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自分の身の丈は超えようとせず、身の丈までは常に精一杯。 自分が自分の行動記録的な日記として残しているブログ。 失礼恐縮&無礼勘弁。

自分の日記

   

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立山(途中敗退)~その2

朝は5:20に起きた。日の出まで20分くらい。
湯を沸かしてお茶を飲み、トイレに外に出ると寒いが素晴らしい天気。地面は凍ってる。風もなく穏やかな晴れだが、昼過ぎから崩れるらしい。ユックリと準備をしてテントを撤収し、上へ向かう準備をする。

7:25準備を終え、少し暖かくなってきたのでスタート。気温は日向で6.4度、日陰は4.7度。
剱岳の方に向かい、橋を渡ってすぐに右に折れる。富士ノ折立の左の鞍部を目指すが、途中から真っ白。全くもっての雪山になっている。大崩れ(?)を上がっていくと徐々に足元が白くなる。振り向くとテント場や室堂が眼下に見える。目を上げると右手すぐ上に剱御前の小屋、その左手奥に奥大日岳、左手には一ノ越。
足元の雪は段々と増えていき、時々滑りそうになる。9時過ぎ、稜線がすぐそこに見えるところで足を止めて荷を下ろし、軽アイゼンを履く。ここから足元は雪だけ。
風が強くなってきた。室堂の向こうには黒い雲が広がってきている。天気は午後に崩れるとの予報だったが、少し早まっているみたい。

9:20稜線に辿り着いた。風が物凄い。飛ばされそう。目の前に富士ノ折立の岩頭が見上げられる。そこまでの道はかなり狭く険しく見え、これが雪に覆われて所々に岩が茶色く現われている。
これ、軽アイゼンでは厳しいな。不安材料が幾つも出てくる。ここから2時間以上、雪だけの稜線が続く。吹雪いたら着るものが足らない。サングラスもない。空は黒くなってきて今にも降りそう。降ったら雪。しかも暴風。すなわち吹雪。
いろいろと考えて、残念だが撤退することにした。反対側の向こうには鹿島槍ヶ岳と五竜岳が秀麗。

降りると決めたら急がないと。降ってくる。
少し下りて足元の雪が少なくなったところで軽アイゼンを外してリュックにぶら下げる。所々残っている雪で滑りそうになりながら、急いで降りる。じきに小雨が降ってきた。振り向いて、山を見上げると稜線はガスで覆われてしまった。おそらく、雪。吹雪。
10:30キャンプ場まで戻ってきた。細かな雨が降っている。ここまで来たから雨具は付けず、急いで室堂に向かう。来た時と違った道を選んだら、地獄谷を通った。中々の迫力。これじゃぁ昔の人が地獄と思うのも仕方ない。
なんとか地獄から、みくりが池に向かう階段を上る。しまった。ここ、昔、剱に登ったとき、ヨレヨレになって下りてきて、最後にこの登りで死にそうになったところだった。参った。仕方なく、這うようにして登る。荷物が重い。来る時17kgで水や食べ物を減らし、登り始めは16kgくらいの予定だったがテントが濡れていて逆に重くなっている。キツイ。
11:10 室堂ターミナルに着いた。雨はかなり強くなっていて、リュックを降ろしたらビショビショになっていた。体もビショビショ。山はすべてがガスに覆われ、何にも見えなくなってしまった。

やはり下りてきて正解だった。当初見込みの午後からの荒天でも危なかったが、こんな早くに荒れた山に上がっていたら遭難していた。
計画では山を越えて黒部に下りるつもりだったが、室堂に戻ってしまったから山を貫通しているトンネルを抜けて帰ることにする。ひとまず、扇町までのトロリーバスとケーブルカーの切符を買う。5800円に荷物代300円、計6100円。

次の便まで少し時間があるのでターミナルの立ち食い「立山そば」に入って昼飯を食う。
「白エビのかき揚げそば」780円にトッピングで「温玉」100円「キノコ」50円。締めて930円という建ち食いそばにしては超高級メニューになった。
蕎麦は汁が温めだが旨い。量も多い。トッピングキノコもたくさん入っている。
富山で買ってきた焼鯖オニギリを一緒に食った。これはこれで旨いのだが、量が多すぎた。腹いっぱい。
食い終えて、急いでトイレを済ませて11:45発の立山トンネルトロリーバスに乗る。室堂から大観峰2316mまで行ってノープウェイに乗り換え、1828mの黒部平まで。大観峰までのトロリーが10分弱。その後も同じような時間でこまめに乗り換える。
大観峰からのロープウェイは12:20発。しばらく待たされる。こっちのルートは団体で溢れかえってる。乗ってしまったら7分で黒部平。途中の斜面は紅葉が綺麗。雨でガラスが曇っているのが残念。
乗り換えはまたまた大混雑。次は12:40発のケーブルカーに乗るまでまた待つ。黒部ダムまではトンネルの中を5分間。
ダムに着くと、晴れていた。ダムの上を反対側まで歩く。反対側の端っこで観光客目当ての写真屋が呼び込みをしている。聞くと、写真を撮ってもらっても買わなくてもいい、ついでに客のカメラでも撮ってあげる、と。素直に撮ってもらった。写真屋のカメラと、自分のカメラで。で、そのまま奥に行こうとしたら“大きい荷物のオニイチャン、写真を見るだけ見てってよ!”と名指しされ、仕方なく写真だけ見る。少し驚いたのは、さっき撮られた写真が、もう台紙に張ってあった。でも見るだけ見て、次に進む。
黒部ダムからは別料金のトロリーバス。扇沢まで3040円。13:05分発、乗っているのも15分。扇沢には13:21に着いた。いよいよ黒部とも御別れ。扇沢13:30のバスで信濃大町に向かう。

信濃大町には無事、14:05に着いた。すぐに東京方面への電車があった。14:09発で、松本で乗り換えると新宿には18:07に着く。迷ったが、少しユックリ帰りたいのと、乗り換えが面倒なので15:04の「あずさ26号」で帰ることにした。これだと新宿に18:36。出るのは1時間遅いが着くときは30分遅れ。こっちのほうがいい。
切符を買って、弁当を買いに出ることにした。

今回も立山は遠かった。縁がないのか。が、平気。次はいつ行こう。いつ、頂点を踏もうか。
また次回だ。
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