(夜、ホテルの部屋で)
Trivandrumの空港に着いたのが1430少し前。外へ出てバス停に向かおうとしたら、A.Rickshawの運ちゃんがくっついて来る。街まで行くのに、最初70Rs.と言ってたがほっといたらどんどん下げてきて、50Rs.と言い出した。事前に調べておいたところでは2年前の相場が50~60Rs.だったから、怪しみながら疑りながら、確かめながらもOKした。で、こいつの車に行ったところ、案の定、先に人が乗っていて、要するに二人で100Rs.近くで行くということ。まあ、いいか、ということでそのまま二人を乗せて動き出したが、走りながら、この先客と運ちゃんが喧嘩を始めた。何事かと思っていたら、急に止まってこの先客が降りてしまった。運ちゃんに聞いたら、やはり料金のトラブルらしい。運ちゃん、やはり客が一人になって50Rs.じゃ足らないようで、また空港に戻って客を探し始めた。少しは我慢して待っていたが、もうさっきの便で着いた人たちは皆どこかへ行ってしまって、空港の周りには客らしい人は見えない。待ちきれなくなって運ちゃんに、“いい加減にしないと降りるぞ。俺は急ぐからバスで行く。”と脅かして、どうにか発車させたが、今度はバス停に行って客探しを始めた。これも怒ったところ、困った顔して“50Rs.じゃ街まで行けない。100Rs.払え。”という。“No !”“80Rs.”“No !!”“70Rs.”“No !!!!!”“60Rs.”。きりがないので“I get off !!!!!!!!!”と言って降りようとしたら、慌てて50Rs.で行くと言ったが、やはり最後はバス停に寄って、インド人を3人も集めて乗せやがった。窮屈だったがあきらめ、とにかく急がせる。(本当は全然急いでなかったが。)結局2人は駅の手前で降りて、残りの一人は僕が降りた後もどこかに乗っていったが、先に降りた二人が10Rs.ずつ払っていたから、合計で4人で80Rs.が今回の彼の売り上げということでした。
Trivandrum Central Stationへ行き、汽車の切符を探す。しかし窓口に行ってインドの駅には極めて珍しい若くて可愛いお姉ちゃん(しかし例に漏れず、かなりキツイ)に予約のことを聞いたところ、今日は日曜日につきReservation関係は全て休み、とのこと。しかたなく時刻表を買って、明日また出直すことにした。時刻表は、各地区の詳しいものと、Trains at a Glanceという全国の急行を網羅したものとがあるが、Trains~は7月に改正された新しいVersionがまだ届いていない、というので仕方なくSouthern Railway’s Local Timetable/Aug.15,1998(15Rs.)を買った。これは初めて買ったが、なかなか詳しくて、読み物としても面白い。A4版で少し大きいが、わら半紙のようなペラペラの紙を使っているため、軽い。
そのままManjalikulum Rd. (マンジャリクーラム通り)の安宿街へ向かう。夕べのホテルが非常に良かったから、今晩は安い部屋に泊まって体を慣らさないと。最初、Lonely Planetで誉められているような綺麗そうな所を廻るが、全て満室だという。本当か?この雨季に?と思うが仕方なく、少し高そうなHotel Regencyに入って部屋を見せてもらう。ここはとても綺麗でさっぱりしているし、フロントのお姉ちゃんも感じが良い。坊や(ホテルとか飯屋によくいる。要は使用人みたいなものだけど子供で、簡単なお使いや調達なら何でも頼める。彼らは純粋にチップだけが収入、ということが多いようだ。)がA/C Roomとnon A/C Roomを案内してくれた。部屋も快適そうだが、A/Cが500Rs.。non A/Cでも250Rs.と、高い。両方ともシャワーが付いてて水はシッカリ出るが、お湯は朝だけバケツでもらえるシステム。ひとまず外に出て、他を更に探す。
少し奥に入った所にBhaskara Bhavan Tourist Paradise(バースカラ・バーヴァン・トゥーリスト・パラダイス)という“まさにそれらしい”宿を見つけて入ってみた。ここは全てnon A/Cで、3階の見晴らしの良い、ここにしては風通しも良さそうな部屋が50Rs.。汚いが、一応シャワーが付いてて、シーツも新しいのに取り替えてくれるというので、原点に返るつもりでここに決めた。 こういう安宿は“部屋の鍵が外からは南京錠、中からはカンヌキ”という一番信用できるタイプなので、却って安心できる。デポジット込みで100Rs.払い、チェックインして部屋に戻って荷物を降ろす。いつもこの瞬間にはとてもホッとする。文字どおり“重荷を下ろす”。ベッドに横になると、シーツは綺麗だがマットが少しじめじめしている。マットは気にならないが、枕までがじめついているのは少し鬱陶しい。仕方なくタオルを一枚、枕にかける。チョロチョロとしか出ないシャワーで汗だけ流して外に出る。リュックには鍵をかけてチェーンロックで机に縛り付け、ドアには自分で持ってきた小型の南京錠を重ねてかける。部屋の中には蚊取り線香を点けてきた。
