温かいが足先が冷たい。
 
1時間ほど寝て17過ぎに起きた。人が少し増えている。7人くらい。
H24022602my-bed-tonight.jpeg晩飯の支度をする。足先と手先が冷えて痛い。やはりアンダーグローブを失ったのが大失敗。
何故か靴下のスペアだけ入れていたのでこれを履くが、あまり変わらない。このような山に来るときは小さな貼れるホッカイロを持ってくるべきだ。
晩飯はインスタント蕎麦に残りのオニギリ一つ。蕎麦には乾燥キャベツと小口切りの乾燥唐辛子を入れる。温かい。お湯って、すごい武器だ。
 
18:00 腹も一杯になって体も温まり、シュラフの中。足先はまだ冷たくて痛いが、アルミボトルにお湯を入れてスペア靴下を被せてシュラフの足先に入れたから、じきに温かくなるだろう。
みなが火を使ったせいで小屋の中は少し温かくなっている。プラス1度くらい。
 
飯を終えて寝る前にトイレに行った。
この小屋には小さな、遠目には綺麗な別棟のトイレがある。行ってみると大小二つの便器があるが、小には黄色い氷が盛り上がっている。オシッコが凍っているのにその上に更にして、それがまた凍ってしまい、いつの間にか黄色い氷が溢れた状態か。凍っている便器にオシッコするんじゃぁない。
大きい方は当然個室で、扉が閉まる。中は和式のボットン式で、壁に張り紙がある。“小のみ使用可、大は凍って詰まるので禁止。大をする人は雲取小屋のトイレを使うこと。”と。ヘッドライトで中を覗くと壁に茶色い、紙混じりの氷がへばり付いて張り出ている。まだ詰まっていないが時間の問題か。そりゃあ、したくなったらしちゃうよ。したくなったからと言っても雲取小屋までは40分くらい。それなら道から外れて穴を掘る。
因みに、毎年来ているというオジサンが言うには、一時はトイレ自体が閉鎖されたそうだ。当然、みんな山にする。それでまた部分開放。難しい問題だ。環境問題以前に生活の問題。
 
【第二日】
5時に目が覚めた。よく寝た。
夕べはほぼ暗くなってから、おそらく18時半くらいに小屋に一人入ってきた。こちらの足元に寝床を作ったので、自分の荷物を少し寄せてあげようかと朦朧としながら考えているうちに眠ってしまった。
目は覚めたが外はまだ真っ暗。温度計を見るとマイナス2度。起きるか寝るか迷う。
今日は鴨沢に戻って家に帰るが、バスは10:27か13:58。登りが6時間近くかかったから下りは4時間半から5時間か。凍っているところが多いから、あまり飛ばせないと思う。10:27に乗るには6時には出ないとならない。それで乗り遅れたら3時間半も待つことになる。悩ましい。
ひとまず、トイレに行く。表に出たら東京の夜景がとても綺麗。カメラを持って来ればよかったが取りに戻ると凍りそう。温度計を見ると、マイナス13度。
 
まだ真っ暗なのでひとまずシュラフに戻って考える。日の出は6時10分だったか40分だったか。
30分くらい前から歩けるだろうから、6時10分ならそろそろ起きないと。でも40分だったら明るくなる前に凍えてしまう。
などとモタモタしていたら、ふと気がつくと明るくなり始めている。5:45。日の出は6時10分だったようだ。しまった。シュラフから飛び起きて急いで撤収開始。ANAラウンジのスナックを1袋、ポットの湯で口に放り込む。
やはりシュラフは過ぎたようで、汗を吸って膨らんでなかなか仕舞えない。リュックをまとめられたのは06:25くらい。それから靴を履いてスパッツ・軽アイゼンを着けてトイレを済まして、ようやく06:35に準備完了。1時間近くロスした。5時に起きておくべきだった。これだと10:27のバスは厳しい。ほぼ無理か。でも用意できてしまったから出発。間に合わなかったら次のバスが来るまで車道を降りていこう。3時間もあったら奥多摩駅に着いてしまうかもしれない。(後で見たら約15km。21kg背負って3時間では無理だった。)
 
小屋の正面からお日様が出てきた。とても綺麗だ。右の方に目を移すと、富士山!
少し遠めだが真っ白で美しい。相変わらず秀麗。
H240227-01sunrise-from-kumotori-summit.jpegH240227-02fujisan-from-kumotori-summit.jpeg
06:40 下山開始。
 
登りは背中が重くてシンドかったが、緩やかな下り道は結構良いペースで行ける。荷物も余計な水を落としてきたから2kgくらいは減っている筈。
H24022704rodge-above-head.jpegH24022705fujisan-on-the-way.jpeg頂上小屋直下の急斜面を降りたあたりで奥多摩小屋から来たと思われる人が一人、その少し後でもう一人、擦れ違った。頂上小屋を一番に出てきたので足跡は反対向きの2人分だけ。夕べ少し降ったようで綺麗な雪の上を歩くのは気持ちが良い。
 
07:15 奥多摩小屋。
H240227-07animal-footstamp.jpeg体が温まってきたところで荷物を降ろし、ANAスナックを1袋食って体制を整える。10分ほど休んで歩き始める。
ここから先は人間の足跡のついてない雪道を進む。途中でしばらく、狐か狸の足跡が先へ進んでいた。時々、兎や鹿の足跡も付いている。

08:05 七ツ石小屋下の分岐。かなり早い。バスに間に合うかも。
七ツ石小屋から先ではたまに人と擦れ違うようになった。
 
09:40 鴨沢バス停に着いた。楽勝。早すぎたくらい。
バス停横のトイレ前の蛇口で靴やアイゼン、スパッツを洗う。10時くらいには片付けが終わってノンビリとバスを待つ。これくらいの余裕があるほうがいい。或いは、09:27というバスもあったようで、もう少し早く出てくれば更に早く帰れた。
待っている間に小屋にいた人が2人、ポツポツと降りてきた。小屋を出るときには準備が済んでいた連中だからスタートは同じくらいだったか。この人たちも結構早かったんだな。
 
じきに10:27のバスが来た。いやぁ、ホッとする。これで奥多摩駅に11:03到着予定。
奥多摩駅からは11:08発があるが、これを逃すと40分くらい待つ。蕎麦でも喰いたいが頑張って08分に乗ろう。
 
バスは予定よりも10分ほど早く奥多摩駅に着いた。微妙だが、蕎麦を喰う時間はないかな。青梅まで行くと先の電車の本数が増えるので、青梅まで行くことにする。
電車は流石に予定どおり11:08に奥多摩を出て11:45青梅に着いた。
青梅駅では着いたホームに立ち食い蕎麦屋があった。
H24022707soba.oume-st..jpegそう言えば青梅は“昭和レトロ”をウリにしていた覚えがあるが、ホームの蕎麦屋もレトロ風。外には昭和の古い映画のポスター公告、店の中では白黒テレビ。食券機も錆び付いてレトロだが、よく見るとスイカも使える。電車が出るときには「秘密のアッコちゃん」が流れる。
 
12:05 蕎麦で腹も一杯になって青梅発の中央線快速に乗った。普通なら国分寺で中央特快に乗り換えるのだが、荷物が大きいのと疲れていたのとで、そのまま座って新宿まで行った。これでも5分くらいしか違わない。
13時半くらいに池袋に着いた。ちょうどプール帰りのチビと合流すべく、大塚駅へ向かう。
 
今回は初めて、冬山といえる山に登った。まともな登山自体、久々。去年10月の金峰山以来。一昨年の暮れに痛めた左膝の半月板を金峰山の後に損傷再発し、運動不足で筋肉も落ちていると思うが、前回の武甲山に続いて20kg前後の荷物、それを今回は中クラスの山で背負えてホッとし、また嬉しかった。
これで百名山は72峰目。雪山も楽しかったし、元気が出てきた。大満足。
PR

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL(非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS(コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます

No Title

  • by さくら
  • 2012/03/01(Thu)21:47
  • Edit
お疲れさまでした。
冬装備の21キロザック…私なんて夏でも無理無理。
山の雪景色はやっぱりどこもいいですね~。
このところ下界の雪景色しか見てないので
こんな景色見せられると、恋しくなってきます。
そうそう、ホッカイロは貼らないものでも大丈夫。
寝袋の中の足元に置くだけでぽっかぽかです。

カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

フリーエリア

最新CM

[06/21 NoName]
[03/20 nobu]
[03/17 NoName]
[03/17 nobu]
[03/14 NoName]

最新TB

プロフィール

HN:
jijihen
年齢:
63
性別:
男性
誕生日:
1961/03/27

バーコード

ブログ内検索

アーカイブ

P R

Copyright ©  -- 自分の日記 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]