MG Road(おそらくMahatoma Gandhi Road)という、マドラス(今はチェンナイ)で言えばアンナーサライのような、要するにメインロードをHotel Luciyaまで歩いて下る。いろいろな店がポツポツとあるが、まず、いつものショールを探す。シーツくらいの大きさでタオルくらいの厚さの、コートにもシーツにも毛布にもなる便利な逸品。初めてのインドでは、VaranasiからCalcuttaへの夜行寝台列車で窓から風がビュービュー吹き込んできたが、これにくるまっていたお陰で風邪も引かなかった。あれ以来愛用品となり、2回目のムンバイ(当時はボンベイか。)~マドラス旅行の際にも買ったが、一回目に調達したもの程は気に入ったのが無かった。何件か覗いているうちにやっと気に入った一枚を見つけた。緑と赤の渋い色調で、日本に帰ってからも使えそうだ。195Rs.。ここのテントもそうだが、街の所々に看板やら垂れ幕があり、“Onal Festival”などと書いてある。このときは判らなかったが、あとでPrasado(プラサド。Cochinで仲良くなったダンサー。詳しくは後述。)に聞いた所、Keralaの昔の英雄で“Onal何とか”という人がいて、この人を称えるお祭りをこの時期にKerala中でやっているそうだ。
しばらく歩いていると、道路から左に少し入った広場の大きなテントの中で、布類を中心としてたくさんの生活用品を売っていた。ここも覗いて、結局パジャーマーとクルターを180Rs.、土産のネックレスを120Rs.で買う。さっきの店も、ここの屋台も、久しぶりにインドで買い物をしたが、お金の払い方は相変わらず。品物を選んでから別な人の所に行って、そこでお金を払ってから先の人の所に戻って品物を受け取る。これがもっと大きな店になると、品物を受け取る所が更に離れたフロアとかにあって、慣れないと非常に不安になる。
Sri Padmanabhaswamy Temple(スリ・パドマナバースワミー寺院)の前を通って宿に戻る途中で夕飯をとる。Hotel City Towerというホテルの建物の下にあるVeg. Rest.に入る。ここで失敗してしまった。注文を取りに来た坊やにVeg. Biriyani(ヴェジタブル・ビリヤーニ。野菜ピラフみたいなもの。)を頼んだとところ、本当は昼しかやってないけど作ってくれるという。それならもう一つおかずになりそうなものも頼もうと思って、メニューを見てGhee Masara(ギー・マサラ。ギーは山羊の乳から作ったバター、マサラとは通常、スパイスを混ぜたもの、若しくはスパイスで肉や野菜等を炒めたものをいうのだが…。)を頼んだ。このときに坊やが変な顔をしたのだが、気にしなかった。これがいけなかった。 Biriyaniを食っている所にやってきたのは、巨大なクレープの中にMasara、要するに芋とか豆とかの野菜をスパイスで炒めたものが包んであって、更にその周りに小さな器に入ったダヒー(ヨーグルト)やらダール(豆のスープ)やらが並んでいる。これはこれで立派な一人前の料理だと気付いた時は既に遅く、結局両方とも食べきれずに残してしまった。最初にもらった7upが9Rs.、V.B.12Rs.、G.M.15Rs.最後に飲んだコーヒーが2.5Rs.で合計38.5Rs.。チップを小銭で3.5Rs.置いてきた。ここで食べている途中、急にエンジンのような大きな音がして、何かと思ったら発電機。南インドは停電が多いとは聞いていたが、いきなりのお目見え。ここの建物はたまたま自家発電機があったから良かったが、帰りは当然真っ暗。飯屋を出るときに15Rs.の水のボトルを買って外に出ると、MG Rd.も一部で電気が点いているだけで殆どの電気が消えている。この辺はまだ車も通るし幾らか明かりもあるからマシだったが、宿の前の露地に入ると本当に真っ暗。途中で雨も降ってくるし、どうにかこうにか宿に辿り着いて蝋燭の明かりの軟らかなフロントの前を通って自分の部屋の戻る。手探りで南京錠を二つ、やっとのことで開けて部屋に入り、リュックの鍵もどうにか開けて懐中電灯を探して四苦八苦していると電気が点いた。こんなすぐ点くなら、じっとしていれば良かった。
このボロ宿、水の出がさっきより悪い。シャワーを浴びようにもポタポタしたたる程度。体はどうにか洗ったが髪の毛を洗うのはあきらめた。こっちにまだ体が馴染んでいないから、風邪を引くのが恐い。この天気の様子ではBackwater Tourはやはり駄目だ。明日の朝Cochin(コーチン)に直接行こう。それなら早朝に出発した方がいいので、今日はもう寝ないと。時刻表で調べた所、Cochinまでは約5時間、一番早い列車は05:00発。でもこれは早すぎるので、後を見ると、
06:00Triv.発・10:50 Cochin着 №6349,Trivandrum Mangalore Parasuram Express
(トゥリヴァンドラム・マンガロール・パーラースーラム急行)
09:20発・14:35着 №6525,Kanniyakumari Mangalore Exp.(カンニャークマリ・マンガロール急行) 。
11:00発・15:30着 №2625,Trivandrum New Delhi Karala Exp.(トゥリヴァンドラム・ニューデリー・ケララ急行) 。
この3本のどれかに乗ることになるが、№2625だと到着が遅く、宿を探すのに空き部屋がなくなるかもしれない。で、一応目覚ましをかけて№6349を狙い、起きた時の体調で場合によっては№6525に変更することにする。できれば午前中にCochinに着いて、余裕を持って部屋を探したい。
ムンバイでも朝は晴れていたが午後は雨だし、こっちに来ても雨。今回はとても“雨期らしい”雨期だ。香港でもそうだったし。
外を歩いていたら、あちこちの家の壁にStick No Billsと書いてあり、意味が良く分からず“立ちション禁止”かと思っていたが、調べてみたら“張り紙禁止”のようだ。こんなに警告するなんて、何の張り紙をされるのだろう。きりがないので、今日はもう寝る。
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